大同マルタ会

大同マルタ会の方々が自由にこのブログに集い、会員の思いや写真などを思い存分に披露できる開かれた広場にしたい。

第11回大同マルタ会

2018年03月17日 | 技術
   皆様、今晩は如何がお過ごしですか?速いもので大同マルタ染工が閉鎖して

  11年、又皆様に会える日がやってまいりました。

          日時:平成30年4月15日(日)える

              12時~14時30分
          
          場所: 京都タワーホテル 9F 八閣の間

             京都市下京区烏丸通り七条下がる

             TEL (075)361-3222

          会費:男性 7千円   女性5千円
 
  皆様万障繰り合わせのうえ浅田会長になり替わり参加お願い申し上げます。


 では4月15日タワーホテルでお会いしましょう!!  大津のおっちゃんでした

 昨年の画像送信しますね

    

 
          

有る老人の1年

2017年12月22日 | 技術
 皆さん今日は、今年もあと少しとなりましたが年賀状をかきおえましたか?

老人の1年を報告致します、膵臓癌を切除して1年CTを4回撮り癌は見つかりませんが

膵臓を半分切除しているためインシュリンが作れなくなり完全な糖尿病です朝起きた時、

血糖を測り、晩飯の前にインシュリンを6単位だけ注射していますが

血糖値は150前後でーす。何とか生きていますよー  アルバイトも時々

行っていますよー  今から寒い日が続きます風邪などひかぬようお暮らしください!!

大同マルタ会画像を送信します。 では皆様良いお年を!!  

                          大津のおっちゃんでした






オランダから見た大同染工ー6-(最終)

2017年12月07日 | 技術
  オランダから見た 大同染工 ―6-

  製品仕立て
 すべての品物が、正確に注文された通りの長さで供給されなければならない。
(通常40 ヤードであり、そのほかに20 ヤードがあり、特例として30 ヤードもある。)
 二番目の選択として注文数量に対し 5 %上乗せしてプリントしている。ある注文に著しい間違い(不上がり)が生じて、殆どの商品が駄目になってしまった場合は、顧客に品物がつくれなかったことが報告される。一般的には 5%余分に(増しヤール)捺染することで対応出来るようだ。
(捺染の平均C反率5%以下なので対応できる)

 「フエンツ」(はぎれ)についてはすべてが 1/2~ 6ヤードで記載されていた。綿ではフェンツ生産(屑をのぞいたC反)が2.5%、スパンレーヨン(スフ)では 1%以下であった。
 クーポン(マーケッティングへの利用)としては 6 ヤードから輸出巾までのすべてが該当した。クーポンとして残ったものは(未出荷のもの)国内で 10 %輸出用価格からデイスカウントして売られていた。
(アフリカ用のプリントも? と手書き質問メモがある。)
標準の長さ(20、30、40ヤード)ではないもの『乱ヤール』のようなものも輸出されていた。20%が標準の長さより短くても良いという条件をつけて。

 この工場の一般的な印象は、きちんとしていて効率的で、機械を回す時間が速く、無茶な労働条件がないということである。
機械に計測器がのっていないので正確な数値はわからないが、我々の工場よりも一般的に速いスピードで機械を動かしていた。
 ただ、一言いっておかなければならないのは、大同プリントは『パレードの馬』のようなもので、他の30社の日本のプリント会社がここまで素晴らしいとは限らない可能性が高い    《 完 》

 皆さん、いかがでしたか。実に細かいところまで観察していて、改めて 驚くやら、感心するやら。50有余年前の大同輸出全盛期を思い出して、感慨にふけるレポートでした。
 感想をお聞かせ下さいる。(コメントに投稿お願いします)
   東山十条87

オランダから見た大同染工(続き)-5-

2017年11月26日 | 技術
  オランダから見た大同染工 -5-
1960年(昭和35年)ブリシンゲン社の技術者が極秘に大同染工を見学した報告書から

  仕上・検査
仕上げ
「樹脂加工仕上げの為には背の高い機械(ピンテンター)が使用されていた。
捺染―発色―水洗 された布がこれらの機械の中に入れられ、後ろから出てくる。我々の使用するテンターよりはるかに短く、同時に〈巾だし仕上げテンター〉と〈熱処理ベーキング〉としても機能していた。私は、これはどのような機械か聞き、ヨーロッパでは、樹脂の付与と熱処理は二つの工程として別々の二つの機械で行われることを指摘した。 その場で明確な答えは帰ってこなかったが、5分後に、丸紅の社員から『専門的過ぎる質問である』と指摘され、疑いを招くのでこれ以上そのような質問をしないように言われた。」

