Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

6月8日の出来事(2)/レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作『受胎告知』を観る

2007-06-18 20:29:14 | 芸術(美術館・博物館)


6月7日の夕方から、11日の深夜まで、山口を留守にしていました。

今回は、6月8日の癌研有明病院での定期健診の後、写真にある東京国立博物館へ、『レオナルド・ダ・ヴィンチ─天才の実像』と題した特別展へ足を運んで、鑑賞しての感想を綴ってみたいと思います。

今回の特別展の目玉は、なんといっても日本では初公開となる、イタリア・ウフィツィ美術館が所有・展示している、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作である、『受胎告知』の原画が鑑賞できることです

美術館・博物館めぐりがご趣味の読者の皆さんであれば、この『受胎告知』が傑作であることは、当然ご存知でしょう。

また、この『受胎告知』を鑑賞したいがために、イタリアへ旅行に出かける方も、少なからずいらっしゃるはずです。

これが、日本に居ながらにして鑑賞できる…こんなチャンスは「千載一遇」といっても、決して過言ではありません

鑑賞にあたっては、セキュリティーチェック&ボディーチェックも大変厳しく、鋭利な書き物、万年筆などの持込さえもはばかられるほどでした
これほどまでとは…

そして…実際、鑑賞させていただきました。


こちらが、今回の特別展の当日売りのチケットと、告知パンフレットです。

30分は立ち尽くし、警備担当係員の「前に進んでください」の声も耳に入らないほど、『受胎告知』の前で、全角度からじっくりと…鑑賞させていただきました。

もう、この一語に尽きます。

「傑作中の傑作は、やっぱり傑作であった」

と。

とにかく、素晴らしい

15世紀にして、既に遠近法の技術を絵画に盛り込んでいる…。
どの角度から鑑賞しても、見え方が同じである…。
しかも、その焦点は、たったの一箇所に全てが帰結している…。
その焦点から放たれた「光」は、キャンバスの隅々まで行き渡り、実に細かいところにまでダ・ヴィンチの「ゴッドハンド」が行き届いている…。
しかも、この傑作が生まれるまでには、無数のスケッチ…素地とでも表現しましょうか…これがある。
これらの細かい素地と、技術と、様々な他の要素が集約されて誕生したのが、この『受胎告知』である…ということ…。

そう考えると、身震いがしました。

『受胎告知』から放たれる「光」は、『受胎告知』自らが放っている「オーラ」でもあり、作者である『ダ・ヴィンチ』が放つ「オーラ」でもあるのです

これ以上の言葉は、もう小生には見当たりません。

「千載一遇」のチャンスを頂いた「神様」がいるとしたら…「神様」に感謝せずには居られません

そして、第二会場では、ダ・ヴィンチの「天才」たるゆえんが、延々と語られていました…。
これまた素晴らしい展示内容でした

閉館が迫る19時30分頃までは、その場に居た…いや、立ち尽くした…と表現した方が正しいと思います

抽象的過ぎて恐縮ですが、その第二会場で発見したこと…それは、

「ダ・ヴィンチは、画家である以前に、物理学者であり、数学者…広義で語れば、科学者である」

そして…

「『受胎告知』の後に誕生した『最後の晩餐』や『モナ・リザ』は、必然的に傑作となった」

ということ…

さらに、もっと過激な表現で語れば…

「ダ・ヴィンチの傑作の数々は、全てが『受胎告知』に最終的には帰結し、その『受胎告知』は、必然的に誕生した傑作である」

ということです


残念ながら、先の週末である6月17日で、この特別展は終了しましたが、鑑賞された皆様方にとっては、生涯忘れえぬ経験をなさったのではないかと思いますね
小生もその一人に加われたことがラッキーでした

当然ながら、この特別展の抄録を購入しました


こちらが、その表紙です。

バッグに忍ばせて肩に掛けてもずっしりとした重みを感じるほど非常に分厚い本である点からも、この感動は事細かにはとても紹介しつくせないので、敢えて抽象的に表現させていただきました

これだけで「満腹」なのですが、この後、あるお方と至福のひとときをご一緒させていただく機会に恵まれ、本当に「素晴らしい1日に感謝」でした

それが消化しきれないうちに、翌日は既に記事をエントリーしましたが、『六旗の下に』を観覧して、これまた「満腹」…
またまたその翌日は、母校の文化祭での、現役諸君のステージ演技『臙脂の集い』をOBとして観覧して校歌を力一杯歌って、その後のOB会でも、「晴天の霹靂」と表現しましょうか…そんなこともあり、さらにはちきれんばかりに「満腹」になりました
その翌日は、ミュージカル観劇で「感激」ですから、改めて思い返しても、凄い濃厚な4日間だった気がします

6月9日の『六旗の下に』については、10月過ぎにシリーズ化して紹介しますので、先日エントリーした記事で、そのご報告に代えさせていただくこととします
ご了承いただければ幸甚に存じます

ですので次回は、6月10日に、小生の母校である、埼玉県立春日部高等学校の文化祭での、小生が3年間属した応援指導部主催のステージ演技『臙脂の集い』について、ご紹介しましょう

その次は、「サプライズ」があったOB会での出来事を紹介し(初の試みですが、こちらは動画入りの記事になると思います)、最後に、11日のミュージカル観劇の件を紹介…という順でお話させていただきますね

どうぞお楽しみに

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