一歳の姪っ子ちゃん。
食べることが大好き。
両手に食べ物を掴み確保した上で、
さらに口を皿に近づけて
直接ウィンナーを
頬張るその全身全霊な愛姿を
写真におさめた。
彼女が思春期に突入して、
ツンツンしだしたら
その写真を見せてやろうと
密かに思っている。
言葉を覚え始めた
一歳の姪っ子ちゃん。
食べることが大好き。
大人たちのお皿からも
「どーじょ」「どーじょ」と
言いながら食べ物を摂り漁る。
大人たちはその「どーじょ」の
破壊的な間違いの可愛さに
指摘する気持ちもついぞ起きず
一人残らず笑ってくれるため、
幼いながらコミュ力高めの
彼女はこれは良いことなのだと
理解されたようで、
その後も大人たちに「どーじょ」
と笑顔で言っては食べ物をかっさらう。
彼女が思春期に突入して
ダイエットしてるから
飯は食べないとツンツンしだしたら
「どーじょ、どーじょ」
と言いながら彼女の皿から
食べ物をかっさらってやろうと
密かに思っている。
子供の成長は早い。
ついさっき、2週間ぶりに
会った姪っ子は、
「どーじょ、どーじょ」を
言わなくなってしまった。
代わりに。
「ちょーだい、ちょーだい」と
言いながら、食べ物を掴むように
なった。相手の了承も得ずに笑
大人たちはそれを聞いて
指摘する気も起きずやはり
思わず笑ってしまうので、
幼いながらコミュ力高めの
彼女はこれは良いことなのだと
理解されたようで、元気よく
ちょーだい、ちょーだいと
連呼していた。
おいでーと手を広げてみたら
よたよたと歩きながら
笑顔で飛び込んできた。
その軽くて柔らかい体を抱きしめる。
誕生日が近いこともあって
そんな狂おしいほど
可愛い姪っ子に聞いてみた。
欲しいモノは何かな?
何がほしい?
あんぱんまん!!
そっか!そっか!
その時、姪っ子は
私を指差しながらもう一度、
あんぱんまん!と言った。
うん。
おばちゃん、
なんだか君のためなら
空も飛べそうな気がする。