【注:- ピンテンターは 〈仕上げ巾だしテンター〉 と 〈合繊用に熱処理=ヒートセッター〉 としても使えるが、大同で樹脂加工をする際には、ピンテンターで樹脂液を繰りー巾だしー乾燥 して、その後ベーキング機で樹脂固着〈ベーキング〉する、ヨーロッパと同じ 《2工程》 をとっている。】

製品検査
「布は相当な高速で計測機械(ヤール畳み機)に流れ、メートル表示されていた。我々がするような、計測機械のところで 検品 することはされていなかった。
検品はその後ろにおいて、メートル毎にめくり検査する形で行われていた。この検査は工場持ちで行われていた。その後ろにおいて、工場の品質管理を通過したものが、政府役人によって監査され、輸出向きのものは、 A、 B、 C、のグレード評価がされていた。

《 A 》 評価のものは、本来どんな間違いもあってはならないもの。小さいシミが
一っならまだいいが、二っあれば 《B グレード》 になった。そこから、日本とプリントについて契約をかわすときに 20% まで 《B グレード》を許すということが生まれた。 こうした 《B グレード》 は、我々のところでは一級で通用する。 実際のところ、日本も最大 10% 《B グレード》を供給している。 文言上は 20% であるにもかかわらず。
 《B グレード》は二っ以上小さなシミがある場合や、近い距離で見なければわからないような汚れ(欠点)がある場合である。 アフリカ輸出用には、全体の 5%は『柄全体を通過するような割れ(染料汚れ)』があってもよかったが、いまやどんなものも『柄全体を通過するような割れ』があっては、《C グレード》となり出荷できない。」  

【注:- 彼は 『リアルワックス』 なみに 『ひび割れ』 は OK と見ていたと思われる。】







オランダから見た大同染工 -4-

2017年11月16日 | 技術
オランダから見た大同染工 ー 4 -
 1961年(昭和36年)オランダ「ブリシンゲン社」の技術者が極秘に旧大同染工を見学した報告書から  オートスクリーンプリント
 「イタリア製機械 『コメリオ』、 広巾使用で大きな型がついていた。しかし、これは稼働していなかった。 他に『イチノセ』製の日本の機械が 7台あった。これらの 7台の機械はすべて稼働しており、あらゆる服地をつくっていた。つまり、綿サテン、ポプリン、ピケの一種の生地をプリントしていた。

 これらの機械で 18色までできる。 送り(レピート)は 18吋で、プリント巾は加工された 36吋巾までだ。 布が片側から挿入される。 プリント板のいずこかに “送り”がつけられ、その間にスクリーンが印捺されるということだ。プリント板の先には(後方)乾かすための箱がある。それぞれの機械に 4人がついていた。

 プリントスピードは 7ヤード/分で、これは、 100 ヤードを 4.2 反/時間 つくれることになる。 デッサンを交換する(型換え)時間は 30分とみられた。
週に 48時間を二回りさせて、 9台の機械で、90万ヤード/月 がつくられているといわれた。 月毎で考えると、大体 9 × 4 × 100 時間 = 3,600 時間 ということで、これは 100ヤードを 2,5 反/時間でつくっている計算で、理論的には 4,2 反となる。 これは採算がとれる数字だ。
 これらの機械によって美しい作品が仕上がっていた。 我々の写真版ローラープリントの効果は制限されたものとなっている。 (私は金属をもってきていた) )」
 【 注:― 《意味不明》 おそらく、スクリーンで出来ない金属の写真版彫刻を持って対抗しているということか ?】

「更に、特定の効果を出すために、”型”は惜しまず使われていた。綺麗なデッサンのために (色数)10~12 枚の型を使うことも当たり前だった。 我々が銅版深印刷で到達することの出来る効果は、スクリーン機械の写真版ではできない。
ストライクオフ(見本作成)に関しては冷たい板の上で、かなり原始的方法でつくられていた。この作業はきわめてゆっくり行われていた。 通常、 各配色に対して 4ヤードカがつくられ、 1ヤードは顧客に送られ、そのほかの 3ヤードが自分たち用にとっておかれていた。 顧客が要求すればもう数ヤード余分につくることができたが、これは通常のプリント価格に上乗せした特別費用を必要とした。」

