ツール・ド・フランスの第3ステージを見ていてタイヤのチョイスと空気圧調整の難しさを改めて痛感しました。
通常ツールへ出るプロ選手が履くタイヤはホイールがディープリムといってリムの部分の幅が広いタイプのものが主流で、タイヤ幅も22mmのものが一般的に使用されています。空気圧は通常のレースで7.5kPa、TTなどでは9kPa程度にまで上げる選手もいると聞きます。
ところがツール・ド・フランスの第3ステージではほとんどの選手が私たちが普段利用しているような通常のリムのホイールが主流になっていたのです。これはパヴェ(石畳)対策で25mmと幅の広いタイヤを装着し、低目の空気圧で少しでもパヴェからの振動を吸収するためなのです。
市販されているロードレーサーに装着されているタイヤの幅は23mmが普通ですが、プロの自転車選手が25mm幅のタイヤを履くシーンはそうそう見られるものではありませんので、大変参考になりました。
ママチャリに乗っている人がタイヤの空気圧を気にすることはまずないと思いますが、クロスバイクやロードレーサーで少しスピードを出すことを覚えるとこのタイヤの空気圧が気になり始めます。
プロの自転車選手でもスピードが要求されるレースでは高目の空気圧にします。これはタイヤの扁平を少なくし、路面設置面積をより小さくすることで摩擦係数を小さくすることでより高いスピードが得られるためなのです。
ただ、ロードレーサーは車重が極めて軽く設計されているため、空気圧を高くすると悪路では当然車体がポンポンと飛び跳ねてしまうことになります。パヴェ区間を走行する選手達のタイヤが路面から浮いたように見えたのはそのためなのです。 ランス・アームストロングが所属するレディオ・シャックはパヴェ区間でもディープ゜リムのフレームを使用していましたが、結果、ランス自身が前輪をパンクさせライバル達に1分以上のタイム差をつけられてしまいました。タイヤを交換し、前輪だけがノーマルホイールで走るランスの姿が痛々しく見えました。
空気圧を落とせばタイヤの路面接地面積が広くなるためパンクのリスクは当然高くなりますが、パヴェのような悪路やウェットな路面では空気圧を抑え目にしなければ走れないケースも少なくないのです。
私はパンク防止の為にAL-700Xのチューブを仏式バルブ付きのものに替え高目の空気圧を試してしましたが、車体が軽くフレームも硬めのために、路面からの振動が強烈になってしまいました。手の衝撃はグリップ交換でなんとか緩和できましたが、乗り心地を考えると普段は前400kPa、後500kPa辺りがAL-700Xの適正な空気圧ではないかと感じています。
幸い仏式バルブは空気圧調整が簡単なので、ロングライドでパンクをできるだけ避けたい時のみ前後とも100kPaほど高めにし、普段の自転車通勤には前400kPa、後500kPaにすることに決めました。こうした経験が次のロードレーサーに活かせればと思っているところです。
AL-700Xの定期点検が無事完了しました。危惧していた改造については特に指摘されることもなく、無償でした。
『西友自転車友の会』会則には【定期点検】という項目があり、無料点検の内容が下記の通り記載されていました。
(1)車体・フロントフォークの形状
(2)ハンドルの取付けと回転及びガタつき
(3)サドルの位置と固定及び損傷
(4)ブレーキ各部の取付けと動作
(5)ブレーキの効き具合と各部の磨耗
(6)前後輪の取付位置と締め付け
(7)リムの振れ、スポークの張力
(8)タイヤの取付・磨耗・空気圧
(9)キャリアスタンドの取付と機能
(10)ペルまたはブザーの取付と鳴り具合
(11)ペダル及びギアクランクの取付と回転
(12)フリーホイールの回転
(13)チェーンの張りと磨耗
(14)変速機の取付と動作
(15)ライト・ダイナモの取付と機能
(17)前後泥除け及びチェーンケースの取付
(18)錠前、その他の取付と機能
但し、修理・取り替え・掃除は有料とします。 今回の私のケースは(14)と(2)に該当する調整という扱いになったようです。原因はフロントギアのストローク調整ボルトの調整が悪かったようでした。
1日半自転車に乗れなかったことを除けば、盗難保障とこうした定期点検サービスが付いて2000円なら『西友自転車友の会』への入会は有益だと思います。
但し、『西友自転車友の会』への入会は自転車購入時のみとのことですので、既に購入済みの自転車は対象外となりますので、注意が必要です。但し、2ヶ月内定期点検は入会しなくても受けられるサービスなので、西友で自転車を購入して2ヶ月が経過していない人は是非一度受けてみてはいかがでしょう?
