落葉の積もる場所

- The way I was -
 

 悲しかった  

2013年10月10日 | WEBLOG



















     


「修理する靴は ないですかあ?」


































幼稚園児の私は、お婆さんの顔に深く刻まれたシワに見とれていた。




              が、 急いで

            

                         母を呼びに行った。
 



























































母は、 




      「ごめんなさいね。  今、急ぎの直しはないのよ。」



































お婆ざんは、




 
       「ほうですか。  また何かあったら よろしくお願いします。」














































































   「」という場所の存在を知ったのは それから数年後。





























































「相手にせん方がええんよ。 ああいう人たちはね。」







                       吐き捨てるような母の言葉。






























































      私たちは新たな教育のもと、被差別の無意味さを教えこまれた。













































山を入って行き、人がひとり通れるかというようなあぜ道。





                      その先に「」はある。














         だが、私にはどうしても行くことが出来なかった。




                            興味本位では。














































































かあちゃん、 私は そんな台詞を吐くあなたが大嫌いだった。
















                    そして、    今も大嫌いだ。