どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『円山応挙から近代京都画壇へ <後期展示>@東京藝術大学大学美術館』なのだ

2019年09月27日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 東京藝術大学大学美術館9月29日まで開催している<円山応挙から近代京都画壇へ>『後期展示』を見たのだ



ぼくらわ 前期展示を見に行っていて だいたいが展示替えなので 後期も見に行ったのだ

↓前期展示の感想なのだ
https://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/79774fa896518fb79fca8dbaa23ae83c


今回も えこうに感想を任せるのだ

東京藝術大学大学大学美術館 <円山応挙から近代京都画壇へ> 9月29日(日)まで

https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2019/maruyama-shijo/maruyama-shijo_ja.htm

公式サイト
https://okyokindai2019.exhibit.jp/

作品リスト
https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2019/maruyama-shijo/list_maruyama-shijo_ja.pdf




展示構成

すべては応挙にはじまる。

孔雀、虎、犬。命を描く。

山、川、滝。自然を写す。

美人、仙人。物語を紡ぐ。

応挙や、呉春から戦前までの系譜を丁寧に追うことで、円山・四条派の全貌を迫る展覧会だそうで、後期展示では、約50点を展示していました。


気になった作品

32.岸駒 孔雀図 重要美術品

番の孔雀が描かれ、オスは岩の上に立ち、メスに雄々しくアピールしているが、メスはそっぽを向いている?そして孔雀の上には、藍色が美しい小鳥たちが飛んでいた。

オスのオレンジ色の羽が美しかった。


58.鈴木松年 瀑布登鯉図


鯉が滝を登っており、鯉が滝を登って龍になる説話は、立身出世を意味する吉祥画題で好まれたそうです。このような滝の水流で鯉の体を描いていない作品を応挙の作品でも見たことがある。


46.円山応挙 狗子図


3匹の丸々とした子犬たちが可愛い。前期に展示していた弟子の長沢芦雪の<薔薇蝶狗子図>とどっちが可愛いか、見比べをしたかった・・・。

※参考として前期展示だった<薔薇蝶狗子図>の画像を載せます。



55.木島櫻谷 しぐれ

六曲一双の屏風、秋の野山を歩む鹿たちが描かれ、左隻には若い夫婦の鹿を、右隻には夫婦の鹿と3頭の子供たちも描かれ、解釈が間違っているかもしれないが、左隻から右隻へと時間を経過した同じ鹿の夫婦を描いているのだと思った。

やっぱり木島櫻谷の描く鹿は毛がモコモコで可愛らしいが、右隻の二扇に描かれている2頭の小鹿が特にいい。


64.円山応挙 保津川図 重要文化財


左隻の画像


右隻の画像


応挙が亡くなる一か月前に描いた絶筆で代表作だそうで、確証づける資料はないそうだが、応挙の故郷である亀岡から流れる保津川を描いたとされるそうです。

両側から中央へと川の水が流れるダイナミックな作品で、代表作というのも頷ける。


106.上村松園 楚蓮香之図


楚蓮香(それんこう)は中国唐時代の美女で、外出するとその香り慕って蝶が付いてきたそうです。この作品を見ていると、蝶と一緒に舞を踊っているみたいで美しいし、あと、しなやかな指先がいい。


あと2日で終わってしまいますが、<円山応挙から近代京都画壇へ>は結構オススメで、感想は書いていませんが、通期展示の大乗寺所蔵で円山応挙の<松に孔雀図>は、東京だと約10年振りの展示ですし、他にも素晴らしい作品が展示しているので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?


巡回情報

京都国立近代美術館 11月2日(土)~12月15日(日)


この後わ 代々木駅に移動して<ボガマリ・クチーナ・マリナーラ>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