先週交換したグリップの調整でシフターの位置を2cmほど内側にずらしたところ、フロントのシフターが全く機能しなくなってしまいました・・・シフターを移動させたことでシフターワイヤーが緩んだことが原因と考え、ワイヤーの締め直しも試しましたが全く効果がありません。
已む無くアウターギアで固定したままで1週間自転車通勤をしましたが、アウターギアだとどうしても市街地でのSTOP&GOが大きな負担になります。ケイデンス80rpmなら3×4のギアで27km/h、3×5で30km/h程度の速度は出るものの、フロントミドルと異なり常時ケイデンス80rpm以上を維持することが難しい状況でした。
階段落ちで、1週間トレーニングができなかったことも原因のひとつではあるのですが、やはりSTOP&GOの多い市街地走行ではフロントミドルが最適だということを再認識したしだいです。
とうことで、フロントギアの修理が必要となってしまったわけですが、『西友自転車友の会』に加入した際、盗難保障と定期点検サービスが付いていることを思い出し、早速内容を確認してみました。
通常、西友で購入した自転車は盗難保障(『西友自転車友の会』)に加入していなくても「2ヶ月内定期点検」が無償で受けられますが、先月売場で確認したところ西友への持込で預かり点検となるとのことでした。今回、改めて定期点検の内容を確認すると、シフト調整も点検項目に含まれていましたので、昨日朝一で西友の売場へ持ち込みました。
預かり点検とは聞いていたのですが、引渡しは翌日の夕方になるとのことで、がっかりしてしまいました。今週もロングライドはオアズケです・・・ならばということで、ハンドルの高さを2cmほど下げてもらうこともお願いしてきました。心配な点は、AL700Xを結構改造している点です。サドルやチューブ交換は問題ないとしても、シフターとブレーキレバーを移動させたことは問題になるかもしれません・・・規約を細部まで確認しているわけではないので、どういう扱いになるのかは明日引き取りに行くまで分りませんが、別途費用が発生したとしても已む終えないと思っています。
西友の自転車点検で注意しなければいけないことは「2ヶ月点検」「6ヶ月点検」ではなく「2ヶ月内点検」「6ヶ月内点検」になっていることでしょう。購入後2ヶ月目という意味ではなく、あくまでも2ヶ月以内は無料点検になるということののようです。私の場合、購入が4月20日ですから購入後2ヶ月半に満たないのですが、「6ヶ月内点検」になるそうです。盗難保障に入っていなければ「6ヶ月内点検」は受けられませんので、注意が必要です。
最近では規約を渡されハイ終わりというサービスが増えていますので、自己責任として知っておかないと損をすることも少なくないのが実情です。「そんなこと聞いていない」とか「そんな説明はなかった」と言っても後の祭りなのです。規約に記載がある以上、口頭での説明がなくても法的には全く問題はないわけですから・・・
AL-700Xのチューブを仏式バルブ付きに替え、空気圧を高めにすると路面からの振動が大きくなったため、ハンドルを握る手に係る付加を軽減しようとグリップをクッションの効いたタイプに交換したのですが、AL-700Xはハンドルバーが短くグリップエンドがかなり余ってしまいました。
グリップの柔らかな部分を握ろうとするとブレーキレバーに指が届かない状況になってしまうのです。さらに、グリップエンドがハンドル全長をかなり延長してしまったため、車道の左側端を走行していてもバス等の大型車と接触してしまいそうな感覚になることも少なくありませんでした。
1週間色々と考えた結果、ブレーキとレボシフターを内側に寄せグリップをさらに深く差し込んでみてはと思いつき、アーレンキーでブレーキとシフターを緩め、2cmほど内側に寄せ、その分深くグリップを差し込むことに成功しました。ブレーキとシフターのワイヤーが多少緩むことにはなりましたが、ブレーキや変速には大きな問題はなさそうです。 それでもグリップエンドが2cmほど余りはしますが、両方で4cm内側に寄せることで、ブレーキレバーにも十分指が届く設定になりました。階段落ちの後で、ロングライドはしていませんが、前輪の空気圧を100kPa低くし、グリップを交換したことで自転車の暴れ方がかなり抑えられた気がしています。
