海外協力隊への応援歌

青年海外協力隊はじめJICAボランティアを心から応援しています。
2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

転換

2006-07-09 | business
 以前は、ルーティンは雑用だと思っていた。メインの仕事は将来の会社の業績に貢献するための壮大な計画を練ることで、それができるようになるための訓練として小さな計画をたて、実行していくことが日々の業務で重要なことだ、というように、そして業務の9割は雑用にとられても、頭は9割こういった将来に向けての計画に使うこと、と思っていた。簡単なことができなければ、壮大な計画を実行することなどできない、というのは一理あるし、一事が万事、というのも真実のひとつではあるので、ルーティンは口笛吹きながら片手間であっさり片付けられるようになりたかった。

 今でもルーティンは職務上業務のメインにはなり得ないが、ルーティンをこなすのも、壮大な計画を実行していくのも実はあまりかわりないような気がしてきた。ただ、だんだんと判断の難しいものが増えてくる。最近は、「Yes」「No」で瞬時に判断しがたいものが多い。そしてたくさんある選択肢のどれもが同じように大きなリスクをもっていたり、同じように大きな可能性を持っていたり、なのに折衷案はどうしても成立しなかったり、毎日毎日、頭を抱え、決断したあとも迷う。まだ間に合う、でも、決断したあとは、その方向で清々とすすめないとすすまない。

 少し前まで、こういった判断はパズルのようなものだった。いろいろな組み合わせやら少しずつ過去の経験の応用でなんとかなった。それがここへきて、考えてもわからないことが増えてきた。生みの苦しみ、というと大げさだが、サラリーマンながら、自分の仕事は自分で解決しなければならなくなってきた。そしてこういう苦しい仕事が楽しいような気がする。

 会社というところは、しかし、その当人の能力以上のことまで任せるほどのリスクはとらないから、まあ、自分で解決しなくてはならないと思える程度の課題なら、苦しみながら解決していけばよいかと思う。

 束縛されるのがきらいなので会社はいつも辞めたいけれど、仕事がおもしろすぎて辞められない。