木陰の椅子

「シニア夫婦二人暮らしのつれづれ」から「一人ぼっちのつれづれ」に。明日も良い日にするために頑張りたいなと思います。

おこまがしくも表敬訪問を!

2023-12-19 | ボランティア活動

昨夜は寒かった。
冬用のカバーをかけた羽毛布団1枚で事足りていたが、この冬初めて、昼寝用の薄い毛布を上に掛けた。
寝心地最高、ほかほかに包れて朝まで1度も起きることがなかった。

昨日は、嬉しいことの訪問があったのだが、予想していたものとは程遠い、とんでもなくかしこまったもので、最後まで緊張のしっぱなしだった。
会議室の大きな楕円形テーブルの上には、「令和5年度全国社会福祉大会厚生労働大臣表彰 表敬訪問」との仰々しい名称の「次第」と、私たちボラグループ「Kの会」役員6名の席順表が置かれていた。
そう、43年間の活動に対し、厚生労働大臣表彰をいただいた報告のための市長訪問だったのだ。
「こういうものをいただきました」の挨拶と、市長を囲んでの記念撮影で10分もあれば終わるものと軽く考えていた。
が、とんでもなかった。
真正面の市長の他に、広報課や所属の分からない方々数人に報道人、いつも大変お世話になっている社協の方々等、我々よりも多人数の方々が両脇に……。
我々全員がマスク着用だったため、慌ててマスクをつけに部屋に戻る市長の様子がドアの向こうから聞こえきて、少しだけ気持ちはほぐれたものの、歓談時間も含めて30分、緊張はとれなかった。
ねぎらいの他に、IT化に伴う市の取り組みや、新たな約束などもいただけたのは何よりも嬉しかったが、40周年記念誌をじっくり読んでくださったようで、「ボランティアとしては非常に忙しく活動されているんですね」と、活動を掘り下げて知ってもらえたのも嬉しかった。私たちだけでなく、市民はこんなふうに頑張っていますよ、とほんのちょっとでも知ってもらえたと思うから。

終了後、とにかく一息つきたくてファミレスへ行き、全員が甘いものを注文。夕飯時が近いから(午後4時を回っていた)とドリンクバーも頼まず、まずは落ち着きを取り戻すことに専念してから、「これからも頑張ろうね」と約束を交わし、「良いお年を!」を言い合って解散した。

いっかいの主婦が、小さい市ではあっても市長に会って直接話をする機会などもうないだろう。
店名をあげ、よく買い物に行かれるという市長。買い物途中に出会ったら、気軽に「市長さん」と声がけする約束もした。
どこかのお店でお会いしたいなぁ!

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手紙

2023-07-18 | ボランティア活動

長きにわたり、本当に本当に、会長という重責を担って頂き、ありがとうございます。そしてお疲れさまです。
私の後から入会されて、東京まで通勤していたと言うお話しに、当時ものすごく驚いた記憶があります。
その後少ししてから、会長職に就かれました。
ご主人様の看病見送りと本当にお辛い思いを抱えながら、会の40周年記念誌を作りました。まさか、できる?の不安も、立派なステキな唯一の物が見事に出来上がって、実現可能にしました。
もの静かなお見受けとは違って、すごいパワーの持ち主と、見直しました。

――――― 中略 ーーーーーー

全速力で駆け抜けて来た時を振り返り、今、静かに立ち止まって、これから先を考えたいです。
幸い、公民館のお教室は仲間に無事バトンタッチができました。素晴らしい仲間に支えられてきたこと、本当にありがたいです。
会に再び戻れることを目標に、静かに日々送れること、今一番の贅沢です。

 

私へのねぎらいの言葉とご自身の心境が書かれたラインを下さって、音訳ボランティア仲間のYさんが休会に入ったのはこの3月のことだった。
従業員7~8人を抱える個人事業で、出社はするものの外には出ないご主人に代わって、内で外で陣頭指揮をとり、ご自身の趣味から始めたことのインストラクターとして幾つかのお教室を持ち、そのインストラクター組織の重鎮であり、ボランティアとしてはかなり多忙な我がグループでも、きっちり役割をこなしていたYさん。
全速力で駆け抜けてきたとおっしゃるが、読書、音楽や舞台鑑賞、インストラクターとしての修練も怠ることなく、人柄も申し分ない。


何もかもが満点で、まさにスーパーウーマンと言える方が稀にいらっしゃるが、彼女もその稀なる人の一人だと私は思っている。

 

 

「こういう事情で」という理由はおっしゃらないが、そんな彼女が休会を決断するにはそれなりの訳があるのは確かであり、ずっと気になっていた矢先、嬉しいニュースが舞い込んで、それを伝えたくて3連休前に手紙を書いた。


今日、ポストに彼女からの返信が入っていた。
「嬉しくて何度も読み返した」とある。
愚痴のオンパレードみたいな私の手紙を喜んでくれて、すぐに返事を書いてくれて、こちらこそ嬉しくて、何度も読み返している。
ナデシコの花がいっぱい散らされた白い封筒。便箋にもたくさんのナデシコが咲いている。

手紙…書いて良かった。
そして、手紙を受け取るって、なんと嬉しいのだろう。

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「ありがとう」を受け取り「ありがとう」を返す

2023-04-12 | ボランティア活動

こんにちは。
本日は、お忙しい中、“Kの会”総会に出席いただきありがとうございます。
このあと、総会次第の4番、役員改選で、新会長にバトンタッチしますが、一言、挨拶させていただきます。

平成22年(2010)年から今日まで13年、会長職を担当してきました。
今は「長かった」「忙しかった」との思いが強いですが、時を経ていくうちに、「楽しかった」「面白かった」というふうに、変わっていくのは分かっています。
今、私たちKの会は、利用者の著しい減少という危機を迎えていますが、そういうことも見越して、2015年3月にスタートした「朗読劇」は、今後の活動の大きな柱になっていくことと思います。
さらに、2021年4月に発行した「設立40周年記念誌 想」は、そんな端境期を乗り切るための、大きな指針になるのではないでしょうか。
お一人の方の強い思いが、徐々に多くの人達を動かし、43年の歳月を、連綿と今日まで繋いできました。
Kの会とは、そういう稀有な会です。
積み重ねてきたものを、現状に沿った取捨選択をしながら、新会長のもと大切に守っていきましょう。

いろいろとお世話になりました。
これからは、一会員として活動をしていきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

 

 

退任挨拶は終わった。
ようやくバトンタッチが出来た。
山口百恵さんが最後のステージを終え、そっとマイクを置いて舞台袖に下がっていった、あのシーンのような(おこがましいが)安堵の気持ちだった。
それほど、長かった、忙しかった。
でも、そこから受け取ったもののなんと多いことか。

そして、総会終了後の懇親会では、まさかのサプライズ。とんでもなく豪華な花束をいただいたのだ。
聞いたところによると、動いてくださった仲間が、わざわざ東京の花屋さんから取り寄せてくださったのだとか。
こんなサプライズは露ほども頭になかったから、一瞬、言葉も出なかったが、時間が経つにつれ沸々と喜びが湧いてきて、「長かった」「忙しかった」もどこかへ飛んでってしまった。

 

 

帰宅後は花束を小分けにし、まずは夫のお墓に報告に行った。
そもそも夫が探してくれなかったら、Kの会に出合うこともなかっただろうし、80ページに及んだ「設立40周年記念誌」については、夫の協力無くしては発行はとても無理だったかもしれない。

 

 

「ありがとうございました」の言葉を、何回も何回も言ってもらえたが、私からも「ありがとうございました」しかない。「これからも頑張ります」も添えて。

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3年ぶりのノーマスク

2023-03-24 | ボランティア活動

先日の「東日本大震災追悼法要と朗読劇」では、2日前のリハーサル時、「聞いてくださる方々との距離が離れていますし、皆さんもマスクをしたままでは辛いでしょう」とお寺側から言ってくださり、ノーマスクでの上演となった。

 

 

ノーマスクでステージに立つ…瞬間、全員が良かったぁと思ったが、いざ当日になると顔を晒すのは3年ぶりのことに、どうにも気恥ずかしさが勝り、「え~~、どうしよう!」、「恥ずかしいからマスクしようよ」とか、「口紅つけなくちゃ」「古いファンデーションしかない」とか、揃って慌てだした。

この3年間、化粧も気にせず、顔の3分の2を覆って過ごしてきたわけだから、たとえ老人と区分けされる年齢になっていても、いや、なっているからこそかな? 「それなりに」よりも、「より爽やかに」「より健やかに」見せたい思いは強かったから。
しかし、音楽が流れ朗読劇がスタートすると、そんな躊躇は瞬時に吹っ飛び、それぞれの役割に入り込んでいった。

 

 

じゃ私は?
この演目「風のでんわ」では、役の割り振りはなく、グループ会長として最初と最後の挨拶、そして頻繁に使われる音楽操作の担当した。
既に削除されたYouTubeでは、緊張から引きつった顔での挨拶の様子が映っていた。
今月いっぱいで会長任務が終わる私にとって、この日の挨拶は最後だった。もう少しスマートに喋れたら良かったのに…。
ま、そんなのはいっかぁ!

 

 

朗読劇スタート1冊目の本として、今では我々グループの代表作となっている「風のでんわ」。
8年前、朗読を引き立てるための音楽を、夥しい数の手持ちのCDの中からセレクトし、重要な音となる「山の上に置かれた1台の電話の音」を探し回った日々が蘇る。
これからの上演時も、この本については隅っこの方で音楽を操作することになるだろうが、思い入れがある本だけに、新会長のもと、ずっと頑張っていけたら嬉しいな。

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つかの間のYouTube

2023-03-19 | ボランティア活動

3月11日。
ご縁のできたお寺で開催の「東日本大震災13回忌法要と朗読の会」に参加した。
法要~住職のお話に続き、我々は紙芝居で「野ばら」、朗読劇で「かぜのでんわ」の2冊を、童話という形ながらも、自然の摂理・生命のはかなさ・戦争の愚かさなどを、わずかでも感じ取ってもらえたらとの思いで上演した。
その思いが通じて様々な嬉しい感想をいただいた、が……。

 

 

この様子をお寺の方が撮影し、とりあえずは関係者だけが見られる形でユーチューブにアップして下さったのだが、著作権の話になり、事後許諾申請となってしまったが「かぜのでんわ」出版の「金の星社」に申請書の提出をした。

久しぶりの、しかも今まで上演したことがない会場とあって、リハーサルなどであたふたしているうちに、本当なら真っ先に考えなくてはならない事前の使用許可申請が頭からすっぽり抜けてしまっていたのだ。

 

 

返信には2週間ほどかかると書かれていたが、翌日に届いたメールを読むと、

入場料や謝礼がなく、拡大映写もない朗読で、
絵本を手に持って対面での読み聞かせについては
著作権利者の承諾なく利用出来るが、
今回、謝礼が発生しており(お車代を頂いた)、
既にYouTubeで配信されているとのことで、
事後報告という形で著作権利者様へ諾否の伺いをする

YouTubeについては関係者のみの公開ということなので、
1週間限定であれば作品使用料も無料にてお伺いしようと思っている。
8日以上の公開ということであれば、作品使用料の用意をお願いするか、
朗読部分の削除をお願いしたい。
開催日直後でYouTubeで公開されているようだったら、
18日までとなるので注意を。

とあった。

 

 

市からの少しの補助と、各自が会費を払って運営しているボラグループに、作品使用料を支払える余裕はないので、お寺にお願いして、昨日18日に削除された。
お寺には本当に迷惑をおかけしてしまったが、YouTubeアップは、どちらかというと私たちの朗読を紹介したいとのお気持ちが強かったようで、反対に謝られてしまった。
地元にしっかりと根付いているお寺さんで、子供達や若い人たちの集まりも多いという。これから他の本の朗読も是非、と言ってくださった。
今回はこういう結果になったが、嬉しいご縁ができたことを喜びたい。

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