この青山は墓地のことなのですね。
「世間にはどこに行っても骨を埋める場所がある」というのが本来の意味で、そこから「大志を立てて大いに雄飛すべき」ということを表しているそうです。
後者の意味は知っていましたが、どこにでもチャレンジする山があるということだと思っていました。
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最近、近しい人(女性)が50代で亡くなりました。
2018年にすい臓がんが見つかって、闘病しながらも精力的に仕事や子育てをされていました。
ご存じの通りすい臓がんの5年生存率は極めて低い。
その中でもつらい抗がん剤治療を続けて、何とか外科手術に持ち込めた時には、本当に良かった、頑張ったと思いました。
しかし最近、特に昨年度末から体調がすぐれず、救急入院も繰り返すようになりました。
最終的には治験治療の適応外と言われ、その時点で余命1か月と宣告されたとのことです。
在宅ケアを選択されていたので、先月数人でご自宅にお見舞いに行っています。
穏やかに、静かに、むしろ我々をねぎらってくださり、恐縮するばかりでした。
「いつでも見守っているから」ともおっしゃっていました。
カソリック教徒とのことですが、仏教でいうところの「不動心」を感じました。
「ご冥福を祈ります」ではなく、「安らかな眠りを祈ります」の方が宗教上自然な言葉のようです。
しかし、現世において志という面では彼女は残念だったことでしょう。
少し道は違うかもしれませんが、その志を広く受け継いでいきたいと思います。
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青山墓地は墓地墓地になるのかな、などとくだらないことを考えてしまいました。
toko
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