ぼくらわ 東京藝術大学大学美術館で 9月29日まで開催している<円山応挙から近代京都画壇へ>の『前期展示』を見たのだ
素晴らしい作品が展示していたけど 今回の感想わ えこうに任せるのだ
東京藝術大学大学大学美術館 <円山応挙から近代京都画壇へ> 9月29日(日)まで
https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2019/maruyama-shijo/maruyama-shijo_ja.htm
公式サイト
https://okyokindai2019.exhibit.jp/
作品リスト
https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2019/maruyama-shijo/list_maruyama-shijo_ja.pdf
展示構成
すべては応挙にはじまる。
孔雀、虎、犬。命を描く。
山、川、滝。自然を写す。
美人、仙人。物語を紡ぐ。
応挙や、呉春から戦前までの系譜を丁寧に追うことで、円山・四条派の全貌を迫る展覧会だそうで、前後期合わせて約105点を展示しており、ほとんどの作品が前後期展示替えするそうですが、大乗寺の襖絵は通期展示。
前期展示では62点を展示していました。
気になった作品
1.円山応挙 松に孔雀図 重要文化財 ※部分画像
2010年に見て以来、9年振り。16面の襖絵なのだが、今回は8面で展示しており、載せた画像は左側の4面。
墨の濃淡を使い分けていて、墨一色なのだが、あたかも色彩があるように思えた。
8.呉春 群山露頂図 重要文化財
余白から想像出来る山頂の空気感が良かった。
16.呉春 巌上孔雀図 ※展示終了
NO.15の<松下游鯉図>と一対の作品。水墨画の孔雀なので、より野性味が増していて雄々しい。解説に書いてあったが、『応挙と比べると圧倒的に筆致が少なく円山様式とは異なる。』
あと、羽の根元がふっくらしていた。
26.上村松園 羅浮仙女図 ※9月8日まで展示
羅浮仙女(らふせんにょ)とは、唐代物語の中に登場する仙人のことで、古来美人画の好画題だそうです。
桃の花が咲く満月のもと、たおやかで美しい仙女が描かれ、足元の裾の方が色が薄いので、月と桃の香りに誘われて現れたようの思えたし、急に消えてしまいそうにも思えました。
38.都路華香 雪中鷲図 ※展示終了
水墨とわずかな彩色で大鷲を描く。雪が降り寒いのか、首をつぼめて羽を周りに集め温めている姿が愛嬌があって面白いし、特に首周りの羽がいい。
43.国井応文・望月玉泉 花卉鳥獣図巻 ※巻替え
巻替えなので、もう展示していないと思うが、烏骨鶏のモコモコ感がすごく気になった。
48.長沢芦雪 薔薇蝶狗子図 ※展示終了
5匹の子犬がじゃれあって遊んでおり、バラの下にいるちょこんと座る2匹の子犬が可愛いし、なんとなくだが、人間臭く感じる。
49.森狙仙 雪中燈籠猿図 ※展示終了
雪が降り寒いからか、猿たちが燈籠の中に身を寄せあって温めあっているいる面白い図で、暖を取るサルたちが可愛行く描かれていた。
この作品のポストカードを作ってほしかった・・・。
51.岸竹堂 猛虎図 ※展示終了
左隻の画像
右隻の画像
六曲一双の屏風で、中央の渓流をまたぎ、左隻には川を飛び越えようとしてる動のトラ、右隻は、1頭が威嚇をしているか、他のトラはのんびりとしている静のトラで対照的。
トラは写実的で墨で描かれた虎柄の模様と、重量感がいい。
97.円山応挙 江口君図 重要美術品 ※展示終了
解説の一部には、こう書かれています。
『摂津の国、江口の里にちなむ遊女の物語は、西行法師と歌の応酬をした遊女の話や、性空上人(しょうくうしょうにん)が見たという普賢菩薩となって現れた遊女の話として伝わる。本作は謡曲「江口」から、遊女がその境涯を嘆きながらも世の無常を悟り菩薩と化して西の空に消えていくという場面を描く。』
応挙の美人画の中でも優品として知られる作品だそうです。象に乗る遊女が描かれ、遊女なのに品がある。
他にも、岸竹堂の<大夫図>と、岸駒の<松虎図>も良かった。
今回の目玉は大乗寺の襖絵の5点で、部屋で見ているかのように90度の角度を付けて展示しているのが印象に残りましたし、応挙の美人画の中でも優品として知られる<江口君図>も見れて良かった。
もう前期展示は終わっているので、感想に載せた作品はほとんど見れないが、後期もきっと良い作品が展示されると思うので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
私も後期展示を見に行こうと思っています。
↓後期展示も見に行ったのだ(後期展示の感想)
https://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/7e9d330c9a320ceed6478ef0ea382b6a
巡回情報
京都国立近代美術館 11月2日(土)~12月15日(日)
この後わ 亀戸駅に移動して<リンシェメ>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