海外協力隊への応援歌

青年海外協力隊はじめJICAボランティアを心から応援しています。
2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

後輩の育て方

2007-08-31 | business
手順
1.ひとりだち修行期間
自分で解決させる、大量処理をさせその効率化を常に意識させる、つまらない仕事をつまらないと思う間もなく処理できるよう鍛える、つまらない仕事が日常をまわしていることや、実は必ず時間が必要な仕事であること、つまらないと思ったらつまらないということを認識させる。困難は自力で乗り越えること、だれも助けてくれなくても逃れられないことを教える(本当はみんなで助けあって対処するのだが、この段階ではこれは言わない。そのかわり乗り越えられないような困難は与えないこと。)これらはできるだけ短期間で修得させる

2.エラー歓迎期間
この時期は少し大きめのテーマを与え、半年くらいはあそばせるくらいの覚悟で自由に自分で仕事(自分のテーマ)を見つけさせる。会社が将来にわたって発展していけること、という条件をつけておけばだいたい突拍子もないことにはならない(はず)。自分で考えたよいと思われることはためらわずに実行し、多少ためらうときには思い切って実行してよいこと、エラーはすぐに共有化してチームでカバーすることを宣言しておく。トライ&エラー期間。この時期のテーマくらいなら一人でミスをカバーしようとしないことを徹底しておけば会社にとって致命的なエラーにはならない。研修やセミナーの費用は会社が出せる範囲で出し、自主的に受講するよう奨励する。この時期は、業務を掘り下げること、自分で範囲を広げていくことを学ぶ期間のため担当の仕事(テーマ)に専念させ外部から便利に使われないように目を光らせること

3.なんでも屋期間
業務範囲を超えると思われる内容などもとにかく担当のあいまいな分野はすべてここに集中して対応させる。1のスキルがここで役立ち、2の期間にできた外部との点の関係が一気に自分の中のネットワークとしてつながる。残業が増えるのは止むを得ない時期だが、取捨選択や優先順位を見極められるようにするため、ぎりぎりまで自分で処理させ、安易に1の時期の人などに仕事をふらないように注意する。管理職になって仕事がふれるようになったとき、2と3で大きな成果を上げることができるようになる。一見、業務と直結しないビジネスの基本的(といってもある程度は高度、MBA前半程度)な知識(経営、経理、法務、マーケティング)も修得させ、完成させる。

これで後輩そのものは完成。これができたら次は管理職。

<2009年7月27日追記>
この育て方は、自分と似たような性格だか仕事のやりかたが好きな人ならうまくいくかもしれないが、全部にあてはまることでもないし、あてはまるケースでももっといい方法があるかもしれない。けっこう得意になって書いているが、そのあたりがまだシャバーブ(アラビア語で「若者」)だったなあ。削除することも考えたが、まあ、これはこれでそのときは真剣にそう思っていたのだから、私的なブログだし、日記がわりにとっておくことにした。(今のところ)今なら、どうするだろう。毎日学生を相手にしつけばかりをうるさく言っているので、しつけのレベルを終えた社会人にどうやって接したらいいか、忘れてしまった・・・。
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後輩へ

2007-08-31 | business
仕事相手を選ぶ優先順位
1.仕事ができること
2.人柄

自分たちも1で選ばれるように。
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上司の仕事

2007-08-31 | business
上司の部下に対する仕事3つ
・ 給料を上げること
・ 昇格させること
・ 知識・スキルをアップさせること

そして、上司の仕事はこれらを誰にも文句を言われないで実行できるだけのマネジメントをすること


<後日若干補足>
部下の「知識、スキルをアップさせること」をあとにしたのは、部下は自分で知識を吸収しスキルをアップさせるものだから、上司は邪魔をしないことが大切、という意味。部下によっては、上司がこの面倒を見なくてはいけない可能性もある。(もしかしたら、その場合のほうが多いかもしれない。)
「給料を上げること」「昇格させること」も当然部下はそれに値する仕事をしている、という前提での話。
うちの会社には人材がそろっている、ってことかもしれないなあ。

<かなりあとで更に追記>
上司に望むこと
・ じゃましないこと
・ 預からないこと
「考えとく」、そして回答なし、は最悪。身動きとれなくなっちゃう。
要は、自分で考えるから、仕事させてよ、ということです。
方向性だけ、まちがっていないかどうかときどきすりあわせさせてください。
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DV

