「速い展開」を書いた日は本当にいろいろなことが起こりました。
冷たい雨がざーざー降って最高気温が12度で、景色もぼやけてて、
売り物件を見せるには最低の条件が揃っていた日。
真剣にうちの家を買うことを考えてくれている人が見に来られました。
同じような条件の売り家にオファーを出し、受け入れられて、
仮契約に書いた諸条件を一つずつクリアしていってて、本契約のサインは目の前という状況、
そして、あとでわかったのですが、その日がその家の検査だったのでした。
5時という約束で、家の中をきれいにして待っていたのですが、
4時50分ごろD氏から電話で
「今高速の渋滞に巻き込まれて動けません。
15分ほど遅れそうなので、お客さんに待ってもらっててください」
という話・・・
だいたい、家を見に来る人は少し遅れてくるみたいだから、
この人たちも遅れてきてくれるといいなあと思っていたら、
定刻5時ちょうどに’ピンポ~ン’ ああ、仕方ない。
気が重かったですよ、雨の中「もう一度車に戻って待って」なんて頼むの。
しかし、相手方のエージェントは押しの強いおっちゃんでした。
「私はもうずっとこのビジネスやってるんですよ、
D氏がいようがいまいが、物件の案内くらいできるんです。
それに、次のアポイントが15分後にありますから、待ってられません」
と言って、靴を脱いで勝手に上がってしまいました。
もうこうなりゃしょうがありません。
私が案内して回りました。もうやけくそです。
見に来られたのはご夫婦でした。子どもさんは車の中で寝ていると・・・
ここではティーン以下の子どもを車の中に残しておけないので変だなあと思いましたが、
見て回られてるのについていくのに精一杯。
奥さんは気に入ったような印象を受けましたが、
だんなさんのほうは「ああ、これも元からのだなぁ、あれも・・・あ、これは替えてある」と言って、
あちこちにチェックを入れられてて、お気に召さぬかな、と思いました。
まあ、そういう戦略もあるから・・・
(初めから気に入ったように思われると値段交渉で不利という話)
あっという間に見終わって「ありがとう」と言って去って行かれました。
エージェントが去り際に「日本人ですね? 私、来年の4月に息子と日本に行くんです♪」と言ってました。
それからさらに10分ほどしてやっとわがエージェントD氏の登場・・・・なんということ。
「あの高速に入らなきゃよかった。間違えた」と言って頭をかくD氏。
もうどうにもなりませんよぉ。
見に来た人たちと、エージェント氏の車はまだ外にあったので、近くにいるんじゃないかなと伝えると、
あわてて出て行きましたが、誰にも会えず、またすぐうちに戻ってきました。
その日は、買ったほうの家の鍵をもらって引き渡す日だったので、D氏は
「では、あちらの家で最終チェックしてくるので、あとで鍵を取りに来てください」
と言ってそそくさと出て行ってしまいました。
気分を変えて、鍵をもらいにいくぞ!
と思い、車の鍵を持ち、かばんを持ってガレージに行こうとしたそのとき
ピンポ~ン
ん? またD氏が何かドジして戻ってきたかな? と思ってドアを開けると、
そこにはさっきうちを見に来た奥さんが立っていました。
「子ども達がどうしてもこちらを見せてもらいたいと言ってるんですけど、いいですか?」
でも、子ども達は一緒にいません。いいですよ、と言うと
「じゃ、子ども達を連れて来ますので・・・」と言って雨の中、また歩いて行かれました。
さあ、私は即D氏の携帯に電話!
