自民党の六大派閥は残しておいた方がいい。
財務省派閥の宏池会
商工省派閥の清和会
内務省派閥の旧中曽根派
党人派有力派閥の旧田中派
党人派弱小派閥の旧三木派
そして無派閥派閥だ。
派閥を維持するには、領袖に人間的な魅力がなければいけない。
そして人間的な魅力があるから、子分がつき、財界の大立て者というパトロンがついてくれる。
その領袖たちが、支持者たちに政策をアピールし、自民党内で世論を代表する。
自民党内部に生活弱者の世論を代表する派閥もあるから、別段生活弱者の味方を公言する他党と連立する必要がない。
それに、閥族の民衆搾取がひどくなったときや、デモで政変前夜となったときには、自民党派閥力学で民衆と閥族とのバランスをとってくれる。
ああ、小沢一郎氏よ!
あなたはなぜ、中選挙区制を破壊したのだ?
カウンターとなるべき社会党が、ソ連崩壊ともに、力を失ったからか?
中選挙区制の時の自民党は、金権腐敗とかなんとか言われたが、金権で腐敗した派閥(田中派)と交代する健全な派閥もあったではないか?(三木派)
それに、派閥持ち回りで首相や大臣のポストに座れるから、どんな弱小派閥でも政権担当能力が身につくのである。
腐敗の温床ともいえる中選挙区制も、使いようによっては意味があるのである。
そんなわけで、中選挙区制こそ、恋しけれ。