2007-08-22 | business
 かあっとなって怒りひどいことを言ったりときには暴力を振るったりしたあと、猛烈に反省して謝る、というのはDV(ドメスティックバイオレンス、家庭内暴力)の典型だそうだ。

 会社でも、こんなかんじのことがある。感情にまかせて怒ることはないが、感情に負けて怒ることがある。そのあと尋常ではないほど反省して謝りたくなったらDV予備軍だ。

 がんがん怒ったあとで大げさな謝りのメールがきたりしたら、その人のメンタルヘルスに注意。
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命短し恋せよ乙女たち

2007-08-09 | business
 同じ部に、20代後半から30代前半にかけて女性の後輩が4人いる。夏になり、それぞれにすてきな格好をしていることに気がついた。向かいに座っている後輩は、今日、赤いTシャツと細かい花柄のスカートだった。まんなかで切替のあるフレアースカートで、大人かわいい。髪も涼しげに上げ、見ているだけで一緒に仕事をしていることがうれしい気持ちになる。

 命短し恋せよ後輩たち、おしゃれもするのよ。一生のうちで、今日がいちばん若いのだから。

 おしゃれにはあまり興味がなかったのだが、ごく稀にもっとおしゃれをしておけばよかったと後悔することがある。かわいらしい洋服を着られた年齢も過去にはあったはずだったのに、いつの間に過ぎてしまったのだろう、と。面倒を前面の理由にしていたが、おしゃれをすることに気恥ずかしい思いもあった。素敵だと思う服があっても、別の人が着たらもっとかわいいだろうと思うと手が出なかった。それでも着飾ろうとすると中身の伴わないプレッシャーで押しつぶされそうだった。おしゃれくらい、気軽に楽しんでよかったのにね。

 稼いだお金は使ったらいい。貯金や蓄財も必要だが、今着るものにお金をかけて、すてきな自分を楽しむことも大切だ。今しかできないことがある。賢い後輩たちだから大丈夫だけれど、自由に素敵におしゃれをして、ひとりひとりの存在感を楽しみながら、涼しい顔で仕事をこなし、どんどん魅力と実力がアップしていくような職場にできたらいいね。
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ビジネスマン心得

2007-07-03 | business
 いつか、ビジネスで大切にしていることをまとめようと思いながらちっともまとまらないので、とりあえず手をつけて書き始めておき、時間のあるときに追加やら変更やらをしていこうと思う。

<上司心得>
・ 上司は存在だけでパワハラの危険を持つ。
・ 自分がいなくてもまわるようにするのが仕事。仕組みをつくる、システムをつくる。これらに投資すること。
・ 「きいてない」という責任回避はしない。きいたのに忘れたのかもしれないし(年をとるとこれが結構あるはず)、その情報が入ってこなかった自分の管理能力や予兆を見逃した自分の能力不足と心得る。

<業務心得>
・ 面倒、と思ったら自分の仕事。面倒、と思った時点で「うわぁ、面倒って思っちゃった、これ、自分の仕事だ・・・。」くらいの覚悟でいること。
・ だれの担当かわからない仕事は自分の仕事。不足するよりは重複するほうがマシ。
・ 引継いだ仕事は、引き継ぎがもれたことも、前任者が割愛したことも含めすべて引継いだ者(後任者)の責任。引継ぎを受けていない、という主張は通らない。引継ぎを受けきれなかった自分の能力不足、と心得る。もしくは、引継がれなかったことがあってもできる能力があるから業務を委託されていると考える。(実は考え方はどちらでもよい。自分が納得できる考え方を考える。要は業務に「引継ぎ」は言い訳に使わないということ。)
・ トライ&エラー歓迎。ミスはチームで全力でカバー。一人でかかえこまない。トライしないのはNG!

