今年のメジャー最終戦となった全英女子オープンで14オバーで予選落ちとなった渋野日向子。前哨戦のスコットランドオープンでは初日に棄権していたので、心配はしていたのですが、想定していた以上に悪い状態でした。
前年も左手の怪我で苦労したはずなのに、今季も同じことを繰り返しているような感じなのです。痛みが出た箇所は違いますが、どちらも蓄積疲労から来ているものだと推測されます。身体能力が高く、アドレナリンが出ると想像を超える力が出て、身体がそれに悲鳴をあげる、それが痛みとなって現れるので、シブコに限らず痛みはアスリートにとっての危険信号といえるのです。特に微妙な感覚が必要とされるゴルフという競技では、痛みは致命的になるのです。
サイクルロードレース等は痛みとの戦いともいわれますが、チームスポーツはその痛みを互いにカバーし合えるのですが、ゴルフは個人競技なので、痛みやその恐怖は個人がひとりで引き受けざるを得ないのです。ましてやアプローチショットやパットといった繊細な感覚を求められる競技ならその影響は図りしれません。
人一倍責任感が強くサービス精神が旺盛なシブコですが、せっかく全米女子オープンで2位、全米女子プロで7位という成績を収めながら、徐々に調子は下降し、今季国内初戦となった北海道meijiカップでは予選落ちに終わっていました。
北海道meijiカップの時から感じていたことですがシブコには明らかに疲労が見受けられました。自分が思うように身体が動かせないのは技術が足りないかれではなく、疲労がもたした結果だと思っています。
本来なら出場しなくても良い試合で、ここを休みに当てればスコットランドオープンまで2週間以上間が空き休養も可能だったはずです。人気の高い選手なので国内ツアーからは引っ張りだこなのでしょう。ただ、これまでは不調を理由に断り続けていたようです。それが全米女子オープン2位、全米女子プロ7位と調子が戻ったことで、招待を受け入れたようですが、エビアンのフランスからアメリカ、カナダと大陸を横断して日本へという移動距離や時差を考えたら、誰かが止めてあげるべきだったのではないでしょうか?
止めても辞めないのがシブコの性格なのでしょう。ただ、このままではいずれ壊れてしまいかねません。スイング改造で身体をいじめ続けた結果左手が悲鳴をあげ、今回のような強硬スケジュールで下半身が悲鳴をあげ始めたのは必然といえるのかもしれないのです。トレーナーもいて、マネジメント会社もついているのに、どうしてここまで放置するのかが分かりません。
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