京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
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のん気の記 2007年1月

2017-07-21 08:13:13 | 日記
 のん気の記 2007年1月
                  金澤 ひろあき
 今年の最初の句会を神戸三宮でやりました。そうしたら、朝から雪。電車で徐行でゆっくり走ります。そこで一句、
  徐行して雪見電車と洒落にけり   ひろあき
 今回のお題は「雪」。夢ある一年になりますように。
  義仲寺の「夢」の墓標や冬ぬくし  小川 数夫  
 大津義仲寺は、芭蕉が葬られているお寺。そこで実際に「夢」と書いた墓を見つけられたそうです。芭蕉辞世の句も、
  旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる
 芭蕉に「夢」って意味深ですね。「人生が夢」それとも「死後が夢」。
  米寿まで生きて渡る虹の橋     坪谷 智恵子
 明るい希望を感じます。心の中に、こういう明るい夢、虹を持ち続けたいものです。
  この年で来年の夢聞かれても    吉川 つや
 実感でしょうね。とても自然体な感想でいいなと思います。自然体で、「その人の個性が出ている言葉」は、心の奥まで届きます。
  裸木の夢やはらかく育てをり    金澤 ひろあき
 冬は続きます。木々は裸木ですが、生きているものはすべて夢を持ちます。夢を見ます。春に向けて。
  ぜんまいせんせいいかせんべい   野谷 真治
 「いかせんべい」という「オチ」が面白いです。ごろあわせ的な声調(リズム)も楽しく、リズムとオチがぴったり一致していますね。というより、「リズム即意味」の句なのですね。