箱 (乾燥機)
「特に注意に値することはなかった。」
 
加工部(後工程)
「すべての加工(蒸し、後染め、水洗など)は、広巾の機械で行われていた。」

     東山十条87

オランダから見た大同染工 ー3-

2017年11月09日 | 技術
  オランダから見た大同染工 ー3-
 1961年(昭和36年)オランダ「ブリシンゲン社」の技術者が極秘に旧大同染工を見学した報告書から

  ローラープリント
 6台の捺染機があり、すべて48吋 プリント巾である。一つの部屋にあった 2台を見たが、 1台はかなりの数の色があった。それは 12色刷りの機械であった。その捺染機では 4色のイミテーションワックスデザインが高速でまわっていた。機械に はスピード計がなかった。 速さを聞くと 営業部長は、『30ヤード/分』の速度という。 私が 『そんなはずがない』というと、彼はそばにいた捺染士に聞いた。 『90ヤード/分』と応えた。 これもまた本当ではないだろう。 多分、『70~80 ヤード/分』 ぐらいの速度といったところだ。
捺染される生地はロールに巻かれたものを機械に注入された。つまり生地導入の際の指示は機械の所で、通常捺染士か立っている所でなされていたわけである。

“15分ランプ”は機械についていなかった。」
【 注;― 大同で加工する生地は 1反120ヤードの生地で、3000ヤールの加工なら25反、あらかじめ数えてあるから、生地導入は捺染士の指示でできる。外国は乱ヤードの生地が多いから捺染機の所に“長さ測定機(指定長でランプがともる)“が必要である。 おそらく生地係がチェックしていると、推定される。】

 「機械の前部に1人が生地の導入方向を修正する作業に従事しており、もう1人が色糊を入れる作業を担っていた。捺染士は機械の周りを旋回しており、後部には3人がついていた。( ふり落ち 1人と アンダー返し2人 計1台に6人)
 これが一つのパターンで、隣の2番目の機械ではちょうど、型ロールが交換されていた。こちら(大同)は、単純な イミテーションワックスのパターンを非常に高速でつくるところだが、実際のローラープリントのところでは、とても綺麗なアメリカ向けポプリンもつくられていた。これはおそらく彫刻は《ペンタグラフ》のデザインであろうが、非常に鮮明な輪郭のはっきりしたプリントができており、とても高い品質と言わざるを得ない。
それをプリントするときはあれほど(1番目)高速ではないと思われるが、見ていないので何とも言えない。従って高速で生産される『バルク商品』と並んで、ヨーロッパ市場向けのとても良い品質のものが同じ工場でつくられていた。
 
 プリント職場は 48時間/週 しか稼働していなかった。」
【 注:― ヨーロッパでは24時間稼働が常識 ? 大同でも殆どの職場(精練漂白、スクリーンプリント、仕上など)は24時間稼働。】
「何故そうなのかと聞くと、日本では資本と労働価格の関係から(私はそう思っていなかったのだが)こう言われた。『48時間/週 以上稼働させると多くの損害を生み出す』。重ねて何故それ以上回すと必ず損害が出るのか尋ねると、『常勤で回した方が品質がよい』」との応えで、それをもって会話は終わってしまった。」

 「我々と比べると平均生産量/時間は非常に大きいに違いない。48時間/週は大体 200時間/月/機械 である。6台の機械では 1.200時間と、下方に見積もった場合ではあるが、それでも 20反(2,000ヤード)/時 となる。これは我々の生産速度の倍である。
これには当然ながらいくつかの要因がある。

1.単純な彫りだけで高速で生産されている。いいかえると重色が必要な写真版がない。
2.単純な手順であり、複数の工程を必要としない。我々がジャバ・プリントでとるような複数工程ではない。(注:防染のしごき2度捺染のような)
3.銅板印刷は全くない。銅板印刷をするとき我々はわずかであるが、時間を失っている。
【 注:― ブリシンゲン社はどんな銅板印刷をしていたか?逆に興味がある】
4.新しい柄を生産するとき、《試しプリント》をしていない。我々は例えば、ジャバ・プリントでは行なっている。
【 注:― 大同は配色替えのたびに、色確認のため小布の見本をとっていた】
5.私が見たところ、プリント全体として色数が少ない。従って、型・配色替えの時間が少ない。

