ハブ ア ナイス doi!その2

たまあに振り返ったことや、ちょっと考えたことを綴ってゆきます。

自然史のイラスト展を見たよ

2024-06-26 21:25:42 | お絵かき

長居公園で実施されている、
自然史のイラストレーション
展示会に行ってきました。



ずっと行こうと思ってたので
ようやく参加できました。
とてもよかったです。

足ですが、近くに用事があったので
長居までは車で行きました。
地下駐車場に留めそこから周回コースに
出てぶらぶらと歩いてゆきましたよ。



それにしてもこの長居公園は
長距離の陸上が熱心なところで、
この日も多くの人が周回コースを
走っていました。
知り合いとか走ってないかなあ
と思いましたが、もう走っているのは
たぶんみんな年下のランナーで、
こちらの歳くらいのランナーはいませんね。

ブイブイと飛ばしていく人もいましたよ。

ああ、自分もあんな風に
走ってたんでしょうねえ。
沿道から、昔のランナーが寂しげに
見てるんだなんてその時は
少しも考えたことがなかったですねえ。

いろんなことがわかってきます。
年取ると、人間やはり深くなって
くるもんですなあ。

そんなランナーたちを見ていると、
どんどんこういう世界から
遠ざかっていくのを感じてしまいます。

今回の目的の大阪市立自然史博物館は、
周回道路ランニングのスタート地点の時計から、
1キロ地点くらいのところにあります。
ではそんなしみじみした思いは忘れて、
今の興味のある世界にはいってゆきましょう。



観覧料500円を払って中にはいってゆきます。

この写真全盛の時代に、
自然史のイラストを見ていくのは、
写真にはない細かい情報を
知ることができていいですねえ。

例えば写真にあしが4本しか
写っていなかっても、
実際には6本あるならイラストでは
ちゃんと6本描くことになります。

対象物を見つけて、パシッと写真撮影
するだけでは気づかないことも、
イラストにしようとしたら、
見ないといけない部分も多く、
その分気づくことも多いようです。

そうして自然と親しみ、
自然を大切にするというのが
このイラスト展の目的なんでしょう。

doironも昔は花の写真を
たくさん撮っていました。
そんな写真の中にはタマムシの
写真も含まれています。

それを見ながら、検討事項も合わせて
絵を描いてみました。
きれいな色ですねえ。



金属的な色の配置でとっても美術的です。
なぜこんなに目立つ色に
しているのかと不思議に思うのですが、
鳥などは色の変わるものが
苦手でこの虫を襲うことは
ほとんどないそうです。

まあそんな意味があるのですねえ。
昔、写真がなかったころには
絵は昆虫を分類する大切な情報の一つでした。

史料を見るとそれはそれは昔から、
丁寧にいろんなイラストが
描かれていたんですねえ。



展示会の中には牧野富太郎の
植物の絵の昆虫版みたいな絵が
ずらっと並んでいました。



それぞれの世界でいろんな絵を
描く人が現れるもので、
昆虫もそういう有名人の作品が
ずらっと並べられていました。





ほかにもウミウシの絵で種類を
同定していくことや、





キノコの同定にもイラストが
使われていましたね。



学問や技術の発展の中で、
初期のころにおけるイラストは
とても重要な役割を果たしていた様です。

今回イラストのきれいさにも
舌を巻きましたが、
その奥に隠されている分類などの
学問の発展をしみじみと感じた
いい展示会でありました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« doironアトリエだより27 | トップ | 黄色い法善寺横丁にて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お絵かき」カテゴリの最新記事