あまり仕事の事をブログに書くのはどうかと思うんだけど・・・こんな事がありました。
実は昨年末から私と営業さんで末期がんのお客様のお世話をしています。
お世話といってもお客様が治療の為に入院・通院された時の保険金お支払いのお手伝い。
このお客様は自分がガンになってから、残される娘さん達(私と同世代の40代の方々)の事を心配するようになり、お嬢さんの医療保険やがん保険などの加入手続きを始めました。
自分はやりたい事をめいっぱいやったから人生に後悔はないけれど、自分が産んだ子の世話を最後まで出来ないのは心配なんだそうです。
そんな話を聞くと、なるべくお客様のお役に立てるよう、支払われる保険金が他にないか、生きているうちに何かしてあげられる事はないか?と色々考えたりします。
また、先週末お電話を頂いたお客様は、奥さまを亡くされたのですが、その事を電話でどうしても私に伝えることが出来ず・・・他の要件を依頼してお電話を切られました。
鈍感なドドメはその事に気付かず、依頼された資料をそのままお客様に送ってしまい、それを受け取ったお客様が
「どうしても電話口で妻の事を言い出せなくて、ついつい他の用事を頼んでしまってスミマセン。」
とお電話を下さいました。
「保険金受取や、保険契約者変更のお手続きは気持ちが落ち着いてからでも出来ますよ。」
ひたすら謝るお客様には、こんな話をして電話を切りました。
お会いしたことが無くても、家族を亡くされた方や余命が残り少なくなった方とお話するのは、つらいと感じる事が有ります。
そんな中、今日はこんな電話がありました。
「○○と申しますが、加入している△△保険の名義を変更したいの。」
電話の主は私より少し年上な感じの女性でしたが、春の陽気のせいかとても弾んだ感じの話し方でした。
「ご名義の変更ですね。現在のご契約者様は・・・」
と、名義変更の手続きについて説明したところ、
「主人が死んでね、私が全部相続することになったの
。」
「え?」
声の弾み方と、話の内容のギャップに驚いていると、
「保険金額を少し上げてもいいのよ、色々あったから・・・」
どうもお電話の主は、ご主人を亡くされ家とそれ相応の遺産を相続されたようで、その遺産を元に保険の見直しを考えているご様子でした。
ご主人が死んでまだ1~2カ月。
わざと陽気にしているのか?
それとも、元々そういう性格なのか?
これだけ元気なら、亡くなったご主人も心配せず天国に行けるなぁ~って思う所もあったのですが、その声があまりにすがすがしい感じだったので、電話を切った後なんだかとっても凹みました。
夫婦や家族の事は当事者でないと判らないけれど・・・。
いろんな意味で複雑。
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