 取り急ぎ、ここまで記。(7/3)、追記7/14。未完成。
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ケロッグ合格

2007-04-18 | business
 後輩から朗報が届いた。ケロッグ(ノースウエスタン大学の大学院)に合格したという。MBA全米トップスクールの常連校だ。おめでとう。あと数校結果を待っているというが、これで行くところはできた。これからもちょっとはたいへんだがそれは全く心配していない。彼女の苦手な分野がこの先彼女を煩わせることはないだろう。あとは自分で可能性を伸ばしていけばいい。私も夢を見せてもらったよ、ありがとう。心から、おめでとう。

追記:
このあと、イギリスの名門3校からも合格通知が届き、オックスフォードへ進学を決めたと連絡があった。輝かしい未来に乾杯。
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後輩へ

2007-03-21 | business
 昨晩は、難しくはないがちょっと時間のかかる仕事を片付けたので事務所を出たのは11時頃だった。同じ部署の女性の後輩がもう一人残っていた。引継書をつくっているようで、これもまた時間のかかることだから残業も仕方がないと見ていた。その後輩の性格からして時間がかかってもきちんとしておきたいのだろう。

 彼女が帰るまでつきあい残業をする気はなかった。仕事は自分で計画して遂行していくものだ。彼女は彼女のペースでやればいい。「お先に失礼します」と事務所をあとにしながら、気持ちでは彼女をぎゅうっと抱きしめていた。(男性上司なら思っただけでセクハラだな。)がんばるなあ、気のすむようにやりなさい、こわれないように自分でコントロールするんだよ。

 仕事は、やったらやっただけ戻ってくるものではない。報われないこともある。そういうことのほうが多いかもしれない。当人の考え方や感じ方次第ではあるが、がんばっている女性たちを見るとときどき痛々しくなる。持論としては気のすむまでやったらいいと思っているが、こわれないようにするのもビジネスマンだ。もしこわれてしまっても修復すればよいだけの話ではあるが、維持より修復のほうが数倍、数十倍たいへんなのでできればこわれないほうがいい。

 性分に由来するんだろうが、こわれてしまわないと気のすまない人もいる。そういう人は一回こわれるしかないのだが、必ず修復できる細胞を1つ残したこわれかたをしてほしいと思う。アキレス腱を切ったとき何十本という筋のうち1本でも残っていれば腱は再生するが、すべて切れてしまうと再生は不可能だときいたことがある。こわれるときには再生できる1本を残さないといけない。

 今日は祝日のため会社は休みだ。彼女は予定が入っていると言っていたので休日出勤はしていないだろう。出ようが出まいが自分の判断なのでまわりが心配する必要はない。彼女は後輩だが賢くしなやかなビジネスマンの資質はあるから、こわれないようにコントロールできるだろう。彼女のことを考えるのは私の単なる自己満足で自分の中で先輩風をふかせているだけのことだ。自分もしっかりしておくことが本当の先輩社員としてするべきことだと思う。
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ビジネス哲学

2007-02-22 | business
 会社員をはじめてから10年くらいたった頃、まわりからの指導を自分なりに咀嚼してビジネス哲学を5つにまとめた。

1.バランスのとれた正義感
2.正しいことを貫く勇気
3.感情を克服した理性
4.人間が感情で動くことを理解するあたたかい人間性
5.ほんの少しユーモアを加味した柔軟性

 そしてビジネスの判断の基準を企業が「限りなく発展しつづける」ことができるかどうかに置いてきた。

 これが、最近どうもしっくりこなくなった。普遍的な内容ではあるが窮屈になった。自分のあり方にしか考えが及んでいないからだと思う。次なる哲学の模索をしているうち、やはりトルストイの童話に戻るのかと思い始めた。戻るというのは、この5ヶ条をセットアップする前、トルストイの童話のひとつである「イワンのばか」を拠り所としていたからだ。長くなるので省略するが、「イワンのばか」の誤用により破綻をきたしそうになったため、ビジネスの基本を見直して先ほどの5つに集約したという経緯がある。その後この5ヶ条は長い間自分の指針となってきた。会社員として、ビジネスマンとして、道や判断を誤ることのないよい指針だったと思う。が、先にも述べたように、最近の自分の仕事には少し合わなくなってきた。そして最近の私のビジネス哲学は「全員の幸せは矛盾なく成立し得る」にシフトした。当面これで世界に挑戦しようと思っている。この根本がトルストイの童話にある。

