夕方出張の帰り娘が遊びに来て、親子3人でお茶飲み話をしている時。 突然私の体調が崩れて、近くの掛かりつけの医院へと3人で出たが歩けない。 途中でへたり込んでしまった。
医院へ着くと同時に救急車で済生会病院へ急行。 途中救急車の中で嘔吐が激しく、隊員に大分迷惑をかけたらしい。
その間もその後も意識朦朧として生きた心地はしなかった。急性肺炎で即入院。 これで肺炎での入院は3回目である。なんでこう度々肺炎に罹るのか。
脳梗塞の影響で嚥下不良起こし、気管支に異物が入り込んでいるのか。 予防注射を定期的に打っているのに私には効かないのだろうか?
その晩40℃以上の高熱で大分うなされて、訳の分からない夢を次から次へと見た。
翌日目が覚めたら排泄は完全に病院側のなすがままになり、私の尊厳が全くない状態であった。 おまけに体中パイプが差し込まれ身動きできず生きた心地がしなかった。
その日のうちにベッドごと個室に移された。 8階西病棟で昨年脳梗塞入ったところであった。ほとんどが馴染みの看護師だったので私をよく覚えてくれていたのには助かった。
四六時中抗生剤の点滴でただ寝ているだけの毎日だった。 十日程経ってやっと退院の運びとなり自由の身となった。この間まったく生きた心地はしなかった。
せめての慰みは家内が毎日見舞いに来てくれたことだった。 退院時に主治医から高齢者の肺炎は死亡率が高いんだよと驚かされた。