東北訪問の旅2015・・・8

2015年10月18日 | 日記
旧大槌町役場を見て、祭壇付近で手を合わせました。
その後、建物の回りを一周して、移動します。




実は、この建物も、どうやら来春には、取り壊されてしまうようです。

街の人々にも、いろいろな意見があるようで。遺構として、記憶を風化させないために残すべき、という意見があるのはもちろんですが、半面、もう、見たくないという人や、さらに、「役場だから残すのか?」「なくなった人が公務員だったから特別なのか?」という意見も、また、あるようです。

大変、難しい問題です。

この建物、個人的には残してほしかったような気もします。観光資源といってしまっては、不謹慎の極みかもしれませんが、やはり、記憶遺産としての、価値的な側面は、否定できないかな、と。思いました。また、遺族の方が、当時のことを思い出して、犠牲になった方を悼むときに、何二もないところで思いを馳せるより、少しでも、「形」あるものがあれば、心を映しやすいのでは?とも、思ったからです。


でも、私はあくまで、街の当事者ではありませんから、同じ気持ちにはなれないし、なれるといってしまったら、まったくの傲慢でしょう。複雑な思いを持ちながら、ここを後にしました。きっと、来年ここを訪れる時は、さらに違った景色になっていることでしょう
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