客車の塗り分けの話。列車のスピードが上がってきた時代からはボディと窓周りあるいは窓から上の二色塗り分け、今日では大胆な斜めストライプなどがある。しかし、それ以前は等級違いを表す塗り分け、窓下のストライプが主流だった。この20世紀初頭、プロイセン王国鉄道(K.P.E.V)の客車(コンパートメントコーチ)は、一輌の車体を等級で塗り分けている。さらに1等部分は黄色いワクで囲んである。ひとつの車体を塗り分けるのはイギリスやアメリカ、わが日本にも見られない(と思う)。戦後のドイツ客車にもひとつの車体で食堂車の赤と本来の緑で塗り分けたものがあったりする。乗客が少ないなら一等車、2等車をそれぞれ連結するより無駄がない。ドイツ人らしい割り切り、合理性かな。
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