来週は50km越えのロングライドを計画していますので、今回の改造のインプレッションをご報告したいと思っています。
6月24(木)早朝、不覚にも階段から転げ落ち救急車で搬送されるという事態になってしまいました・・・救急車に乗せられるのはこれで2度目。20年以上前の自家用車の衝突事故以来の不祥事となってしまいました。
階下のガラスの入った格子戸に頭から飛び込んだらしく、格子戸を半壊にしてしいました・・・幸い脳には異常がなかったようで、頭部と右腕、両膝の挫傷と打撲、割れたメガネのレンズで右目に多少の傷ができた程度で済みましたので、不幸中の幸いといえるでしょう。
6月27日(日) 3日間の自宅療養の後、擦過傷はまだ痛むものの、自転車乗りに擦過傷はつき物ののようなものですから、頭痛が引いたので少し早起きをして、タイヤの空気圧調整をすることに・・・Amazonから届いていたパナレーサー(Panaracer) 楽々ポンプゲージ付 を早速使ってみました。前後共500kPaに空気圧が下がっていましたので、後輪に目一杯空気を入れると700kPa(楽々ポンプの場合700kPa以上はレッドゾーン)までゲージのメモリが上がりましたが、仏式バルブを調整して後輪を600kPaに、前輪は500kPaに再調整をしました。
ご承知の通り仏式バルブはバルブ先端に付いている小ネジを緩め、指先で軽く押すことで簡単に空気を抜くことができます。適正空気圧になったら小ネジを締めキャップを戻せば空気圧調整が完了します。ポンプとの接合は仏式バルブアダプターで行います。仏式専用ポンプもありますが値段がかなり高くなります。前輪の空気圧を100kPa程度下げて少し様子を見てみようと思っています。
確かにAL-700X程度のルック車にここまでする必要はないのかもしれません。それでなくてもママチャリやMTBルック車から乗り換えた場合、既存の400kPaという空気圧でも相当な振動を感じるはずなのですから・・・ただ、個人的にはこれがロードバイクへの道だと考えているのです。衝撃吸収力の高いフルカーボン使用の超高級車を購入できるならともかく、目一杯きばっても10万円台のロードレーサーしか購入できない身としては、この程度の振動は創意工夫で乗り越えて行くしかないと思っています。
アルミフレームなら10万円代のものが、フルカーボンフレームになると安くても30万円程度、高いものは100万円をゆうに超えてしまいます。フロントフォークだけをカーボンにしても20万円以上になるのです。 例えばGIANTのアルミフレームの最高峰TCRで16万円(税抜)。TCRのフロントフォークをカーボンにしたTCR ALLIANCE1が19万円(税抜)。フルカーボンの最下級車種TCR ADVANCED3になると25万円(税抜)になります。TCRの車重が8.8kgなのに対し、ADVANCED3は8kgと車重的なメリットはあまりありませんが、乗り心地がかなり違うことが創造できます。
勿論、車重が7kgを切るような超軽量モデルもありますが、70万円程度ととても手が出せる価格ではありません。レースにでも参加するのではない限りALLアルミのTCRで十分だと考えていますが、3万円の差なら乗り心地も考えてTCR ALLIANCE1までなら選択肢に入れてもいいのかなとも思っているところです。
コンポーネントもシマノの105なら全く問題なしでしょう。以前、ジロ・デ・イタリア2010の解説者浅田顕氏が言っておられたように今なら15万程度のものでも十分な性能がありますので、無理に高級品を求めることはないと私も考えています。フレームはALLアルミで車重が10kg未満で、コンポーネントがシマノの105であればアマチュアには十分過ぎると思っています。 ただ、私の場合ドロップハンドルに少し抵抗があるので、中間にFCRという選択肢を置いています。FCRはフラットバーハンドルですがフレームには「高剛性のタイムトライアル用」を採用し車重は9.5kg。ギアクランクには36/50Tのコンパクトドライブを採用しています。特にレースに出る予定も無く、市街地や郊外のロングライドを目的としている私には最適なタイプだと考えています。
フラットバーの為、コンポーネントはシマノの440Rという特殊なものになりますが、ESCAPE R3をスキップするとすればこれかもしれません。