海外協力隊への応援歌

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2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

キャリアウーマン

2006-03-19 | business
 金曜、いつもの後輩のうちの一人ととなりの部署の後輩と焼肉へ行った。他愛もない会話の中で「すてきなOL」と言ったら、となりの部署の後輩が「私たちはOLじゃありません。キャリアウーマンです」

 誇りを持って仕事をするのは大切だけれど、私はどうもこのキャリアウーマンという言葉にためらいがある。私はキャリアウーマンを目指して仕事をしてきたわけではなく、これからもそれを目指すつもりはない。というより、どうして働く女性にキャリアウーマンとそうでない人の区別をつけなくてはならないのかがどうしても理解できない。社会に出るまで学校の中では完璧に平等だった男女、一人ひとりがどうして会社に入ったとたんに区別をされなくてはならないのだろう。

 「腰かけ」というつもりで会社に入る女性がいることは知っている。が、その女性は「OL」で、そうでない女性は「キャリアウーマン」と区別することに何か意味があるのだろうか。「腰かけ」予定だったOLに仕事の楽しさを教えることができるのが会社だろう。「腰かけのつもり、だんなさん探しのつもりで会社に入ったけどなんだか仕事おもしろくてとまらないわ」、そんな思いもかけない人生の展開を与えることが会社にはできるのだ。

 もともと男性と同じ立場で会社に入ること以外の選択肢は自分の中にはなかった。が、一般職だの事務職だの、地域限定社員だの、どんな呼び名かは知らないが、そういう心積もりで勤めはじめた女性たちと総合職と言われて勤め始めた自分に違いはないと思っている。というより、違いのない会社にしたい。全員キャリアウーマンになれというのではなく、仕事に対するスタンスの違いを広く許容して、キャリアウーマンとOLというような画一的なわけかたをしなくてよい会社に、それぞれの持ち場で能力を十分に発揮して思い切り仕事のできる会社に。せっかく会社に入ったのだ、仕事は時として苦しいがそれを乗り越えるエキサイティングな感覚、自己を実現できる喜びを人生で一度くらいは味わってもいいだろう。