D氏は舌がもつれそうになるほどあせって「すぐ戻ります!!」と叫びました。
で、見に来た人たちの車を見ると、車の中から抱っこして出した子どもさんはまだ眠っています。
なんでわざわざ眠っている子どもさんをこの雨の中連れ出すのかなぁと思いましたが・・・
会ってみると、子どもさんは高校1年生位の女の子と、幼稚園児の男の子でした。
女の子が恥ずかしそうに挨拶しました。
奥さんもとてもかわいらしい感じの小柄な人なのですが、娘さんもまじめそうな感じのよい子です。
奥さんは眠っている息子さんを抱っこしたままうちに上がって、
娘さんと一緒にあちこち見て回られました。
私も始めは一緒にいたのですが、あとは自由に見てもらいました。
あとで「どうしてここを売ろうと思ったのですか?」と質問を受けました。
最後に奥さんがリビングのソファーに座って、息子さんと娘さんも座って、
「もし私がここに住んだらどんな感じかな・・・想像してみよう」と言いました。
そこにD氏到着。
少し話をして、バス停に行く近道を教えましょうと言って出て行きました。
奥さんと子どもさん達が帰っていき、D氏が入ってきました。
「これはいいですよ!! 奥さんが帰ってきてもう一度みたいなんてよっぽど本気です。
だいたい、家を買うときは奥さんの意見が一番通るんですから。
だんなさんは奥さんがハッピーだったらそれでいいんですから。
Happy Wife, Happy Lifeですって!」
とニコニコして言いました。
確かに、この雨の中、わざわざ寝ている子どもさんをつれてくるのは、
よっぽどもう一度見たかったんだろうし、
お姉ちゃんも、寝ている弟に付き合って車の中にいたけれど、自分も見たかったでしょう。
そんなわけで、また玄関を閉め、今度は車に乗って引っ越すほうの家に向いました。
そして、外を見ると、見に来た人たちの車と、その人たちのエージェントの車がまだあったので、
ああ、この近くで売りに出ている家の検査をしているんだな、
だから、だんなさんとエージェントはその検査に立ち会ってるからうちには来ないで、
奥さんと子どもさん達だけがもう一度見に来られたのだということがわかったのです。
本気で買うことを検討しているはずの家を10分ほどしか見ず、
15分後に次のアポイントを入れて急いで行っちゃうなんておかしいなあ、
それほど本気には考えていないのかな、ほかの物件も検討してるのかなあと思ったけど、
それは建築物の検査士さんとのアポイントだったんですね・・・。納得です。
(続く)
いつもありがとう♪
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冷たい雨がざーざー降って最高気温が12度で、景色もぼやけてて、
売り物件を見せるには最低の条件が揃っていた日。
真剣にうちの家を買うことを考えてくれている人が見に来られました。
同じような条件の売り家にオファーを出し、受け入れられて、
仮契約に書いた諸条件を一つずつクリアしていってて、本契約のサインは目の前という状況、
そして、あとでわかったのですが、その日がその家の検査だったのでした。
5時という約束で、家の中をきれいにして待っていたのですが、
4時50分ごろD氏から電話で
「今高速の渋滞に巻き込まれて動けません。
15分ほど遅れそうなので、お客さんに待ってもらっててください」
という話・・・
だいたい、家を見に来る人は少し遅れてくるみたいだから、
この人たちも遅れてきてくれるといいなあと思っていたら、
定刻5時ちょうどに’ピンポ~ン’ ああ、仕方ない。
気が重かったですよ、雨の中「もう一度車に戻って待って」なんて頼むの。
しかし、相手方のエージェントは押しの強いおっちゃんでした。
「私はもうずっとこのビジネスやってるんですよ、
D氏がいようがいまいが、物件の案内くらいできるんです。
それに、次のアポイントが15分後にありますから、待ってられません」
と言って、靴を脱いで勝手に上がってしまいました。
もうこうなりゃしょうがありません。
私が案内して回りました。もうやけくそです。
見に来られたのはご夫婦でした。子どもさんは車の中で寝ていると・・・
ここではティーン以下の子どもを車の中に残しておけないので変だなあと思いましたが、
見て回られてるのについていくのに精一杯。
奥さんは気に入ったような印象を受けましたが、
だんなさんのほうは「ああ、これも元からのだなぁ、あれも・・・あ、これは替えてある」と言って、
あちこちにチェックを入れられてて、お気に召さぬかな、と思いました。
まあ、そういう戦略もあるから・・・
(初めから気に入ったように思われると値段交渉で不利という話)
あっという間に見終わって「ありがとう」と言って去って行かれました。
エージェントが去り際に「日本人ですね? 私、来年の4月に息子と日本に行くんです♪」と言ってました。
それからさらに10分ほどしてやっとわがエージェントD氏の登場・・・・なんということ。
「あの高速に入らなきゃよかった。間違えた」と言って頭をかくD氏。
もうどうにもなりませんよぉ。
見に来た人たちと、エージェント氏の車はまだ外にあったので、近くにいるんじゃないかなと伝えると、
あわてて出て行きましたが、誰にも会えず、またすぐうちに戻ってきました。
その日は、買ったほうの家の鍵をもらって引き渡す日だったので、D氏は
「では、あちらの家で最終チェックしてくるので、あとで鍵を取りに来てください」
と言ってそそくさと出て行ってしまいました。
気分を変えて、鍵をもらいにいくぞ!