しかし、これらの要因をかんがみても、20反(2,000ヤード)/時は、かなり効率が良いといわざるを得ない。」
【 注:― 実際は8時間稼働ではなく、常時 2時間くらい残業をしていた。】
  
【ローラー捺染の職場について、さすが専門的で詳細に観察している。
生産能力を的確に計算し、その効率の良さ、その要因まで掌握している。】






  

オランダから見た大同染工 -2-

2017年11月02日 | 技術
       オランダから見た大同染工 ーⅡ-
  彫 刻
「スクリーン彫刻は自社内で行われていなかった。型の作成は京都の街の反対側で行われおり、それらはもともと関心がなかったが、ワックス・カンガのロールを彫刻する賃請負彫場は近くで行われており、そこには行くことができた。《 堀彫刻所 》
 そこには10台の“ペンタグラフマシン”が並んでいたが、その内の 6台には布がかぶさっており、4台しか稼働していなかった。しかし、それより多くの人々が手彫りに従事していた。
輪郭線の彫りは、特定の紙(硫酸紙に硫黄と絵の具を混ぜた液で描く)をロールに巻き付け、ロールの中から温めル方法で、パターンがロールに印押される。(銅と硫黄が反応して黒く写しだされる) そのモチーフを非常に高い技術《熟練度》と驚くべきスピードで手で彫っていく。
 大同の発注で行うこの彫刻場は“ペンタグラフ”と“手彫り”を特化していた。

特に注意すべきは 大同がドイツから新しい電動の彫刻機を導入するといったことで、これが3月に届くらしい。この機械の値段は 6.000万円、つまり 66万ギルダーで 喜ばしい事ではない。
 
 日本ではこれまで我々の写真版の効果を 8,10,12枚 のスクリーンをスクリーンフィルムプリントで使うことによって真似ており、それでも我々の水準にたどりついていなかった。しかし、この機械が導入されれば水準は非常に近くなるということだ。輪郭線は 30分で作れるということで、これは喜ばしいニュースではない。」
「我々(ブリシンゲン)側で問題になっている『デッサン室・トレス室』のことは、日本では問題になっていなかった。トレーサーは日本に数百人もおり、熟練度も十分であった。これをもって日本では写真版の問題は解決している。

 しばらくは、我々の優位は脅かされないと思っていたのにヨーロッパの、特に我々のような特定の西ヨーロッパの工場の優位は、日本に追いつかれるということだ。 我々は日本に対して特に彫刻に関しては技術的優位があった。呉羽の記事によれば、上記以外の点でもヨーロッパとアメリカには優位性がある。それは、デザイナーのもとで全世界において売ることのできるデザインを選び、全世界で売れる配色を創造できることである。この優位は当然ながら新しい彫機の導入をもってしても覆すことは出来ない。 加えて日本は「服地」と「カーテン生地」の組成(組立)という分野において、ヨーロッパと競争するつもりならば、その(商業)組織を適応させなければならない。しかし、日本の劣勢要因の一つであった写真版を持たないという点は取り除かれたのである。」
【 注:- 大同のドイツからの導入した〈写真彫刻技術〉をこんなにも高く評価し、脅威を感じていたとは、おそらく日本中誰も知らなかった。この後、大同の彫刻技術が業界一の評価を受け発展したことと合わせ、彼の目が如何に正しかったか 特に興味深い。】


釣りバカつうしん2号

2017年10月27日 | 技術
 皆様御無沙汰しています。下手な釣りバカの釣果を報告致します。

8月の後半1人で敦賀の釣り船泰丸へイカ釣りに行ったのですが散々の結果でした。

雨、風で全然釣りにならずお祭りで仕掛けだけ取られ4匹だけでした。

それでリベンジに25日泰丸に行って来ました、途中湖西経由~303号線、それから

27号線を経由敦賀の気比の松原~色が浜の泰丸へ16時30分出廷なのに

道を間違い1つ前を左折してしまい着いたのが10分遅れ皆様に大変迷惑をかけ何とか乗せて

もらいました、何も準備していないの船上で準備、皆様より少々遅れで釣り開始1投目でアタリ

これは今日は幸先がいいぞこの前のリベンジ出来るぞー、と思いきや、それからアタリが有るが

あげてきたらイカがいない今日も前回と一緒かと思いながら辛抱しました、10時くらいまで

ポツリポツリのアタリ又二桁いかない、我慢我慢、その時強烈なアタリ上げてみればダブル

またダブル、他の方はそろそろ帰り仕度、まだチャンスがある、ダブル2回、トリプル1回

釣果はスーパー市販されているようなイカ24杯ゲット前回のリベンジに成功しました、

もう1回チャレンジしようかと思いますが、今年はこれで納竿か?

