ちょっと使ってみたいフィルムがあって、通販だと1本売りしていないので、先日横浜でそれを買い求めました。
普通のフィルムカメラ用だと36枚撮りしか手に入らないのですが、「ブローニー版」と呼ばれるものは12枚撮り、使うカメラは限られるのですが「試し撃ち」としてはちょうど良い枚数。
江ノ電界隈で試し撃ちしようかと思ったけど、出かける前にちょっとのんびりしていたら、タイミングを失った。
手兵のうちでブローニー版を使うカメラは Yashica-A のみ。ファインダーを覗いてもなんとなくモヤっとして「1960年代のものじゃ、そんなもんかな」と思っていたけど、ファインダー(正確には「ピントフード」という)が小さなネジ止めだったので、ふと思いついてここをバラしてみた。
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中央の白い丸が、正面から見て上下に並んだうちの上のレンズ通称「ビューレンズ」で、ここの画像が台形の鏡に反射してファインダーの摺りガラスに写り、ピントを合わせることができます。ピントフードを外してまず気が付いたのは、この鏡が埃だらけだったこと。鏡が外せたらガラス用コンパウンドで
磨くところでしたが、無理だったのでとりあえずアルコールで拭いてこんな感じ。鏡がきれいになったらビューレンズの汚れも目立ったので、ここもきれいに拭き取りました。その結果
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掃除する前の画像を撮っておくのを忘れたのが悔やまれます。ここまできれいに写ると思ってなかったです。
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更に細かくピントを合わせるための「ピントルーペ」を起こすと、ここまで拡大できます。
撮影してる様子。
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被写体の向きとファインダーの像が逆なのは、鏡で反射した像を見ているから。同じ鏡を使った1眼レフのファインダーの像が正しい状態なのは、途中にプリズムがあって、それで向きを調整しているからです。
「古いものだからこんなものか」、で片づけないほうがいいことが分かりました。構造が簡単だから「ちょっと手を入れてやればずっと使える」ということは、うれしい限り。
(因みにレンズが曇っても、研磨すればかなり旧復する)
12枚、何を撮りに行こうかしら。
それと。
「ロモグラフィーのフィルムを使ってみること」用に買い求めた、消費期限間近の
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Lomography Redscale XR(右奥の)、ロシアン・コンタックス、ウクライナのカメラに積んで撮ってみたかったのよね。
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ただ、持病の「光線漏れ」が完治しているか確認できるまでは使えないので、こういうときのために35mm版で「12枚撮り」があると助かるんだけどなぁ、多少割高になっても欲しい。
Kiev 4a の光線漏れは
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光線漏れ防止のための「モルト」を貼り直して対策した。乱暴に言えばモルトとは「片面に糊が付いた細かい目のスポンジ」で、そのスポンジ部分で光がフィルム室に入るのを防ぐもの。使っているうちに劣化してきます。ウチに来た時、このキエフにはモルトの代わりに毛糸が入っていて、当然固定なんてされていないから光線漏れの役になぞ全く立っていなかったわけ。
裏蓋もちょっと華奢なので、何かのはずみで裏蓋が歪むと、そこから光線が漏れちゃってたんです。一説に「キエフは『(カメラ)カバーをかけたまま』使え」(カバーがかかっていれば光線漏れが防げる)と言われてましてね。光線漏れの確認のために、近いうちにフジのネガフィルム積んで出撃します。どこか決めてないけど。
結局「手を入れて使えるようにしてる」ものが多い。
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