ぼくらわ トーハク(東京国立博物館)で5月27日まで開催している<名作誕生ーつながる日本美術>を見たのだ
ぼくが気になった作品なのだ
ともに国宝で 大倉集古館の<普賢菩薩騎象像>と トーハクの<普賢菩薩像>なのだ
5月6日までだけど<普賢菩薩騎象像>越しに<普賢菩薩像>を見るのがいいなぁ~ って思うのだ
彫刻の<普賢菩薩騎象像>わ 美しいし 絵画の<普賢菩薩像>わ 白い肌に 赤い部分にわ 金の截金が残っているし 優美なのだ
何度も見ているけど 伊藤若冲の<仙人掌群鶏図襖>もいいのだ
襖の1つの面ごとに 鶏が描かれているのだ
堂々とした鶏がカッコ良くて 尾羽の跳ねた感じがいいのだ あと 近くで見ると 肉垂れやトサカに 細かい点とかもあって 若冲の目というか 着眼点がすごいと思ったのだ
<打掛 白綸子地流水燕子花模様>なのだ
伊勢物語の一場面の意匠の打掛で S字の流水の周りに燕子花が咲いているのだ
水わ 朱色(赤?)で流水の模様わ 鹿の子絞りで表していて 流麗で美しいのだ
同じテーマでの見比べが出来るし なにより 素晴らしい作品が展示していてオススメの展覧会だと思うのだ
ちょっと迷っているけど 後期も1点見たい作品があるので 行こうかなぁ~ って思っているのだ
ここからわ えこうの感想なのだ
東京国立博物館 <名作誕生ーつながる日本美術> 5月27日(日)まで
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1889
公式サイト
http://meisaku2018.jp/
作品リスト
http://meisaku2018.jp/images/list_0402.pdf
展示構成
第1章 祈りをつなぐ
テーマ1 一木の祈り
テーマ2 祈る普賢
テーマ3 祖師に祈る
第2章 巨匠のつながり
テーマ4 雪舟と中国
① 風景をつなぐ
② 玉㵎をつなぐ
③ 本場の水墨をつなぐ
④ 「和」「漢」をつなぐ
テーマ5 宗達と古典
テーマ6 若冲と模倣
① 鶴の変容
② 若冲の鶏
第3章 古典文学につながる
テーマ7 伊勢物語
テーマ8 源氏物語
第4章 つながるモチーフ/イメージ
テーマ9 山水をつなぐ
①松林
②富士三保松原
③吉野山
テーマ10 花鳥をつなぐ
①蓮
②雀
テーマ11 人物をつなぐ
①戸をたたく男
②縁先の美人
③交わされる視線、注がれる視線
テーマ12 古今とつなぐ
①江戸の坂、東京の坂
②寒山としての麗子
仏像彫刻、巻物、日本画、中国絵画など130点と作品リストに記載があり、展示替えがあるので、私が見た時は約90点を展示していました。
気になった作品
5.薬師如来立像 国宝
NO.6の隣に展示していて、左手に薬壺を持っている薬師如来立。こちらも力強い衣文をしていて、NO.6と比べると、お顔が小さく端正な顔立ち。あと、裏側から見ると、中が空洞になっていて、一木だと割れてしまうのを防ぐため?だったような。奈良・元興寺所蔵。
6.薬師如来立像 重要文化財
台座から蓮肉まで含めると2mを超す大作で素材はカヤとみられるそうで、一材から掘り出されている。この展示の前にあった仏像よりもお顔が厳しい感じで、衣文も滑らかというより力強さを感じる。奈良・笠区所蔵。
8.薬師如来立像 重要文化財
彫り方がやや荒い印象?展示していた他の仏像よりも肉髻が盛り上がっていてこんもり。笑っているようなお顔立ちでややユニークな薬師如来。大阪・孝恩寺所蔵。
15.普賢菩薩騎象像 国宝
大倉集古館所蔵で、全てにおいて美しい普賢菩薩で、12世紀のものだから、実際に象を見たことがないため、足が違っている。
16.普賢菩薩像 国宝 ※5月6日まで