福井県敦賀市釣り船、泰丸で検索されたし25日の釣果で大津のおっちゃんが載っています。

話が違いますが釣りバカの行事を幹事がもう年ですのやる気が有りません!!

鮎釣りBBQ、ハゼ釣り芋煮会を中止しました事をお詫びします済みませんでした。

画像が無いので大同マルタ会の画像を投稿しますねー  大津のおっちゃんでした






オランダから見た大同染工

2017年10月26日 | 技術
     オランダから見た大同染工 ーⅠー
 
1961年ブリシンゲン社の技術者が極秘に大同染工を見学した報告書から

 京工繊大の上田 文先生とオランダに同行された法政大学の杉浦未樹教授はアムステル大学客員研究員を務められたこともあってオランダ語が堪能である。
(専門は『近世オランダを中心とした流通史』)
 先生はオランダで繊維製品の流通を調査している中で、フリスコ社で大変なものを発見された。それはフリスコ社の前身「ブリシンゲン社」の技術者であるH.Rodenburg氏が1960年、極秘に大同染工を見学した8頁もの詳しい報告書である。このほどその 翻訳文をいただいたので概要紹介したい。
冒頭、「大同染工は日本で最良の捺染会社である」と嬉しい〈書き出し〉から始まって、驚くほど正確に、工場の内容を的確、詳細に報告している。当時、彼らオランダが、日本や大同の何に関心をもっていたか知ることが出来て、実に興味深い。

「1ヵ月の総生産量は400万ヤード、90万ヤードがオートスクリーンプリントで、残りはローラープリントである。310万ヤードの中、単色プリントは60万ヤードと予想される。従って、ローラープリントは250万ヤードと考えられる。
ローラープリントの正確な生産量を知ることが出来たのが興味深かった。」
【 注: 彼は、防染捺染を60万ヤードと予想して、地色はローラーの2度捺〈しごき〉で行うもの(単色プリント)と推定している。大同防染技法の実際は〈しごき捺染〉を使わず、地色はパッディングの連続染色で行っていた。従って大同は2度捺染を殆ど使わず、実際は310万ヤード全部ローラー捺染生産量である。 逆に彼らの防染地染めは「しごき」の2度捺染の技法が主であることが伺える。防染の割合は大同も彼の工場でもこんなものか。】

「従業員は事務員を入れて 850人、工場は特に男性で占められていた。我々の工場で男性が配置されているところ(捺染、色調合液場、加工機械)は大同でも男性だ。」
「漂白は今年建設された新しい建物で行われていた。ベントラー連続精練漂白機が設置された新工場は、航空図で場所を示してくれたが、作業は見ることが出来なかった。話を通じてわかったことは、綿、T/Cはベントラーで強力な漂白剤クロライトを使っている。」
【 注:その後すぐ、〈クロライト漂白〉は、作業者の健康面を考慮し、〈過酸化水素漂白〉に切り替えている。】 

以下 彫刻、ローラー捺染、オートスクリーンプリント、仕上、製品仕立検査、と職場毎に詳細な記述が続く。特に「彫刻」の写真彫刻技術をドイツから導入するニュースを知っていて、注目していたのには驚くほかない。

『大同コレクション』のその後 -続きー

2017年08月10日 | 技術
   『大同コレクション』のその後 ―続きー

 オランダの「フリスコ社」は創業1846年。 前身の「ブリシンゲン社」から数えると170年の歴史を持ち、今もアフリカンプリントの世界一のブランドである。ここには年代別に管理された膨大なアフリカンプリントの見本が存在する。 先に「オランダで見つかった大同プリント」で紹介したとおり福岡市美術館の正路佐知子学芸員は、展示会後同社を訪問し、日本では見つからない大同製品を数多く見つけた。