 トルストイの童話にはたいへん現実的なビジネスの具体例が含まれている。私がよく読むのは岩波文庫の童話集「イワンのばか」だが、収録されている話のうち、粉挽き屋の話や「人にはどれだけの土地がいるか」などは、ビジネスマンだけでなく、企業がどこまで触手を伸ばすか、どこまでを自分たちの守備範囲とするか、仕事を発展させるために信頼できるビジネスパートナーの存在がいかに重要か、の事例そのものだ。本家の「イワンのばか」はさすがに理想論に見えるが、それでも人間が人の間でどう存在するべきかを行動にした場合の事例を示しており、トルストイの見つけた究極の理想世界が今すぐにも実現できるのではないかと錯覚するほど具体的で説得力がある。「全員の幸せは矛盾なく成立し得る」という一見現実離れした哲学が「イワンのばか」を読むと本当に可能な気がしてくる。
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共通言語

2007-02-20 | business
 他部署や他社に依頼したり相談をして一瞬で的確な答えがかえってくるとさすが相手はプロだと感心する。なかなかほしい答えがかえってこないのを目にすると、思わずかわりにきいてあげようか、と言いそうになったりする。

 違いはちょっとしたことで、おそらく共通言語を使うからだ。単純な例でいくと、輸出でコンテナの話をするとき40フィートドライコンテナや20フィートコンテナがあり、うちの場合は主に20フィートドライコンテナになる。相手と話すときに相手がたとえば40フィートコンテナをイメージして話をした場合、途中で話がおかしいぞ、と気づいてからその認識をあわせなくてはならないとそれまで話した時間が無駄になる。これはあくまで例で、ここまで初歩のことでつまづくことはないが。どれが、どこまでが相手との共通言語か、というところがおそらく経験と勘なんだろう。

 あとは運もある。担当者を探そうと知り合いに電話をしたところたまたま離席中で、かわりに電話をとった人が「それは私が担当です」ということがある。助かった、話が早い、と一気に話がすすんだりする。

 下手な鉄砲を数打っているだけかもしれない。3つに1つうまくいけばいいほうで、あたった1つで話をすすめうまくいかなかった2つはきれいさっぱり忘れていくといったところか。試行錯誤が許されるのも会社のいいところだ。
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甘い?

2007-02-01 | business
 3人の輸出チームで2倍の輸出量を見据えた業務の効率化、標準化をすすめてきた。昨年実際取扱量はほぼ2倍となったが、ちょっとした投資をしてシステムを改善し、輸出業務自体は今年さらに2倍になってもなんとか対応できる。これで私はしばらく自分の営業担当や、昨年若干手荒な部分の残ったシステム改善に着手できる、2007年前半は、この懸案や保留事項を完成させて後半はさらに2倍の輸出に耐える体制を考える予定だった。

 と思いきや、そうは問屋がおろさない、同じ部署内から輸出チームにそんなに人がいるのか、という話が出ていると聞こえてきた。輸出チーム3人、私は営業担当も持っているがそれをやりくりして輸出にほぼ専念していたからなんとかなっていたのであり、2名の派遣社員は庶務も請け負っているので、実質人員数としては2名とちょっと、というところだ。これで対応できる体制をつくりあげたから対応できているが、それがなかったら今頃輸出はパンクしているか、もっとコスト高になっている。というところまでは見てくれない。走り続けなければならないのは会社員の宿命だとは思うが、よくまあ次から次へと他人の業務に要求してくるものだ。

 昨年、部内のほかの人より残業も休日出勤も実際に多かったのでほかの人にもう少し手伝ってほしいと思ったこともあったが、ほかの人にはほかの人の担当があり、皆がそれぞれの持ち場で責務を果たしているのだから自分も文句を言わずに責務を完遂しようと腹をくくり残業も休日出勤もした。自分が忙しくてほかの人には余裕があるように見えるということは、ほかの人が私を見ても同じことを思うかもしれない。本当に忙しいかどうかはお互いの仕事の内容が違うのだからわからない。考えても仕方のないことだ。そして私は本当に忙しかった。そこで、自分は自分の役割を果たすことに専念し、ほかの人はその人の役割をその人なりに精一杯果たす、という暗黙のうちのお互いの承認で一緒に同じ目的に向かって仕事をしていると信じることにした。

