夏に放送された「半沢直樹」で流行した「倍返しだっ！」と言う言葉。
私の会社の社長は、昨晩行った飲み会でこの言葉が流行っていると教えてもらったようで、朝から「倍返しを知ってるか？」ってな事を、目が合う度に社員のみんなに訊ねていました。
年を重ねるごとに
今更「倍返し？」今は「やられて無くてもやりかえす、八つ当たりだ！」の時代のような・・・。
と思ったのですが、社長は自分の意に反する事を言われると、更年期障害のオバサンみたいにキィ～！！と騒ぐので、社員みんなは我関せず的な感じで
静観していたのですが、運悪くそこに取引先の営業さんが来てしまいました。「倍返しだ！」という言葉が使いたくてうずうずしている社長。
何も知らない取引先の営業Ｔさん。
以下、挨拶の後の社長とＴさんの会話
社長「最近なにか良い商材はないのかね？」
Ｔさん「そうですね、何か有ればいいのですが、なかなか・・・」
社長「私はね、誰かにしていただいた事には礼を尽くす人間なんだよ。」
Ｔさん「はい」
ココで、私もなんか話の流れがオカシイなぁ～ってちょっと思ったのですが、
社長「だからね、Ｔ君がよい商材なり商談を持って来て、ウチの会社を儲けさせてくれれば、それなり、いやそれ以上の事をしてやる、倍返しだ！と言ってるんだよ。」
Ｔさん「へ？」
社長「君、『倍返し』を知らないのか？話の通じない奴だ・・。
」社長は話が通じないことに少し憤慨し、そう言い残して社長室の戻っていったのですが、その後ろ姿を見ながら、私の隣の席の４２歳シングルマザーのＹさんが、
「社長の倍返しは鶴の恩返し的な？」
とこっそりツッコンでました。
確かに！
その後、私とＹさんでＴさんにお茶を出し、
「今社長の中では「倍返し」がブームなんだけど、元になったドラマを見ていないので使い方がわからないんです。すみません！」
と事情を説明して謝りました。
ウチの社長の倍返しは、恩返しだそうです。
ある意味、仕返しをするより、心温まる良い倍返しですよね。
「さすが、ウチの社長、一味違うな！」
と、ドドメは呟きながら、トイレでこっそり笑ったとか。
世の中がこの話のように恩返しの倍返しで盛り上がれれば、今よりずっと平和で住みやすい世界になりますよね。
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ちなみに、私は社長から鶴の恩返し的な倍返しを一切してもらった事が有りません。
それは、私が社長を助けた事がないからなのか？
それとも、社長の倍返しに私が気付いていないだけなのか？
微妙～！！
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