Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

漢字一文字の手紙

2007-06-05 22:07:21 | 社会
5月28日からのほぼ1週間、『生きる』ということをテーマに、大いに考えさせられました。

私自身も、感じたまま『生きる』をテーマに2つの記事をエントリーしました。

いつくか印象深い…その中には「ブロガー冥利に尽きる」という言葉がぴったりなコメントを頂戴し、管理人としては「恐悦至極」に存じます。
誠にありがとうございました。

この2つのエントリーへお寄せいただいたコメントをを拝読して、ちょっと思うところがありまして…3つ目のエントリーを立ち上げました。


今から2年以上前に放送された『3年B組金八先生』の第7シリーズの最終回に遡ります。


卒業式が終わり、武田 鉄矢さん演じる坂本 金八 先生が、3年B組の生徒達に、漢字一字の“手紙”を手渡し、「贈る言葉」をする場面です。

女流棋士会が独立の最中で、寄付金の募り方などの諸問題で、日本将棋連盟との「ボタンの掛け違い」があった当時、私自身も、『大長考』の必要性というタイトルのエントリー記事の中で、3人の生徒に贈った手紙の内容(『正』と『歩』と『聖』)について、既に紹介しています。

今回は、より『生きる』という上でメッセージ性の強い、3年B組の卒業生に贈った「漢字一文字の手紙」をいくつか紹介したいと思います。


先ずは、このシリーズの主人公で、薬物に手を染め、初等少年院送致の審判が下った、役名・丸山 しゅう 君(Ya-Ya-yahで活躍する八乙女 光 君が、難しい役を見事に演じていました)に贈った、漢字一文字の手紙です。

丸山君へ金八先生が贈った手紙は、ズバリ『命』という一文字でした。

少年院へ送致される車を止めて、これを丸山君へ贈った時の金八先生の台詞…全文を引用して紹介したいと思います。

*************************************
人の内側に、激しく叩く者が居ると書きます。
29人の同級生が、君の心の扉をどんどん叩きながら「頑張れ、頑張れ」って。
卒業証書は先生が預かっているから。
桜中学のあの教室で、先生ずっと待っているからな。元気で。
*************************************

このシリーズで一番視聴者に訴えたかったメッセージですね。


その丸山君の幼馴染で、彼を男性としても心から愛していた役名・稲葉 舞子さん(大女優に成長した、黒川 智花 さんが演じていました)に贈った、漢字一文字の手紙です。
稲葉さんへ金八先生が贈った手紙は、ズバリ『愛』という一文字でした。

これを稲葉さんへ贈った時の金八先生の台詞…以下の通りです。

*************************************
人と別れ難く、その場に立ち尽くし、まだ懸命に去っていく人の後姿を見ている字です。
あなたに良く似合う字です。どうか、しゅうを愛してあげてください。
あなたは、私の初恋の人に良く似ていました。おかげで私の心も少年に戻れました。
*************************************


次は、私がこのエントリーで一番紹介したい「手紙」です。

3年B組の応援団長(私みたい)を務めた、役名・富山 量太 君(CMで時々見かける、千代 将太 君が演じていました)へ贈った、漢字一文字の手紙です。
富山君へ金八先生が贈った手紙は、『勇』という一文字でした。

これを富山君へ贈った時の金八先生の台詞…以下の通りです。

*************************************
優しいことが進んでできる人…その人を、「『勇気』がある」といいます。
量太…君にはいつも、応援団長を頼んで、ありがとうな。
最後は先生が、君にエールを贈ります。

「頑張れ、頑張れ、量太 頑張れ、頑張れ、量太」
*************************************

その餞の言葉を贈られた富山君は、こらえていた涙をこぼしながら、
「金八先生、ありがとうございました」
といって握手して、自分の席に戻っていきました…。


次は、役名・中木原 智美 さん(白石 知世 さんが演じていました)に贈った、漢字一文字の手紙です。
中木原さんへ金八先生が贈った手紙は、『花』という一文字でした。

これを中木原さんへ贈った時の金八先生の台詞…以下の通りでした。

*************************************
科学者が調べた結果、花にはねぇ、その色と形で、人を励ましたり、慰めたりする不思議な力があるんだ。
どうか、『花』のような人になってください。
*************************************


次は、勉強ばかりで自分勝手だった、役名・江口 哲史 君(竹下 恭平 君が演じていました)に贈った、漢字一文字の手紙です。
江口君へ金八先生が贈った手紙は、『私』という一文字でした。

これを江口君へ贈った時の金八先生の台詞…以下の通りでした。

*************************************
禾辺は、目印をつけた木の事、横にある『ム』は、田んぼを耕す道具、鋤の事。
どうか、『私』をしっかり耕して、豊かな人になってください。
お前、いつも頑張っていたな。先生、ちゃんと見ていたからな。
*************************************


次は、役名・大胡 あすか さん(モデルとして活躍している清浦 夏実 さんが演じていました)に贈った、漢字一文字の手紙です。
大胡さんへ金八先生が贈った手紙は、『悟』という一文字でした。

