どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『モダンデザインが結ぶ暮らしの夢展@パナソニック汐留美術館』なのだ

2020年01月17日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<ヴェンキ銀座店>を後にしたぼくらわ 徒歩でパナソニック汐留美術館に移動して 3月22日まで開催している<モダンデザインが結ぶ暮らしの夢展>の内覧会に行ったのだ



今回わ 内覧会なので 感想わ えこうに任せるのだ

パナソニック汐留美術館 <モダンデザインが結ぶ暮らしの夢展> 3月22日(日)まで

https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/20/200111/

作品リスト
https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/20/200111/pdf/list.pdf




※載せた会場内の写真は、特別な許可を得て撮影しています。

今回展示しているは、1930年代~60年代の建築、デザイナーの外国人5名と日本人2名で、モダンデザインの定着を夢見たタウトと井上房一郎たち、アントニン&ノエミ・レーモンド夫妻、タウトに学んだ剣持勇、レーモンド門下のジョージ・ナカシマ、レーモンドと剣持と交流したイサム・ノグチの作品が展示しており、椅子、工芸品、模型、写真、図面など約160点を展示しています。


展示順に会場内の写真とともに紹介します。

第1章 ブルーノ・タウトと井上房一郎たち ―「ミラテス」を中心に


タウトはユダヤ人で迫害から逃れるため海外に滞在していた際に、上野伊三郎率いる日本インターナショナル建築会からの招聘を受け入れ、1933年に来日し3年半滞在したそうです。


最初に展示していたのは、数少ない井上房一郎の作品。


左から、スチール椅子、スチール机、机の上に乗っているのが、幾何学模様漆塗り絵で、椅子、机ともシンプルなデザインでした。


こちらは、タウトがデザインの椅子。


手前の椅子の座面は、竹を編んだ八角形の模様でキレイでしたし、背もたれも美しい曲線で良かったです。

他にも、タウトの椅子は多数展示しています。





タウトの作品で印象に残ったのは、左側の写っている螺鈿のシガレット入れと白粉入れで蓋の白いのは卵の殻を使っているそうで、その細かいひび割れみたいな模様が良かったです。



あと、熱海にあるタウトが設計した旧日向別邸の映像を見て行ってみたくなりました。


第2章 アントニン&ノエミ・レーモンド


アントニン・レーモンドは、チェコ出身でフランク・ロイド・ライトのもとで学び、帝国ホテル建設の際に来日。その後日本に留まり、モダニズム建築の作品を多く残したそうで、妻のノエミは、インテリアデザイナー。

帝国ホテル「孔雀の間」のための装飾習作(※左側の作品)



アントニン・レーモンドと妻のノエミ・レーモンドの椅子がいろいろ展示していました。(※大半が妻のノエミのもの)






テーブルの上に乗っているのは、夏の間に使用した軽井沢にある新事務所の断面図などです。


他にも立体図などもありました。


この軽井沢にある新スタジオは、写真パネルにもある通り、中央にドーンと暖炉の煙突があって天井も良い感じなので、もし見学が可能であれば、見に行ってみたいと思いました。


他にも、アントニン・レーモンドは絵画なども描いていたようで、数点展示していました。



第3章 剣持勇の「ジャパニーズ・モダン」



剣持勇、今回の展示で私が知っている人物で、奥にある椅子<丸椅子C-316>は、籐を10時間かけて一挙に編み上げて写っているそうです。曲線が美しく、東京国立近代美術館工芸館にもあって、私も実際に座ったことがあります。


ドローイングなど。



奥にある椅子は、相撲取りの柏戸が名前の由来の<柏戸椅子T-7165>。


他にもこのような椅子が展示していました。



第4章 ジョージ・ナカシマと讃岐民具連


先ほども書きましたが、ジョージ・ナカシマはレーモンド門下で、建築家、家具デザイナー。


たくさんの椅子が展示していました。


パネル写真の下にある片側のみに手すりがある椅子は、うろ覚えで間違っているかもですが、マンガのギャラリーフェイクの出ていたような・・・?

こちらの椅子も私の見解は間違っているのでしょうけど、鳥が立っているような形に思え、それをモチーフにしたのではないかと思いました・・・。



第5章 イサム・ノグチの「萬来舎」とあかり


イサム・ノグチも今回展示している中で私が知っている人物で、彫刻家、画家、インテリアデザイナー、造園家・作庭家、舞台芸術家。

萬来舎の模型と椅子など。



最後に展示していた和紙、竹を使ったあかりは提灯から発想を得ていたそうです。(※このあかりの展示のみ一般の方も写真撮影が可能。)



あと、会場内を仕切ったスペースを有効に使った椅子も良かったです。



私は椅子など中心に見ましたが、大量生産なのに手仕事を感じますし、木などで出来たものが多いかから、年数を経ていい感じ経年劣化していて優しい感じに見えたもの印象に残りましたし、今回展示していた7人の作品は、日本の風土やお互いが影響をし合った異文化交流で出来た作品が多いそうです。

パネルや、短めな映像などもあり、わかりやすい展示ですので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?

あと、会場が大きくないのでしょうがないのですが、しいて言えば、座れる椅子も用意して欲しかった・・・。


今回も素晴らしい作品を見れましたし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。

ありがとうございます。