それにしても「サイドローディング？なにそれ？おいしいの？」なのだ。

　サイドローディングの制度化による、国から一民間企業への押しつけが推し進められようとしている。サイドローディングとは、スマホのアプリ入手を公式アプリストア（iPhoneなら「App Store」、Android系スマホなら「Google Play ストア」）以外から可能にする事だ。これによるメリットは、多くの業者が参入できて競争が生まれる点。デメリットは、悪意を持った人のアプリをそれと知らずにインストールしてしまう可能性が大いに高まるので、安全性が失われる点だ。
　筆者が思うに、これが実装されれば、ストアが増えるというよりは、システムの開発・維持・管理の面から、パソコンと同じように、スマホのブラウザから各社のホームページにアクセスしての購入とインストールがされるようになるのではないだろうか。で、パソコンと同じように、ウイルス的なアプリもインストールしてしまう・・・と。
　で、そんな時代になると、当然公式アプリストアの検索に余所のストアのアプリはヒットしなくなり、弱小や新規のアプリは人目に付かないようになってしまう。なので、それらをなるべく網羅する総合アプリ検索サイトだかアプリも発生するだろうけど、当然登録料が取られ、多くのサイトで登録して人目になるべく付くようにしたら公式アプリストアの手数料より高くなるだろう。総合アプリ検索サイト（アプリ）は、初めは多数できるだろうけど、ほどなくして、資金力のある会社が運営する所2～3個程度が主に残って終わるに違いない。しかも、それらは中国とかの海外の会社で日本のは0だろうね。結果、日本の経済活動活性化には一切寄与せず、お金と情報が流れ出るだけ。
　世の中に新しい動きがあれば、それに対応した新しい経済活動も生まれる。でも、今回のサイドローディングに関しては、素人目にも滅茶苦茶な気がする。成功している会社に適用して儲けをそぐやり方でなく、個々がハードを作ってアプリを展開するのが筋であろう。人様が作ったデパートに自らの意思で出店させてもらうのに、使用料やら店側のルールが気に入らない時に取るべき行動は、お上に泣きつく事ではないだろう。
　筆者は、陰謀論的に、これは中国の力が働いていると思うのだ。中国大好き日経連が、中国からの指令を受けて、国会議員に働きかけた・・・と。だって、この制度で一番得するのは中国企業のテンセントだろうし、日本の議員がスマホの事情に詳しい訳がないのだから。大体、やるなら、GAFAからしっかりお金を取る仕組み作りだろうに。で、次はSwitchとかPS5のストアが開放させられるんだろうなぁ。ってか、そうならなきゃ恣意的すぎるよなぁ。
　そんな事が色々と思い浮かんでしまい、不安になってしまい、今日は眠れないかもしれない。