この錆びの大きな要因は酸性雨だと考えています。化石燃料の燃焼(人為起源)や火山活動(自然起源)などにより放出される二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)です。これらのガスは、大気中で光化学反応などの化学変化を起こし、硫酸や硝酸となって降水に溶け込み、酸性雨となるのです。しかもこの影響は大陸を越えてくるものなので、今の異常気象のように、人類に多大な害悪をもたらしているものなのです。
今は雨ざらしの自転車はあっというまに錆びてしまいます。定期的に洗車をしていても、少しでも水分が残っていると錆びの原因になってしまいます。チェーンのように常時オイルやワックスでコーティングされていれば別ですが、特に錆びやすいのがステムやクランク周りのネジの部分です。特に自転車のパーツは六角レンチで締めるものがほとんどで、このヘッドの穴に水分が残り易く錆び易いのです。
チェーンやリアスプロケットが錆びている自転車も良く見かけますが、この錆びはチェーンオイルを小まめに使っていれば簡単に防ぐことが出来るものです。街乗りや自転車通勤用で雨の日も走る場合は、より小まめな注油が必要となります。また、雨に強いルブなども市販されていますので、用途に応じて使い分けることも出来ます。また、粘度の高いグリスなども有効でしょう。ただ、粘度が高いグリスの場合汚れが付着しやすく落とし辛いので、注意が必要です。
特に雨の中を走った後は細目の洗車が必要です。汚れは勿論ですが、最近の雨は酸性が強い傾向があるので、そのままにしておくとすぐに錆びてしまいます。錆びの原因はこの酸化だからです。特にステムやクランク周りのネジ部が錆び易いので、しっかり洗剤と水で洗い流す必要があります。加えて、しっかりと拭き上げて、水分が残らないようにすることが特に大切です。
私は洗車は細目にする方ですが、拭き上げが不十分なのか、ステムボルトやクランクの固定ボルトに錆が出てしまうことがありました。ボルト類はサイズが合うものをAmazon等で購入し、交換もしています。一度錆びてしまうと、錆び落としで錆びを落としてもすぐに錆びてしまうようになります。また、錆びたボルトは放置しておくとあっという間に周囲へ広がりますので、早目の交換をお勧めします。
自転車用のボルトにはM5とかM6という規格の違う六角穴付きボルトが使われています。基本ステムボルトはM5規格のものがほとんどです。一方、クランクの固定ボルトはM6だったりします。勿論、長さも違います。ステムボルトはおおむねM5の18mmだと思います。ボトルケージ用のボルトもM5ですが、こちらは長さが12mm~15mmと短いので注意が必要です。
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