のん気の記 2007年1月
金澤 ひろあき
今年の最初の句会を神戸三宮でやりました。そうしたら、朝から雪。電車で徐行でゆっくり走ります。そこで一句、
徐行して雪見電車と洒落にけり ひろあき
今回のお題は「雪」。夢ある一年になりますように。
義仲寺の「夢」の墓標や冬ぬくし 小川 数夫
大津義仲寺は、芭蕉が葬られているお寺。そこで実際に「夢」と書いた墓を見つけられたそうです。芭蕉辞世の句も、
旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる
芭蕉に「夢」って意味深ですね。「人生が夢」それとも「死後が夢」。
米寿まで生きて渡る虹の橋 坪谷 智恵子
明るい希望を感じます。心の中に、こういう明るい夢、虹を持ち続けたいものです。
この年で来年の夢聞かれても 吉川 つや
実感でしょうね。とても自然体な感想でいいなと思います。自然体で、「その人の個性が出ている言葉」は、心の奥まで届きます。
裸木の夢やはらかく育てをり 金澤 ひろあき
冬は続きます。木々は裸木ですが、生きているものはすべて夢を持ちます。夢を見ます。春に向けて。
ぜんまいせんせいいかせんべい 野谷 真治
「いかせんべい」という「オチ」が面白いです。ごろあわせ的な声調(リズム)も楽しく、リズムとオチがぴったり一致していますね。というより、「リズム即意味」の句なのですね。
金澤 ひろあき
今年の最初の句会を神戸三宮でやりました。そうしたら、朝から雪。電車で徐行でゆっくり走ります。そこで一句、
徐行して雪見電車と洒落にけり ひろあき
今回のお題は「雪」。夢ある一年になりますように。
義仲寺の「夢」の墓標や冬ぬくし 小川 数夫
大津義仲寺は、芭蕉が葬られているお寺。そこで実際に「夢」と書いた墓を見つけられたそうです。芭蕉辞世の句も、
旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる
芭蕉に「夢」って意味深ですね。「人生が夢」それとも「死後が夢」。
米寿まで生きて渡る虹の橋 坪谷 智恵子
明るい希望を感じます。心の中に、こういう明るい夢、虹を持ち続けたいものです。
この年で来年の夢聞かれても 吉川 つや
実感でしょうね。とても自然体な感想でいいなと思います。自然体で、「その人の個性が出ている言葉」は、心の奥まで届きます。
裸木の夢やはらかく育てをり 金澤 ひろあき
冬は続きます。木々は裸木ですが、生きているものはすべて夢を持ちます。夢を見ます。春に向けて。
ぜんまいせんせいいかせんべい 野谷 真治
「いかせんべい」という「オチ」が面白いです。ごろあわせ的な声調(リズム)も楽しく、リズムとオチがぴったり一致していますね。というより、「リズム即意味」の句なのですね。