今日は、近所の気になるお店に、偵察に行ってみた。
"La Pentla"。イタ飯屋です。チャリで10分かからない距離。
食べたのは
石鹸の味のするペンネ・ゴルゴンゾーラ。
…近所にこういう店があって、ちょっとウレシイ(ちなみに見つけたのは2件目)。あまりにも近所過ぎて「うまいものツーリングしようよ!」とは言えない距離なのが惜しまれる。ちなみにワインの品ぞろえ(当然ながらイタリアもの)もイイv
表題。BROOKSの(とは限らないか)革サドルって、サドル痛に悩まされることが多い、みたいな話が有名ですが、自分の体験からすれば樹脂ベースのサドルのほうが辛いことが多かったです。その理由は『ハンモック構造』。樹脂のベースの上に数ミリのクッションを敷いたものと、革一枚を張ったもの、例えるなら板張りのベンチに座布団を敷いて座るのと、金枠に布を張ったビーチチェアに座るのと、どっちが疲れないかと考えれば、自分は後者のほうがゆっくりできると思うのです。
それと、こっちのほうが大事だと思うんですが、座るポジションのこと。何も考えないでサドルに跨りペダリングすると、自然と先の細い部分に重心がかかってくるはずです。細いところに跨るということは、自分の体重をその細い部分で支える、つまり接地圧が高い状態になります。恥骨の辺りに体重がかかり血管が圧迫されて血流が悪くなる、これがサドル痛の原因です。それを回避するために中心に細長い穴をあけて、乗車中の血流を改善を試みたのがアナトミックサドルです。ブルックスでもこの穴あきサドルの用意があります。
自分がランドナーを手に入れたとき「やはり年代物のランドナーには革サドルなんだろうな」と恐々と購入し(つまり自分に合わなかったら無駄な投資になる)、先人の経験を拾い集めて立ち向かった結論は『座るポジション』でした。乗り出す前にオイルをたっぷりと塗ったりすることよりも、ポジション取りのほうが重要だと思う。そのポジションっていうのが
この赤い線。この赤い線の上に坐骨を置くように座ります。体重を恥骨ではなく坐骨で支える感じ。当然恥骨付近の血管は圧迫されないので痛みもありません。アナトミックサドルの目指すところと同じです。写真はゴムベースの「カンビウム」なので平面形はコンコルドの翼を思わせる優雅なラインを描いてます。革のほうはノーズが細くこのカーブが急になり『凸』の字に近い形になりますが、その場合も幅が急に広がったあたりに坐骨を乗せるように意識します。正しいポジションだと恥骨に体重がかかりません。恥骨に痛みを感じるなら、もう少し後ろに腰掛けるよう意識します。
購入したばかりで慣らし運転の期間なら革の張り具合を最も緩くします。そして恥骨の傷みを感じないポジションに腰を据えたらそこに体重を掛けるよう意識します。サドルに坐骨の跡を付ける感覚です。初めのうちは板の上に座った感覚ですが、自分の体温が革に伝わってくるとその違和感も薄れてきます。坐骨とサドルが「当たっている」ように感じる間は、革が馴染んでいないということなので、無責任な発言ですが『慣れるまで乗り続けてください』ですね。1回あたり20kmを目安にサドルに坐骨を押し当てるように乗っていると、そう遠くないうちに意識しなくても痛みや違和感を感じなくなってきます。
サドルが体に慣れてくると、座れば自動的にそのポジションに坐骨が嵌るので、快適に乗ることができます。パッド要りません状態です。
実はSwift、Cambiumに続いて先日Swallowを手に入れまして、慣らし中です。乗り出して70kmをそろそろ超える頃ですが、ぼちぼち「乗る前に構える」ことが少なくなってきました。ペダリングの際にあまりサドルのことを意識することが無いのは、乗っている間サドルが適度に撓っているからだと思います。これは樹脂ベースのサドルでは考えられないことだと思います(TIOGAのスパイダーサドルはこの「乗車中に撓る」ことを念頭に入れたモデルだったんだろうな、と今さら気付いた)。
値段と重さ、それにつける自転車を選ぶことを考えれば、おいそれと勧められるものではありません。でも自転車生活のうちで、馴染んでしまえば買い替える必要も無いということを考えれば、革サドルのコスパってかなり良いものになると思うのですよ。
気になるのはカンビウム!どうですか〜
カンビウムは、重さと価格に理解があれば『買い』です。現在ではサドルの幅で3種類のバリエーションがあります。
ランドナーを手に入れたとき本命はイデアルでしたが、おいそれと手に取れるものでもなく、それよりは大衆的なもので、という選択でした。
最初はB67のつもりでいましたが、結局スイフトです。
プロムナード用のバネ付きはそそられますね。ミキストフレームが手に入ったら買ってしまいそうです。
MTBにはカンビウムが良いと思います。背景写真のBugleにはシクロクロスで使われています。