Part 5
Maxwell Render v2.6から追加された「Position 」パス(Ppass)出力を、After Effectsでコンポジットを試してみました。
各種3Dソフトでも、Ppassの作成方法を公開している場合があります。
LightWave 3Dでは、プラグイン「ShaderMeister」のプリセットを使った方法がdb&wのユーザーフォーラムに投稿されています。 (2010/11/03の記事参照)
Maxwell Renderの出力では、Zバッファの距離を入力してから出力します。
After Effectsのコンポジットでは、Zバッファの使用例は数々あるので、お分かりだと思いますが、Ppassは X軸とY軸のグラデーションが追加されて、3次元で選択範囲を指定することができます。
今回は、After EffectsのPpass用プラグイン「ft-PPass2Matte」を使用しています。
例として、地面をスポイトで選択して、Y軸は"0"にしてX・Z軸の値を上げていくと、地面だけが選択されます。
次に、Y軸の値を上げると車のボディも選択範囲に入ってきます。
壁面を明るくして、車のボディを暗くした例。
Maxwell Renderの「Position」には「Position Space」のオプションがあり、「World」か「Camera」を選択します。
「World」は、オブジェクトをリライティングしたり修正を加えるのに適して、「Camera」はレンズブラーなどのカメラ側のエフェクトに利用するものと思われます。
立体的に調整したブラーマップを使ってレンズブラーを適用した例。
最後に、「World」と「Camera」の設定を替えて、オブジェクトを回転させたのと及びカメラを移動させた時の画像を2フレームのアニメーションでテストしています。
<オブジェクトを回転>
World
Camera
<カメラを移動>
World
Camera
次回は、Part 5 の続きです。
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