オランダで見つかった 大同プリント ー続きー
今、染色に関する学会は、「ローラー捺染」・「アフリカンプリント」のブームなのかと思うくらい、またまた愉快な情報が飛び込んできました。先に紹介した福岡市美術館の正路佐知子学芸員のオランダ・フリスコ社訪問のすぐ後、「糸・布・衣 循環史研究会」のリーダー 杉浦未樹 法政大学教授が、フリスコ社を訪問されています。
杉浦先生は「オランダ側のアフリカンプリントについて」の資料調査のため、3月にフリスコ社を含めたオランダへ行く計画を立てられた。たまたま、先のブログの原稿が、京都工芸繊維大学の上田先生を通じて、出発前に杉浦先生へ届きました。情報はグッドタイミングでした。上田先生は『大同コレクション』のフリスコ社製と思われる寫眞を送り、確認をとってもらうことも出来ました。
フリスコ社は大同のことをよく知っていた。1960年、社員と名のらずに大同を訪問し、寫眞彫刻技術を導入することも知っていたそうです。フリスコ社に残っていた報告書に「大同は日本のベストカンパニーである」とい文言もあり、高品質、生産性に注目していた。---- と
詳しい話は 6月4日 立命館での 下記の講演会に発表されます。
同時に上田先生、正路佐知子学芸員も講演されます。今から楽しみです。
記
研究ワークショップ : 20世紀日本ファッション産業の仲介者たち
主催 : 糸・布・衣 循環史研究会、立命館大学アート・リサーチセンター
日時 : 2016年6月4日(土)13時00分~
会場 : 立命館大学アート・リサーチセンター (京都市北区等持院北町56-1)
基調講演
阿部武司(国士舘大学)日本繊維産業の構造変化-綿業を中心に
第一部 アフリカンプリント生産の仲介をめぐって
上田文(京都工芸繊維大学)京都の アフリカンプリント生産と西沢株式会社
上岡学正(大阪芸術大学)オランダから京都へ:アフリカンプリントの生産流通比較
杉浦未樹(法政大学)オランダは日本のアフリカンプリントをどう見たか ~ブリシンゲン社の1960年の調査報告書から~
正路佐知子(福岡市立美術館)カンガに見られるオランダと日本の関係
<東山十条85>です。
最近急に観光客が増えた東福寺と稲荷神社のあいだ
5月の誕生日がくれば名前は86になります。
本当にびっくりポンです。嬉しい限りです。
元気になって是非参加したいです。