スタッフのつぶやき

CIL東大和のスタッフが徒然なる日常をつぶやきます。時にズバっと斬りこみます!

顔馴染まないと・・・

2014-07-01 19:47:47 | インポート
eです。

久しぶりに遭遇しました。

「入店拒否」

車いす何人かで行ける居酒屋って、ないんですよ。
ほんと。
ほとんどの居酒屋は、車いすユーザーには狭すぎる。
1人か2人なら、まだ入れるけど、
3人、4人になってくると、難しい、っていうところも多し…。

でも、最近、東大和市駅前に、
「車いすユーザーイケるでしょ!」っていう居酒屋発見!

ほとんどお座敷なんだけど、
真ん中に大きなテーブルがあって、10人くらい座れるの。

一度予約して行ってみたら、
割とスペースも広めだし、料理も美味しくて、
みんなで気に入った訳です。

で、今回も、「あの店行こうぜ~!」ってなって、
入ろうとしたら、お店の店主が入口で、

「車いすの方たちねぇ…
 金曜日とか土曜日は、お客さんがいっぱい来るから、
 ちょっと狭くなって、人が通れなくなっちゃうんだよねぇ…。
 平日ならいいんだけど…ちょっと土曜日は困るんだよねぇ…。」

とな。

いやいや、前回土曜日だったけど、車いす3人で入れたでしょ。
あの時、そんなに通せんぼ状態じゃなかったでしょ。
っていうか、もし邪魔なんだったら、
なんでその時に言ってくれなかったのよ。

そして瞬時にいろいろ作戦が頭を駆け巡る。

1、「なんだとこのやろー入店拒否する気か!?
   障害者権利条約を批准した今や、
   邪魔だから拒否は差別にあたるんだぞ!(怒)」
 と、真っ正面から闘う。

→法律がどうとか、差別がどうとか言っても
 人の心は変えられないので却下。

2、「そんなこと言わずに、どうにかしてもらえませんかねぇ、
   ここのお店、大好きなんですよー。
   お料理も美味しいし。
   他のお店、段差があったりして、
   なかなか入れるところないんですよー。
   なるべくテーブルにくっついて座るからさぁ~。」
 と説得、交渉を開始する。

→「ど~しよっかなぁ…どうなのかなぁ~…。」
 って迷いの余地が少しでも見られれば
 交渉してうまく説得できる可能性もあるが、
 この店主の雰囲気だと、物言いは柔らかだが拒否感ははっきりしてる。
 グダグダ説得しても多分無理な感じ。
 外、雨だし、寒いし。
 却下。

3、とりあえず
  「そうなんですかぁ…
   せっかく雨の中来たのに残念で仕方ないなぁー…。」
 って顔しながら引き下がる。

→店主ほっとする。
 聞き分けのいい障害者達、っていう印象を与える。
 その分どこか「罪悪感」みたいな気持ちを残させる(?)。
 次に行った時には断りにくい(?)。
 採用。

どうでしょうね?
どうなんでしょうね?

今回の入店拒否、明らかにあからさまな差別なのですが、
なんとなく、
障害者に馴染みがないからやってしまった感が感じられるんです、私。

私たちを、お客さんである前に、
「障害者来たぁ~!Σ(°□°)」
っていう受け止め方しかできなかったのかなぁ?って。

ちょっと、どうなるかは分からないんだけど、
店主、はっきり「平日ならいいんだけど…」って言ったので、
平日に通ってお店の人とも交流して、仲良くなって、
障害者に馴染んでもらえたら、変わるかなぁ?
と思っています。

酒飲みに行くのも障害者運動ですわ…。
障害者が地域に生きるって、大切ね…。

平成28年からは、障害者差別解消法が施行されます。
障害があることを理由に、
他の人と異なる取り扱いをすることは差別であり、
改善が求められます。
でも、差別したからと言って罰則規定がある訳ではなく、
緩やかに意識改革を求める雰囲気。

今回の入店拒否のような例に対して、
どんな風にアプローチしていけばいいか、
今後、事例を重ねて検討が必要ですね。

コメント (1)
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