ここで比較の対象になっているSupersix EVOは第3世代なのですが、cannondaleは昨年エアロ化した第4世代を発表しています。専用ボトルを前後に取り付けた時のエアロ効果はSYSTEMSIXと同等というのです。重量を犠牲にせず、エアロ効果を高めたオールラウンドなエアロロードバイクの誕生です。
プロツアーでcannondaleのバイクを使用するEFエデュケーション・イージーポストはエアロロードのSYSTEMSIXではなく第4世代のSupersix EVOを使用しています。しかも、今年のツール・ド・フランスではリチャル・カラパスが山岳賞を獲得しているのです。最上位モデルのLAB71ではなくHi-Modでも第4世代のSupersix EVOはアルプスやピレネーといった最難関の山岳ステージでも通用することが証明されたように思います。
一方で世界最速といわれているCANYONのAERODA CFRがグランツールでは目立ちませんでした。春先のクラシックシーズンにはミラノ~サンレモからパリ~ルーベまでモニュメントを3連勝して見せた勢いは、勾配のある長い登りでは輝きを失ってしまったようです。平地や下りでは圧倒的に速いAERODA CFRですが、速度域が落ちる急勾配や長い登りではそのメリットが活かされなったことが要因でしょう。
先に発表されたコルナゴのY1Rsもエアロ性能は非常に高そうなエアロロードですが、重量がそこそこありそうなので、ポガチャルがグランツールの山岳ステージでは使用しないのではないかと考えています。
Y1Rsが発表されてからもポガチャルはトレーニングではV4Rsを使用しています。STRAVAにその写真がUPされていました。コースは獲得標高が3000mを超える山岳です。来季のポガチャルの始動は2月のUAEツアーからになるので、時間はありますが、ポガチャルがどういうタイミングでY1Rsに乗ってくるのかに注目しています。
クラシックレースやグランツールでも山岳ステージ以外はY1Rsを使用すると思います。特にミラノ~サンレモを勝つためには、フィリップセンやファンデルプールが乗るAEROAD CFRにスピードで上回らなければならないのですから。ポガチャルのパワーウェイトレシオならチプレッサ(距離5.65km/平均4.1%/最大9%)やポッジオ(距離3.7km/平均3.7%/最大8%)の短い登りならエアロ効果が得られると思います。
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