解説の一部には、こう書かれています。
『「國華」223号(1908年)に平安時代の最高傑作と紹介された、戦後、絵画の国宝第1号に指定された名作。』
32.破墨山水図 雪舟等楊 国宝 ※5月6日まで (*以前トーハクで撮ったもの)
絵画部分の拡大写真。
63.白鶴図 伊藤若冲
NO.60の<鳴鶴図>の鶴の形のみを模倣し、背景は異なっている。
双福の掛軸で、左幅は松の木にとまる鶴と、右福は翼を広げて水辺に降りようとする鶴を描いている。
鶴の羽が透き通っている?というか、輝いているように見える。間違いかもしれないが、これは掛軸の素地の部分を活かして、その上から鶴の白い羽の模様のみを描いているから透き通って見えると思う。
64.伊藤若冲 雪梅雄鶏図
65.仙人掌群鶏襖図 伊藤若冲 重要文化財
左隻
右隻
解説には、こう書かています。
『羽毛の精緻な描写などは、「動植綵絵」をはじめとする着色花鳥画に由来するが、楕円形や三角形に還元された鶏の体や、Cの字を描く尾羽など、形態のデフォルメには、水墨画との共通性がみられる若冲鶏図の集大作。』
72.八橋蒔絵螺鈿硯箱 尾形光琳 国宝 ※5月6日まで (*以前、トーハクで撮ったもの)
90.長谷川等伯 松林図屏風 国宝 ※5月6日まで (*以前、トーハクで撮ったもの)
左隻
右隻
タイミングが良かったからか、常設(総合文化展)で見るよりも空いていてい快適に見れた。
余白が霧を連想させ、いい意味で、心地よい湿気というのを感じるような・・・?
108.蓮下絵和歌巻断簡 絵:俵屋宗達 書:本阿弥光悦
↓こちらの画像が載っています。
http://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/C0036790
水墨で宗達が蓮の花を描き、その上から光悦が書をしたためる。
3つの蓮の花が咲いているが、花の配置などのバランス、墨の色合い、全てが美しい。トーハク(東京国立博物館)所蔵なので、いつか常設でじっくり見たい。
109.白蓮図 酒井抱一
解説に一部には、こう書かれています。
『牧谿と宗達の水墨画を念頭に置きながら、中国の着色画や、日本の仏画の手法を合わせることで新たな美を生み出している。』
何度も見ていて好きな作品。スーッと伸びた茎から咲く、白い蓮の花が美しいし、水墨で描かれた葉も水気を感じる麗しさがある。あと、葉の後ろに隠れている、ちょこんと顔を出す蕾も良い。
118.洛中洛外図屏風(舟木本) 岩佐又兵衛 国宝
左隻
右隻
国宝になってから、初めて見ました。2700人もの人を描いているそうで、見れば見るほど、いろんな人が見つけられて面白いです。
124.見返り美人 菱川師宣 (*以前、トーハクで撮ったもの)
着物の拡大写真です。
解説には、こう書かれています。
『緋の綸子(りんず)地と桜と菊の花丸模様の刺繍をした振袖、吉弥結びの帯、玉結びの髪型と、17世紀後半の最新流行ファッションの娘がふと振り返った姿。』
チラシの画像も載せます。(クリックすると大きな写真で見れます。)
各テーマごとに分かれての展示なので、見やすいと思いますし、どるちの方でも書いてますが、見比べも出来て楽しいと思いますよ。
私的には、通期展示で最初の展示の<薬師如来立像>の見比べが特にオススメだと思います。
↓後日 <後期展示>も見に行ったのだ
https://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/a4ca8994fe64789251f399b9f9c2cb72
この後わ 代々木駅に移動して<ボガマリ・クチーナ・マリナーラ>でランチをしたんだけど そのことわ また 今度書くのだ