これを大胡さんへ贈った時の金八先生の台詞…以下の通りでした。

*************************************
自分らしく陽気で元気な人…そんな人を「『悟った』人」というんです。
私は、君の「はい」という元気な声が、とても好きでした。
*************************************


次は、耳に障害を持っている弟を守る、役名・園上 征幸 君(第6シリーズの「笹岡 あかね」役を演じた平 愛梨 さんの実弟である、平 慶翔 君が演じていました)に贈った、漢字一文字の手紙です。
園上君へ金八先生が贈った手紙は、『侍』という一文字でした。

これを園上君へ贈った時の金八先生の台詞…以下の通りでした。

*************************************
とても大事な人や、大事なものを守るという仕事に就いた人の字なんです。
耳の不自由な弟さん、しっかり守ってやれ。
それでこそ、『侍』だぞ。
*************************************


次は、男子の学級委員を務めた役名・島 健一郎 君(筒井 万央 君が演じていました)に贈った、漢字一文字の手紙です。
島君へ金八先生が贈った手紙は、『仁』という一文字でした。

これを島君へ贈った時の金八先生の台詞…以下の通りでした。

*************************************
お互いに相手の事を慈しみ合うという意味です。
シマケン(島君のあだ名)、『仁義』の人になってください。
学級委員ありがとうな。
君のおかげで、3年B組は、とっても明るいクラスになりました。
*************************************


次は、女子の学級委員を務めた役名・杉田 祥恵 さん(渡辺 有菜 さんが演じていました)に贈った、漢字一文字の手紙です。
杉田さんへ金八先生が贈った手紙は、役名にある『祥』という一文字でした。

これを杉田さんへ贈った時の金八先生の台詞…以下の通りでした。

*************************************
この字はねぇ、この一文字だけで「良いことがこれから一杯ありますよぉ~」という予言の一文字です。
辛く苦しい思いをしている人がいたら、あなたが横にいるだけで励ましになります。
ヤヨ(『『大長考』の必要性』のエントリー参照)の面倒を見てくれて、ありがとうな。感謝しています。
*************************************


次は、高校受験の試験当日に、偶然体調の悪くなった御婆さんの面倒を見ることになり、大遅刻をして受験に一度失敗してしまった役名・姫野 麻子 さん(加藤 みづき さんが演じていました)に贈った、漢字一文字の手紙です。
姫野さんへ金八先生が贈った手紙は、『想』という一文字でした。

これを姫野さんへ贈った時の金八先生の台詞…以下の通りでした。

*************************************

『相手』の『心』と書きます。
受験の日、病気の御婆さんの面倒を一生懸命見たんだよな。
麻子は、相手の心が分かる人です。
で、もう一回この字をジーっと見てください。
『木』を『見』る『心』と書きます。
緑一杯の木を目でしっかり見ていると、心がどんどん優しくなります。
緑一杯の人になってください。
*************************************


最後は、クラス一の問題児だったのに、金八先生の教えを受けるうちに、人間としても大きく成長した役名・狩野 伸太郎 君(今では、演じる役の幅が広く、出演映画も年に数本と大活躍している濱田 岳 君が演じていました)に贈った、漢字一文字の手紙です。
狩野君へ金八先生が贈った手紙は、『新』という一文字でした。

これを狩野君へ贈った時の金八先生の台詞…以下の通りでした。

*************************************
『新』とは、『立って』いる『木』を斧で切ること。
そうすると、樹木の良い薫りがしてきます。
どうか、薫りのある男になってください。
初めて会ったとき、私は君が嫌いでした。
でも今は…相当好きです。
*************************************

狩野君は、金八先生にこの餞の言葉を贈られた後、泣き崩れてしまいました。
嬉しかったのでしょうね。


ところで金八先生は、卒業生達に漢字一文字の手紙を贈る前に、こう前置きしています。

『未完、既に完成、旧道すなわち道である…』

宮沢 賢治の言葉だそうです。
これからも自分を建築するために、自戒を込めた意味があるようです。


私のこのブログが、『花』や『祥』のような効果があるならば、管理人として本望ですね。

ブログを通じて、『仁』の如く、読者の皆さんと慈しみ合えれば、本当に素晴しいことですよね。

私自身、元気はあるかもしれないけれど、まだ『悟』った訳ではないですし、これからも『侍』にふさわしい仕事ができるように、宮沢 賢治の言葉を胸に刻んで成長していきたいです。
それを続けて、『新』や『想』の一文字が持つ意味のように、薫りのある、緑一杯の心を持った男性に、『私』を耕しながら成長できれば…と思います。

『生きる』こと、『命』や『愛』の尊さ…改めて考えさせられますね。

そして、2つのエントリーのコメント欄で、自らをさらけ出す『勇気』を示してくださったわらさん…。
このエントリーは、そのわらさんの優しさから感じた『勇気』によって、小生も『勇気』をだせたからこそ、産まれたものです。

『勇気』をいただき、心から感謝申し上げて、本稿を結びます。

わらさん、本当にありがとうございました。
Comments (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする