おばあちゃんのお通夜、告別式は、12日、13日になった。
12日の早朝、ダンナ君が別の部屋で一生懸命に何かを考えながら書いてる。
朝ごはんも食べ終わった後に、
『俺のわがままやねんけど、お願い出来る?』
さっき一生懸命書いていたと思われるコピー用紙を持って来て、説明を始めた。
『お金と小切手を作ってほしいねん。どんなんでもいいから』
『??? どういう意味?ごめん、全然分かれへん。ニセ札?あかんやんなぁ?』
と今思えば、何ちゅう返しや。
『あっちで使えるように』
『あっち?あっちって何?海外行くの?』
なかなか私が分かるように説明してくれないダンナ君。
たぶん、『天国』って言いにくかったんやろうね。
あっち、っていうのは、天国の事で、
おばあちゃんが天国で使えるお金と小切手を作ってほしいっていう事だった。
そのコピー用紙にはまだ下にたくさん箇条書きで書かれていて、
例えば、
『永久アドバイザー契約書』
『いつでも会えるチケット』
『◯◯(ダンナ君の名前)の面白い話しチケット』
『フリーパス旅行チケット』
『時代劇チケット』
『コンサートチケット』
『◯◯(ダンナ君の名前)とどこでも行けるチケット』
等々。
『どんな形式のでもいいから、これを作ってほしいねん。
あと、携帯電話を紙で作ってほしいねん。向こうでも使えるように。』
『うん、分かった!!
けど、涙出てくる…』
素敵なアイデア。
おばあちゃんへの想いがたくさんこもってる。
99歳のおばあちゃんは、SMAPが大好き、チョコ、フランスパン、洋食大好き。
洋食大好きだけど、おばあちゃんが作る和食は絶品。
ダンナ君兄弟はじめ、色んな人から相談を受けて、最後の答えをおばあちゃんに聞くっていう感じだったみたい。
ダンナ君の冗談もわかる、すごく理解力のあるおばあちゃんだった。
いつもキレイな洋服を着ていて、いつもキレイに髪を結わえていた。
赤ちゃん、おばあちゃんに抱っこしてほしかったなぁ。
前から時々書いていたけど、おばあちゃんはスーパーおばあちゃんで、
不思議な力を持ってる。
そんな一つが、私達が子供が出来た事を報告に行った1ヶ月前に、
おばあちゃんは夢を見ていた。
『玉のような可愛らしい赤ちゃんがお家に来た夢を見た』
って、朝起きてすぐにお母さんに話したって。
『ダンナ君兄弟のどっちかに出来るんじゃない』
って、おばあちゃんと話をしてたみたい。
その1ヶ月後に私達からの報告。
その日に、おばあちゃんの夢を教えてくれた。
だから、おばあちゃんはもう私達の赤ちゃんには一足早く会ってる。
この時期におばあちゃんが天国へ行ったのは、絶対に意味がある事。
ダンナ君は
『卒業やな』
って言ってた。この世を卒業。
最後の最後まで、人に迷惑をかける事なく、みんなに愛されてこの世を卒業していったおばあちゃん、
本当にありがとうございました。
これからは、天上からみんなを見守り下さいませ。