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シブコ復活はあるのか?(2)

2024-06-05 15:10:36 | 渋野日向子
 シブコの笑顔をまだまだ見ていたいと願うのは私だけではないでしょう。20歳で全英女子オープンを征しスマイリング・シンデレラと報じられていた頃の笑顔が久々に観られたように感じました。USLPGAもそんな彼女をSNSで多く取り上げています。今年も4月からWOWOWを契約し、応援しようと思っていたのですが、予選落ちが続きました。それでもインタヴューには必ず姿を見せる。あんな辛そうでなシブコの姿は見たくありませんでした。

 2020年のKPMG全米女子プロ選手権の最終日、シブコは優勝争いをする選手たちの後の組で回り、18番のセカンド地点で優勝に歓喜するキム・セヨンの姿を見ることになったシーンを思い出しました。優勝したキム・セヨンとは25打差…試合後のインタビューで「メジャーチャンピオンという言葉はもう捨てていいと思いました」と答えていた時の憔悴しきった姿と重る。
 その年の全米女子オープンは4位で終えたものの、コロナ化でQシリーズが開催されず、USLPGA入りは2022年以降に持ち越されることになってしまった。大幅なスイング改造をし、フェアーウェイキープ率は上がったものの、アイアンショットが安定せず。2021年は国内2勝をシーズン後半で挙げるも、優勝はこの年以来無くなってしまいました。年末にQシリーズに参戦し古江彩佳と共にUSLPGAのツアーメンバーになります。
 2022年はUSLPGAのツアーメンバーとしてスタートするも、着々と安定した成績を残す古江とは真逆の結果が積み重なって行くのです。メジャー初戦のシェブロン選手権で4位、続くロッテ選手権では優勝争いの末の2位と好スタートを切ったかに見えたものの、ここから苦しい時期が続く。親指付け根を痛め、全米プロを途中棄権、エビアン選手権とスコティッシュオープンは予選落ち。全英女子オープンでは久々に優勝争いに加わるも3位で終える。この時も怪我さえ良くなれば復活かという雰囲気はありました。
 しかし、そこからシブコはどんどん負のスパイラルに入っていくのです。2019年に世界11位まで上がったロレックスランキングも2022年には40位に下がり、年末に渡米をきっかけに一度は卒業したと語っていた青木翔コーチとの指定関係を復活させます。この時もこれで一安心と思っていたのですが…

 というのも青木コーチの元を離れたシブコは石川遼の指導を受け、極端にトップの位置が低いフラットなスイングに替えていたからでした。理想を追い求めてのことだったのでしょうが、岡本綾子氏が指摘していたように、このスイングではアップダウンのあるセカンドショットが安定しないのです。フェアウェイキープ率が上がる一方で、パーオン率がどんどん下がって行くのでした。
 青木コーチの指導の下、トップの位置が少し高くなり、23年の初戦ホンダLPGAタイランドで通算10アンダーの27位。続くHSBC女子世界選手権では通算4アンダーの33位とまずまずの出だしに見えました。スイングを直しながらで、ショットが全く思うようにならなくても、アプローチとパッティングでなんとか凌ぐという成長も見せていたのですから。
 




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