加害妄想といっても、結局被害妄想の変形には変わりはない。
実はその根底には、人様に害を加える恐れのある自分が攻撃されるのが怖いという被害妄想があるのである。
最近、屋敷回りを散歩するようになった。
日中は先輩のいうように心身の時差ぼけがあるのか、それとも、薬の副作用なのかで動けないからである。
そんなわけで、夕方お日様が沈む頃元気になり、動けるようになって、近所のスーパーに買い物に行くのだが、そのぐらいしか歩く機会がない。
そんな生活を送っていたら、老母に「てつこう、屋敷回りを歩いて体力をつけろ。さもないと俺ぐらいな歳になったときに、体にがたが出るぞ!」と言われた。
が、私には加害妄想があるので「そんな時間にふらふらしていたら、女性に変質者うろうろしてると思われるのでいやだ。」といったら、老母に「思い込みと命とどっちが大事なんだ?」と言われたので、歩き始めた。
そしたら未だに昼間は動けないが、体の方の薬の効きがよくなり、少しは楽になってきたのである。
私の場合、親が生きているので意見してくれる人がいるからまだいいが、年をとるとだんだん意見してくれる人がいなくなる。
世の中には人のあら探しをして、意見しているつもりになっている馬鹿者もいるが、本当にその人のことを思って意見してくれるのは、親兄弟ぐらいなものだ。
三日ぶりの記事が変な記事で申し訳ないが、くだらない加害妄想のせいで、危うく親からもらった体を損なうところだった。