楽園の泉

自転車とかカメラとかのブログ、たまにねこ。

36時間

2017-11-17 | 自転車

来週末の日光ツーリングに行くまでに整備に掛けられる時間は36時間。そんな状況下ウチへの着順では末っ子、キャリアは最長老である Manufrance Randonneurをほぼほぼ1年ぶりに出撃させるための整備中です。チラっと「ギドネットレバーか上出しレバーか」と先日まで逡巡していましたが、とりあえず「購入時の姿に」することに決めました。つまり「上出し」です。

 

作業を先延ばし先延ばしにしてきた悪弊を、一気に解消する勢いでちまちまと詰めてきましたが、腐食し大きな穴の開いた泥除けにアルミ板を当てて組み上げれば、形の上では出撃可能になります。

 

もともとフルサイズの自転車による輪行って、日本が発祥なんだと感じることが多い自転車です。ランドナーといえばフォーク抜き輪行が当たり前で、往時は各メーカーがこぞって輪行するための機構を開発してきましたが、この仏産ランドナーには輪行のための機構が全く付いていないため、雰囲気を壊さない程度に「輪行できるようにする」ということがウチに来てからの課題でもありました。

 

輪行と言えるかは別として、フルサイズでは『デモンタブル』というフレームを真っ二つに分割する車種はあります。これは本来そのままではトラックに積み込むのに無駄なスペースを省くために分割し小さくした、というのが正解。輪行ということに拘ればフォルダ(小径車の折り畳み式)で交通機関に乗せる方法がありますが、欧州での自転車は基本的に乗って移動する『乗り物』なんだと感じました。

 

で、ウチのランドナー。購入時はチェーンリングは52T-40T、スプロケットは4S/19T-15T(だったと思う)という駆動系でした。「ランドナー」の歯数というよりほとんどレーサーです。速いほうは鉄レーサーがあるし、ランドナーで走るフィールドを想定したときに使う歯数とは思えなかったので、納車時に頼み込んで5S/28T-15Tに組み替えてもらいましたが、最近クロウスレシオ化に慣れてきた脚にとって、最近どうなるかな?と思うこともあったりしたり。

 

エンド幅の拡幅はハブの交換を含むので避けたいし、限られた幅でクロウスレシオのスプロケットを入れるとなると結局「大き目/登坂向け」か「小さめ/平地で高速」のどちらかに振らざるを得ないのが実際のところ。パスハンターで組んだ7S/30T-11Tが実はこの夏かなり負担になることが分かって、高速側を捨てて7S/28T-14Tにすることを決めたばかりだったので、ランドナーにもこの波が押し寄せるかもしれない。

 

だったらチェーンリングの小径化(あるいは3段化)という意見もありますが、それを阻むのが3アーム式のクランク(コッターピン)とチェーンケース。

リベット留めのためチェーンリングはクランク丸ごとの交換(しかも部品を探さなきゃならない)し、よしんば見付かったところでチェーンケースがあるために3段化するにはケースにクランクが収まらない。そこそこの速度で移動でき、曲がりなりにもオンロードの峠越えができるようにするためには結局「ワイドレシオ」しか無いという現実。もう、習慣的に重いギアを踏んでいるのでそのあたりの諦めはありますが、乗るのが一番楽なランドナーにおいて「ワイドレシオによる疲労」という矛盾にどう向き合うのか、悩みが尽きません。

 

とりあえずブレーキケーブルの長さを調整すれば、出撃可能となりました。

この状態がほぼ購入時。バーテープじゃなくグリップカバーで、しかも下ハンドルにだけ付いているあたりが駆動系の歯数と併せて、果たしてランドナーと呼んでいいのかちょっと悩む。



2 コメント

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久しぶりの (ken)
2017-11-19 07:10:42
ランドナー登場ですね^^
ポジション的にはロードに近い感じでしょうか。
私は何度も経験していますが、そう思って乗るとやはり重さが決定的なデメリットに感じたり、それでも体調や風向きなんかが合わさると気持ちよかったり、、、
高速側はいらない。最近ミニベロに乗って思うのですが、そうあるべき自転車に限っては、スピードが出ないことこそが快適、安楽の決定打かなと。ハードがそうなっていると割り切り易いという。結局のところ私の場合は割り切れない「乗り方」が一番の悪癖なわけですが(笑)
仕様がそれを補ってくれるのが一番良いんだなと。

しかし、やっぱり良いですね、ランドナー。純粋に、カッコイイ^^
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>>kenさま; (さくらなみき)
2017-11-20 19:46:40
色々と悩むところがありまして、そのほかにパスハンターやレーサーの改修などに時間を割かれたのもあり、ほぼ1年ぶりの登場です。

レーサーポジションで組み上げましたが、結局この後試乗して「上ハン水平」になりました。

ランドナーに乗ると、それだけで視界が変わってくるような気がします。今日も近所を試乗しましたが、あの感触は他の自転車では味わえないですね。

抜かれても気にならないどころか、移動速度が遅いために風景の隅々まで見ることができ、自転車で旅することの面白さを感じる車種です。

乗り納めの良い自転車、といった人がいましたが、ランドナーってそういうモノなんだと思います。
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