 今年2月に京工繊大の 上田 文先生もまた、法政大杉浦未樹教授、立命館大鈴木桂子教授等と同社を訪問。1960~1970年代(大同のアフリカ輸出最盛期)のアフリカンプリントを調査された。その時代、大同が集めた『大同コレクション』の中のオランダ製品と思われる「リアル・ワックス」や「ジャバ・プリント」は、大方「フリスコ社」製ではなかろうか?と、同社の見本を丹念に調べ、担当者に写真を見せて確認された。

 その結果、大同コレクションのアフリカンプリントの中に 24点 そっくり同じフリスコ社の製品見本が見つかった。貴重だったのは、大同が何時頃集めたか全く判らなかったものが、1969~72年のものとはっきりしたこと。中に2点1982年の「ジャバ・プリント」があった。 (大同は1980年アフリカ市場から撤退している。)

 また上田先生から、フリスコ社にあった「大同プリント」と思われる「グリーンワックス」他プリント 121点の写真を見せてもらった。(学術用として許可され一般に公開出来ない) どうも、フリスコ社の日本製アフリカンプリントの収集は相当数にのぼるようである。

 後日、121点の写真からなんとか大同の「グリーンワックス」であることを確かめようと
 ① 「JAVA PRINT」の耳ネーム と 特徴あるボーダー
 ②グリーンワックスの特徴である濃い深みのあるグリーン
 ③AS-Gを下漬するので差し色は 黄、ゴールド、マスタード、チョコ、に限られ 赤、
  ピンク、紫、ブルーは グリーンと一緒には使えない
柄は記憶にないので、以上の技術的な基準から推測した。
はっきり「大同グリーンワックス」と思われるものは 25 点。
その他大同らしいファンシィプリントもあったが、これ以上は私には手に余る。
 ・・・・・まだこんな『大同コレクション』のその後を追いかけ 楽しんでいます。
                                東山十条87

 

下手な釣りバカ通信1号(2017年)

2017年06月02日 | 技術
 皆様いかがお過ごしですか?5月の30日敦賀の釣り船泰丸で3年振りのイカ釣りに行きました。

メンバーは田中師匠、アルバイト先の方と、私と3人で麦イカ(スルメイカ)狙いです

夜10時から朝5時までの7時間です、ぼちぼち釣れましたー、師匠は竿頭で53匹、私は40匹

もう一人の方は29匹でした、田中師匠は鼻高々でした((笑)(笑))

画像有りませんので、敦賀の釣り船、泰丸30日の釣果で検索されたし

私と師匠が載っていますよーまずは近況報告迄ー    大津のおっちゃんでーす。

第10回大同マルタ会

2017年05月08日 | 技術
 皆様いかがお過ごしですか?ゴールデンウイークもあっという間に

過ぎました。第10回の大同マルタ会は多数出席されて有難う御座いました。

今年も画像を投稿しますので、お楽しみに!!まずは幹事の方々を!!

              大津のおっちゃんでーす


東洋紡の「リアルワックス」-続き

2017年04月17日 | 技術
 
  東洋紡の「リアル・ワックス」続き  (東洋紡100年史より)
西アフリカへ輸出されるワックスプリントは「アクラ」に陸揚げされる。ガーナ―の首都で、一帯の黄金海岸は人口も多く、教育も普及し、衣服に対する眼も肥えており、ワックスプリントは男女とも日常着用している。
 1953年の捺染綿布の輸入量は6.500万碼。オランダが2.100万碼、スイスが100万碼、
全部リアルワックス。英国品は400万碼、リアルワックスと 1/3はファンシィプリント。
日本品は200万碼、イミテーションワックス と ファンシィプリントである。
 大同の資料によれば、大同染工はこの時期 年間生産数量は 4,000万碼 
西アフリカへ(イミテーション・ワックス) 440万碼、 東アフリカへ ( カ ン ガ) 560万碼
ベルギー領コンゴ(  〃  )1.000万碼、
 大同の「イミテーション・ワックス」もアクラに陸揚げされ、アフリカ奥地コンゴ周辺へ流れていたようだ。
オランダ製品は UAC社(英国系西アフリカの総合商社)の専売品となっており、スイス品と英国品は FAO社(仏国系西アフ(オランリカの総合商社)が扱っている。当時、西アフリカ市場では、ブリシンゲン社(オランダ)、CPA社(イギリス)の両メーカーが、ワックスプリントについて強固な地盤を形成していた。特にブリシンゲン社は100年以上の歴史を有し、アフリカファッションのリーダーとも言うべき地位を確立していた。