 忙しいと被害者意識が出て他人や自分以外に対する不満が募ることは組織ではありがちだ。私もそれに何度か陥りそうになった。自分の責務はきちんと果たしていれば会社としては別に問題ないが、このような被害者意識を持ったまま責務を果たすのは人間の毎日としてはつらくなる。部下にこのような被害者意識を許すような管理をしている上司のマネージメントも悪いとは思うが、社員自身も自分が被害者意識に陥らない自己管理をしたほうがいい。

 大切なのは職責を果たすことだから、それに必要なことはするしかない。部下や仕事のマネジメントだけでなく、上司や先輩社員の感情への気遣いも、と考えたりするところがまたハナにつかないように、などと考え出すときりがない。人間の感情はどうしようもない。腹をくくって果たさなくてはならない職務内容に専心することにする。
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派遣社員さん

2007-01-17 | business
 輸出チーム3人のうちの1人が赤ちゃんを産むことになり、次の派遣さんの面談をした。またこれがとてもいい人に当たった。まだ一緒に仕事をしたわけではないのでわからないが、世の中に、はずれの派遣さんなんていないんじゃないかと思うくらい当たりくじばかりひいている。人事部を通して派遣会社に依頼をするので、その人事部の要望の伝え方がよいのだろう。本当に感謝。

 派遣さんだから育てる必要はない、自分のスキルを使い、時間で働いて稼いでいるのだから、という理屈はわかる。だから、そのように働きたい人にはそのように仕事をしてもらうこともできる。ただ、たとえば未知の仕事をやってみてもいいという気があるならぜひやっていただきたいし、ほんの少しレベルの上の仕事を任せていくなど、プレッシャーにならない程度に、知らず知らずに世界を広げていってもらえたらいいなと思う。仕事はいくらでもある。

 うちの会社では派遣さんに払うお給料は政策的に上限が決まっているから、育てたり任せすぎてスキルアップしてしまったら、もっとお給料のよいところへ移ってしまいました、というリスクはある。わかっていてやるのは会社に対する背任だと言われるかもしれない。だがまあそこは最寄品を扱う会社の性格上、一人うちの会社のファンをふやせたと思ったらいいことにする。そのくらいの度量や余力のある会社じゃなければ消費者の方々に喜んでいただける最寄品の開発なんてできない。うちの会社に派遣で来てみたら、どんどん未来が拓けた、なんて夢があっていい。

 ほんとはちょっと甘いと思う。認める。足元すくわれるぞという警告もどこかからきこえる気もする。まあやれるだけやってみよう。
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朝倉文夫 五典の水庭より

2006-12-25 | business
 ふとテレビをつけたら台東区の広報番組で朝倉彫塑館を紹介していた。朝倉文夫という彫塑家のアトリエ兼住居だったところで、その庭に配した5つの巨石に仁義礼智信についてこのように刻まれているという。

仁も過ぎれば弱[じゃく]となる
義も過ぎれば頑[かたくな]となる
礼も過ぎれば諂[へつらい]となる
智も過ぎれば詐[いつわり]となる
信も過ぎれば損[そん]となる

 手土産を断るのは、義に過ぎて頑なだったのではないか、お人好しは信が過ぎて損となっているのではないか。

 どこまでやったら「過ぎ」てしまうのかを見極められるようになることを老成というのではないかと思う。論語にもそんなくだりがあった。一生懸命やっていればよかった社会人のはじめの一歩を終えて、次の一歩ということだろう。

1/3追記:
論語を見てみたら、40歳で不惑、まずい、まだ追いついていない。「心の欲する所に従いて、矩(のり)を踰(こ)えず」は70歳、早くこの境地に達したいものよ。
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手土産、贈答品

2006-12-19 | business
 取引先業者の営業担当者が訪問したいというのを断り続けていたが年末挨拶だからそこをなんとか、と言われて仕方がなく受け、来たと思ったら手土産を持ってきた。時間がもったいないからできるだけ電話やメールですませたい、また会社のポリシーとして贈答品は固辞する、と再三再四言っているにもかかわらず。

 営業の気持ちはわかる。会ったらなにか商売につながるかもしれない、ということもたしかにある。顔をあわせれば情が移るということもあるかもしれない。手土産を持っていったらうれしがる人や会社もあるだろう。そういうところには、そういう対応をしたらいい。

