どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『光琳を慕う 中村芳中@千葉市美術館』なのだ

2014年05月07日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 千葉市美術館で 5月11日まで開催中<光琳を慕う 中村芳中>を見に行ったのだ



ぼくが気になった作品を ちょっとご紹介するのだ

中村芳中が描いた<白梅小禽図屏風>なのだ


六曲一隻の屏風で 白梅の木にとまる クチバシと足の赤い鳥が休んでいるのだ ぼくらにわ その鳥が 春を訪れるのをずっと待ちわびていて うたっているように見えるのだ


中村芳中が描いた<白梅図>なのだ


枝が上に昇る白梅が描かているけど どの枝も真上に伸びているので ぼくわ 竹のよう? って思っちゃったのだ あと 幹のたらし込みわ 色合いがいいなぁ~ って思ったのだ


中村芳中が描いた<菊図>なのだ

菊の花が 丸と点のみで描かれていて 「おまんじゅう」や 「みかん」みたいに見えて 菊なんだけど 美味しそうに見えるのだ


中村芳中が描いた<托鉢図>なのだ

行列(行進)している托鉢しているお坊さんが描かれていて みんな笑っていて楽しそうなのだ 他の托鉢図と違うのわ 1人 列から外れて 草履を直している僧もいて 面白いのだ


あと 参考作品として展示していた<光琳画譜>の真ん丸な3匹の子犬も良かったのだ



もうすぐ終わっちゃうけど 中村芳中わ デフォルメされたかのような ゆるい感じの作品が多いし 見ていると 和んで癒される感じがするので 気になる方わ ぜひなのだ

あと 併設されている 7階の<所蔵品展 春爛漫―千葉市美術館所蔵版画100選>の小原古邨や 山本昇雲の作品わ 良かったで こちらもお忘れなく 見て下さいなのだ 




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


千葉市美術館 <光琳を慕う 中村芳中> 5月11日(日)まで

http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2014/0408/0408.html

作品リスト
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2014/0408/0408_list.pdf




展示構成

第一章 芳中が慕った光琳-尾形光琳とその後に絵師たち

第二章 芳中の世界-親しみを招くほのぼの画

第三章 芳中のいた大坂画壇

第四章 芳中と版本-版で伝わる光琳風

前後期合わせると、約230点を展示しており、初公開の作品を多く含むそうで、私が見た後期展示は約140点で、中村芳中以外に作品も展示されていました。


気になった作品

3.尾形光琳 燕子花図


何度か見たことのある掛け軸の燕子花図。この作品を見ていると、根津美術館のデザイン的な屏風の作品も見たくなりました。


17.「千鳥・菫・波・薊図」小西家旧蔵資料

5羽いる千鳥が可愛いかった。


31.渡辺始興 簾に秋月図

画面半分を簾がかかり、満月、ススキ、桔梗などを透かして見せていて、両方の美しい情景が楽しめる。


39.「方祝」印 橋に蝙蝠図

帯状に金泥を引き、黄昏を表現してそうです。墨で向かい合う2羽のコウモリと橋を描いていて、隙間を開けて薄く引いた金泥がオレンジ色のように見え、夕暮れ時のキレイな陽の光となっています。


43.「澗声」印 春夏草花図屏風

六曲一隻の屏風。第一扇と第二扇(右側の1/3)に藤の花を描き、左側にいくにつれて、余白が多くなった構図。落款の位置からこの屏風は、おそらく右隻で、秋冬の草花を描いたであろう左隻の構図が気になる。右隻との左右対称でえがいたのだろうか?


48.中村芳中 扇面貼文屏風

貼りつけた扇面に描かれたいろんな草花は、ゆるい感じで見ていて和む。


62.中村芳中 雑画巻


前松代藩主真田幸弘のために特別に作られたものらしいです。私が見た後期展示だと、紅葉に鹿図、朝顔に子犬図、布袋と奴の博打図、藪格子に亀図の場面がたらしこみで描かれ、どれもユーモラスで見ていて楽しかったです。

ゆるキャラが作れそうと思いました・・・。


65.中村芳中 富士図扇面・老松図扇面

富士山が良かった。富士山の下の方(ふもと?)の部分に、青や緑のたらしこみで表し、緑豊かな富士山といった感じに見える。


66.中村芳中 白梅図


解説には、こう書かれています。
『幹には得意のたらし込みで金泥、緑青、群青を添えている。折れ曲がって上昇する枝のかたちは扇面や画貼の小画面での描写を引き継いでいる。花びらを描かない白く丸い花は尾形光琳に由来するもの。』


67.中村芳中 白梅小禽図屏風


解説には、こう書かれています。
『晴れやかな春を伝える白梅の老木とその枝にとまる嘴の赤い鳥。たらし込みを用いて、ゆったりと風格のある姿の樹に、丸く描いたおおらかな梅の花。画面左を向き、今にもしゃべり出しそうな鳥のユーモラスな表情が、晴れやかな春の気分を画面にもたらしている。』


93.中村芳中 落下鶴図

酒宴の席で、簡単に描かれたような3羽の鶴が真っ逆さまに降りている鶴図。手抜きというか、ゆるさが面白い。


103.中村芳中 波千鳥図扇面

雲母をうっすら引いているので、扇面が光って見える。


110.中村芳中 鹿図

解説に、『地デジカの元祖』と載っていて、妙に納得してしまう鹿図で、かなりスマート。


114.中村芳中 蓬莱山図

どなたかがツイッターで呟いていたが、私も描かれた蓬莱山が銘菓の<ひよこ>にした見えないと思いました・・・。


122.中村芳中 許由巣父・蝦蟇鉄拐図


すべてにたらし込みをしているが、たらし込みによってより汚れた感じになっている仙人たち衣がいい。あと、白い蝦蟇を乗せている蝦蟇仙人のちょっと困った表情が面白い。 


152.中村芳中 托鉢図

解説には、こう書かれています。
『先導する僧に続く托鉢僧の行列を描く。草履の鼻緒が切れたらしく、隊列を離れた僧がもう1人いる。僧は少しずつ表情が異なり、後ろのほうは眉毛が省略されている。芳中も禅に帰依していたのかもしれない。』


あと、松本奉時描いた<蝦蟇図>も面白かった。



中村芳中の作品は、これでもかと思うほど、たらし込みが多くて、もっとシュッとして琳派の作品を見れるかと思っていたのですが、いい意味で期待を裏切られました。

単純に見ていて面白い作品が多くて、普段美術館に行かない人でも楽しめる展覧会だったと思いますし、千葉はもう終わってしまいますけど、京都と岡山に巡回するので、ぜひ。


巡回情報

細見美術館 5月24日(土)~6月29日(日)

岡山県立美術館 9月26日(金)~11月3日(月・祝)


この後わ 千葉市美術館からすぐ近くにあって ぼくらのお気にのお店の<パントリーコヨーテ>でランチをしたのだけれど そのことわ また 今度書くのだ



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