ニケとミケ

捨て猫にゃん子2匹と、先輩捨てられ犬チョコの日々の記録

端午の節句と野依博士。

2011-05-05 21:21:34 | ふと、思ったこと
                     

 今日は5月5日。いわずと知れた「こどもの日」。端午の節句、とも言われます。「端」は、「はし」とか、「はじめ」の意味で、「午」は「うま」の事で、初めの午の日のことです。古来中国では、「午の日」は厄日とされていて、菖蒲を浸したお酒を飲んで、厄払いをしたそうです。古来中国では、日が固定されていなかったわけですが、重複の日、ということで、5月5日になったようです。

 1月1日。3月3日。7月7日。という風に重複日は、「節句」になっています。11月11日は?・・・・答えは、有名どころでは、「電池の日」「ポッキーとプリッツの日」。私的には、「ワンワンワンワン」で、「犬の日」でも良いのですが、これは冗談で、面白いところでは「長野キノコの日」というのもあります。

 又横にそれましたが、「粽(ちまき)」は古代中国の政治家「屈原」の霊を慰める為に、作り始めたといわれています。何故、こどもの日に食べるかというと・・・屈原が入水自殺した命日が、5月5日だったから、だそうです。

 又、鎧兜などを飾りますが、これは、厄除け神事として行われていた、「流鏑馬」みたいのの名残といわれていて、鯉のぼりは、出世魚ということで、子供の栄達を願う親心から、江戸時代に始まったといわれています。

 つまり、端午の節句は、最初は単なる厄除けの日だったはずですが、菖蒲に、粽・鎧兜に鯉のぼり、さらには金太郎の人形のような物まで、色々な物がくっついて、「こどもの日」になるという、いかにも、「加工」が得意な日本らしいですし、その何でも混然一体に受け入れる日本、良いですね~。

 さて、「ユッケ騒動」はついに死亡者が4人になり、更に重篤な方もいるようで、少し書こうと思っていたのですが、NHKニュースを見ていたら、ノーベル科学賞を受賞した「野依良治」さんが単独インタビューというか、対談をしていたので、そのことを少し書こうと思います。

 話の内容は、原子力というか、今回の原発事故と、科学の関係みたいな事に関してでした。やはり世界に認められた科学者ということで、切り口の面白さと、分っているな~と感心させられた部分とが有りました。

 まず、感心したところ(というか、同じだな~と思ったところですが)それは、「人間がやることに、万全ということはない」と素直に人間の限界を認めているところでした。全くもって、私も常々思っているのですが、「人間のやること、考える事に、絶対や、完璧はない」これは、私の根底の考え方でもあります。なんか、我が意を得たり的に嬉しくなりました。

 そして、面白いというか、いかにも科学者的な視点での見方だな~と思ったのは、「科学と、技術は違う」というくだりでした。「科学」は周りの条件や環境に関係なく、あくまで、純粋に物事の真実を追究していくが、それを、経済活動や、社会に役立つようにするそれが「技術」で、その技術の段階では、色々な化学的ではないさまざまな思惑や、周りの環境、条件で、人間が関与する、そこに人災につながる、先の「人間は万全ではない」ということが生まれてくる、みたいな趣旨(だと思います)のことを話されていました。

 インタビューしていたNHKのキャスターも、何故、事故が起こってしまったのかや、何故事故を防げなかったのか、どうすれば防げたのか、などを質問していましたが、それに対する野依博士の答えが、いかんせん余りに抽象過ぎて、特に冒頭、野依博士の「正しく恐れる」という寺田寅彦さんの言葉を紹介されましたが、今一分りづらい。キャスターも、更に聞くのですが、余り前の答えと変わりません。それでキャスターが分ったのか(納得したのか)、当然デイレクターが同席しているので、そのデイレクターが分ったのか・・・、キャスターもデイレクターも優秀な方たちなので、分かったのかもしれませんが、私的には今一わかりませんでした。生ではなく録画なのですから、もう少し編集の段階で、分りやすく構成して欲しかったですね。野依博士が平易に話そうとしている意図は伝わるのですが、それでも分りづらかった。短時間に編集しているんでね~、だったら、野依博士の登場シーンなんか大げさに流さなくてもいいように思いますがね。興味のある方は、NHKのホームページで動画で見てください。