 だが、うちの場合、本当にぎりぎりの人数でやっているので、来てくれないほうがありがたい。得意先企業は訪問しなくてはならないという営業のやりかたの会社は、見積もりが同じなら取引を見送りたいくらいだ。来るなら受ける私たちの側の時間を使う分見積もりをひいてほしい、なんて無茶を言いたくなる。営業マンのほうも、移動時間がもったいないだろう。交通費もかかる。それで挨拶だけだったりしたら無駄もいいとこだ。

 また、手土産や贈答品は、本当にいらない。相見積もりをとって業者を選定する部署柄、手土産や贈答品をもらったら無用の誤解を受けるかもしれず、持ってこられたら迷惑だ。そんなことを考えている時間も惜しい。と言っているのにどうしてまた持ってくるのだろう。

 あまりに不思議だったので、今回は、「上司の方に言われたのですか?」ときいてみた。はっきり返事はなかったので私はそうだと解釈し「それではメールで上司の方にも写しを入れて、今申し上げたことが、本当に当社の考えであることをお伝えしましょうか。そうすれば上司の方にもご理解いただきやすくなるのではないでしょうか。」と言っておいたので、そのとおり今日メールした。内容は、公正を期す部署であるため、贈答品の類はどの業者も断っており、みなさんにご協力いただいていること、次回もし手土産を持ってきたら失礼を承知で返さなくてはならないから、そんなことをさせないでほしいということ。

 すると彼の上司からメールで返信がきて、お詫びと今後はこのようなことがないようにします、とあった。あれ?上司の命令じゃなかったの?それなら私もメールなんて出さなくてよかったのに。あれあれ?かえってその営業担当の怒られる種をつくってしまったか?と思うとちょっと気の毒になった。はっきり言ったらいいのにねえ。言えない雰囲気を私のほうでつくってたのかもしれない、と反省するべきか。

 どこの会社もそうだと思うが、とにかく得意先には会ってかわいがってもらえ、というのが古い営業体質で、これがまた奏功することも結構ある。だが世の中には例外もあるのだ。得意先である私が本当に望んでいることはなにかということを営業マンなら読み取ってほしい。というか、読み取る手間や心の労力をかけさせるのも無駄だと思ってはっきりこちらの希望を伝えているのだから従ってくれてもいいと思う。たとえば手渡ししなくてはならない超極秘書類や会って図示しながら説明すると非常に理解が早い内容であるなど面会が不可避でない限り訪問は避けてほしい、手土産・贈答品の類は持ってこないでほしい、というのがそんなに無理な要求だろうか。

 この営業マン、もし電話で「今困っていることはありませんか。あったらいつでもなんでもおっしゃってください。」と1ヶ月に1回連絡をくれたらそれはありがたい。問題がなければ10秒で終わるし問題があればそこで言える。営業マンは自席からかけているのだろうからもし問題があればその場で対応に移れる。合理的で無駄がない。アポどりの電話をしている時間でどんどん仕事がすすめられる。

 なんなら、私のことを、得意先にいやな女がいて、とか、かわった女性がいて、と言って説明してくれていい。そのくらいでその上司の訪問命令を避けられるならなんとでも言ってください。

 訪問したい、という電話をいただけるうちが花なのかもしれないが、以上のようなわけで、お気持ちは十分受け取りましたから事情ご賢察いただき、その移動時間分、会社で昼寝でもしてくださいませ。お話はできるだけお電話、FAX、メールでお願い申し上げます。
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Noblesse oblige

2006-12-13 | business
 日常のふとしたやりとりの中で、相手の常識ある対応に感動することがよくある。その人が意識しているいないにかかわらず、根底にある凛とした哲学を感じるとすがすがしい思いをする。

 「Nobless oblige」の元来の意味があてはまるかどうかわからないが、教育を受けた者の社会貢献への覚悟、というようなことを考える。人間の器量は生来決まっており、それはどうしようもないものだからあきらめろ、というのが持論だが、器の小さい者でも、スキルとして自律を心がけることはできる。それが教育であり、「Nobless Oblige」なのではないかと思っている。限られた器でビジネスをしていくためにこれ以外の方法もないだろう。
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