東洋紡は、FAO社から謂われて、加工方法、柄、見本について協力を受けて、1954年の秋「リアルワックスプリント」開発に着手、1956年本格生産を開始した。東洋紡はこの商品を極秘扱いとし「イズラグ」と呼んだ。FAO社支配人GALZYを逆に読んだ命名である。
東洋紡リアルワックスはギニア湾一帯、象牙海岸(コートジボワール)、黄金海岸(ガーナ―)、奴隷海岸(ナイジェリア)向け商品だった。その市場の変化は激しく、1960年に独立した国はナイジェリア,コンゴを含めて、18ヵ国。この政治経済の急激な変化は生産に大きく影響した。
ココアの価格暴落による市況の悪化と外貨不足、現地生産の進展と、1965年ガーナ―政府の大量契約で最高の加工高を記録したが、1966年以降は月30万米弱に低下した。1967年ナイジェリアで内戦が起こり、1970年まで続いた。1969年以降は、各国の輸入規制措置或は関税引き上げなどが逐年強化され、FAO社の発注が不安定なものになった。   
1972年6月守口工場はリアルワックスの加工を停止した。
(大同マルタ染工は、1965年グリーンワックスを開発、イミテーションワックスは全部これに置き換わったが、
わずか十余年で染料製造中止で生産がストップ、遂に1980年 アフリカ市場から完全撤退した。)
  東山十条86

東洋紡の「リアル・ワックス」

2017年04月08日 | 技術

 東洋紡のリアル・ワックス
未だ輸出アフリカンプリントを性懲りもなく追っかけています。しばらくご無沙汰していました。遅れたのはリアル・ワックス見本の写真が載せられないか交渉していましたので・・・・。
前回、大学の先生方と東洋紡を訪問して、守口工場でオランダ製品に負けない「リアル・ワックス」を輸出していたのに、社内にも極秘扱いにしていたため、見本が全く残っていないことを知った。
大学の先生方はえらいもので、翌月すぐにオランダへ飛んだ。日本に無かった「グリーン・ワックス」の見本が、オランダ「フリスコ社(前身ブリシンゲン社)」で沢山見つかったことを知っている彼女等は、同社を訪問し、とうとう東洋紡の幻の製品見本を見つけだした。見せてもらった写真は、学術研究用で申請・許可をもらったもので、ここに掲載することはできないが、すばらしい「リアル・ワックス」があった。沢山のアフリカンプリントの中から、耳ネームを頼りに、よく見つけたものと感心させられた。

「リアル・ワックス」は銅ロールを暖めながらワックス(松脂ロジン)を捺染する。物理防染で、蝋(ワックス)を盛り上げるよう深い彫刻が必要で技術的にすぐれた「大同KPD」が請われて彫刻したと聞いている。捺染後、すぐ冷やして割れ目を入れ、地染めはインジゴで染色する。一旦ワックスを落とし、色数を増やしていくのはその上に手捺染でナフトール染料など捺染していく。ワックスのひび割れ、ろう物理防染(臈纈染め)、バップル(ワックスのスポット)等、手工業的な加工が特徴で付加価値は高い。
東山十条86

阪神対巨人戦観戦

2017年04月07日 | 技術
 皆さんこんにちは、私、大津のおっちゃんは、9日甲子園で行はれる

阪神対巨人戦を観戦に行きます、我が南郷学区の年中行事で今年は

巨人戦です。9日バス1台チャター42名の参加者でーす、ビンゴゲイム

で車中わいわい、吹田のサービスエリアーでトイレ休憩、あっという間に

甲子園到着します。今年はあまりいい席ではありません、Ⅰ塁側アルプス53段

~56段71~86の3列です。何時もイベントを計画されてる方が急に病気になり

私がチケットやらバスの席やらをあずかり皆様を甲子園までつれていくはめになりました。

来年はどうなることやら    さてどちらが勝利するでしょう?

神様だけ知っています。  巨人戦アルプス席で2700円なり   大津のおっちゃん記