アホは次の試合があることを考えない。
だが頭のいい人は線や面で考える。
例えば元西武監督の広岡さん。
彼の著書によれば、日本シリーズの時に、こりゃ、負けるな判断したときは、捨てゲームにして、選手の体力を温存させたらしい。
なぜなら次の試合があるからだ。
これはどこだっただろうか?
確か講談社文庫の「意識革命のすすめ」に書いてあったことだ。
さて、以下はИКМТの勝手な意見だが、
無理に粘ったとこで、お互いの選手がヘトヘトになるし、お客さんの帰りの道も考えなければならない。
選手が疲れてけがでもさせた日には偉いことになるし、帰りの道でお客さんがけがでもしたら、本人どころか、その一家眷属までもが未来永劫、プロ野球が嫌いになるかもしれない。
結局、日本シリーズなんてものは、七試合のうち、四試合勝てばいい。
連続四連勝したら、相手チームの面目が丸つぶれになり、いらん相手の恨みを買う。
それに、単に四試合やるのと七試合やるのとでは、どっちが興行収入が上がるだろう?
将棋の名人戦や囲碁の棋聖戦も全く同じで、後々の試合を考えたら、捨て試合を作って脳みそや体力を温存し、次のことも考えるのも、一つの手だ。
勝つときに勝ちすぎてはいけないと言ったのは、甲府の名将・武田信玄だ。
お互いに言い分を通し合ったら、それでいい。
八割勝ったら勝ちすぎで、十割勝ったら確実に相手が恨みを持つと言っている。
さて、文字数を稼ぐために余計なことを書きすぎたが、とにかく決勝点で勝てばいいのだ。
破産必死なのに、変な夢を見て自転車操業をしたり、ほかの愚かなことをするから、変な運命をたどるのだ。
決勝点は、まずは生命>財産>自由の順であろう。
どうでもいいところがやばくなった時点で、傷を広げて致命的なところがやられないうちに、撤退したほうがいい。
それこそ三十六計逃げるが勝ちである。
負け戦だと思ったら、イーブンのうちに講和条約を結ぶなり、和議をした方がいい。
負けが込むと相手はつけあがる。
それは、第二次世界大戦の教訓から学んだであろう。
とにかく、劣勢はバンザイチャージでは回復できません。
そんなわけである。