今、進化の本を読んでいる。
そこで、ふと、利己的遺伝子の話を思い出した。
甥っ子が産まれた時、よその子と比べて、「こんなにもかわいいものか」と、驚いた。血が繋がってるってだけで、こんなにもかわいく感じるものか。
それって、遺伝子のなせる技だよね。すごいな、遺伝子。私は、自分の子どもがいないから、自分の遺伝子を残そうと思ったら、近いのは姉や弟の子どもだもんね。その、少しでも自分に近い遺伝子を残したいという私の遺伝子の思いが、私の理由のわからない思いとなる。遺伝子に操られている…。
でも、その後の環境の影響もあるよね。
弟方の甥より、姉方の甥の方がかわいいのは、触れ合う時間が姉方の甥が多いからだ。あと、弟方はひとりっ子だけど、姉方は兄弟やペットがいて、親の愛を思う存分受けられてないだろう、と思うのもある。姉方の甥の方が、遠慮しないタイプで、甘えてくれるのもある。
でも、ふと考えたよ。
まさか、ミトコンドリア遺伝子の影響…?
ミトコンドリア遺伝子を考えると、弟方の甥のミトコンドリア遺伝子は私のとは違うのだ。姉方の甥は私と同じミトコンドリア遺伝子を持っている。
まさか?!ミトコンドリア遺伝子にまで操られていると???
しかし、よく考えてみた。
姉方には姪もあるのだ。
甥は私のミトコンドリア遺伝子を子孫に残すことができない。私のミトコンドリア遺伝子を残す事が出来るのは、姪だ。
ならば、甥より姪がかわいいはずだが、今のところ、甥の方がかわいい。
これは、姪が産まれてからも、甥と遊ぶのが忙しくて、姪と触れ合う時間をあまり取れなかったからだ。
つまり、産まれた時に、やたらめったら、双方の甥が可愛かったのは利己的遺伝子のなせる技だが、その後の感情については、環境的要素が大きい。
ミトコンドリアDNAは、わたしの感情にはあまり影響を与えない。
と、いう結論で良いだろうか。