と思い、車の鍵を持ち、かばんを持ってガレージに行こうとしたそのとき
ピンポ~ン
ん? またD氏が何かドジして戻ってきたかな? と思ってドアを開けると、
そこにはさっきうちを見に来た奥さんが立っていました。
「子ども達がどうしてもこちらを見せてもらいたいと言ってるんですけど、いいですか?」
でも、子ども達は一緒にいません。いいですよ、と言うと
「じゃ、子ども達を連れて来ますので・・・」と言って雨の中、また歩いて行かれました。
さあ、私は即D氏の携帯に電話!
D氏は舌がもつれそうになるほどあせって「すぐ戻ります!!」と叫びました。
で、見に来た人たちの車を見ると、車の中から抱っこして出した子どもさんはまだ眠っています。
なんでわざわざ眠っている子どもさんをこの雨の中連れ出すのかなぁと思いましたが・・・
会ってみると、子どもさんは高校1年生位の女の子と、幼稚園児の男の子でした。
女の子が恥ずかしそうに挨拶しました。
奥さんもとてもかわいらしい感じの小柄な人なのですが、娘さんもまじめそうな感じのよい子です。
奥さんは眠っている息子さんを抱っこしたままうちに上がって、
娘さんと一緒にあちこち見て回られました。
私も始めは一緒にいたのですが、あとは自由に見てもらいました。
あとで「どうしてここを売ろうと思ったのですか?」と質問を受けました。
最後に奥さんがリビングのソファーに座って、息子さんと娘さんも座って、
「もし私がここに住んだらどんな感じかな・・・想像してみよう」と言いました。
そこにD氏到着。
少し話をして、バス停に行く近道を教えましょうと言って出て行きました。
奥さんと子どもさん達が帰っていき、D氏が入ってきました。
「これはいいですよ!! 奥さんが帰ってきてもう一度みたいなんてよっぽど本気です。
だいたい、家を買うときは奥さんの意見が一番通るんですから。
だんなさんは奥さんがハッピーだったらそれでいいんですから。
Happy Wife, Happy Lifeですって!」
とニコニコして言いました。
確かに、この雨の中、わざわざ寝ている子どもさんをつれてくるのは、
よっぽどもう一度見たかったんだろうし、
お姉ちゃんも、寝ている弟に付き合って車の中にいたけれど、自分も見たかったでしょう。
そんなわけで、また玄関を閉め、今度は車に乗って引っ越すほうの家に向いました。
そして、外を見ると、見に来た人たちの車と、その人たちのエージェントの車がまだあったので、
ああ、この近くで売りに出ている家の検査をしているんだな、
だから、だんなさんとエージェントはその検査に立ち会ってるからうちには来ないで、
奥さんと子どもさん達だけがもう一度見に来られたのだということがわかったのです。
本気で買うことを検討しているはずの家を10分ほどしか見ず、
15分後に次のアポイントを入れて急いで行っちゃうなんておかしいなあ、
それほど本気には考えていないのかな、ほかの物件も検討してるのかなあと思ったけど、
それは建築物の検査士さんとのアポイントだったんですね・・・。納得です。
(続く)
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