京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

西山寮詩会作品 2019年9月

2019-08-31 08:00:21 | 俳句
【西山寮詩会作品】 2019年9月
日傘さし尺取り虫の男行く    金澤 ひろあき 

コオロギや側に寄りてや秋近し  野原 加代子
蓮の花父母と会いたし手を合わせ
通勤道万緑に包まれ来年も
孫はしゃぎパプリカ採りし夏終わり
早朝の川のせせらぎ涼しかり

スマホナビ片手に棚経僧来たる  中野 硯池
棚経の終るまで犬連れて出る
水かけて漸く冷えし墓洗ふ
妻の忌の十七年の墓洗ふ
鹿ケ谷南瓜のカット売りは無し

誕生日多くの方からお目出度う感謝の言葉涙あふれる 西田 ナツエ
九十坂越えて楽しく暮らすのも神と佛の守りがあるから
台風と聞いただけで胸痛む過ぎたる後は無惨な荒地
久し振りデーサービスで習字の日楽しく元気でガンバリましょう
八月三日の西山寮の夏祭り賑やかで立派で有る様祈ります

新緑の木洩れ日揺るる大師像   宮﨑 清枝
子燕や施設の窓辺にぎやかに
渋団扇はたと丸亀わが故郷
どくだみの花白冴えて裏鬼門


秋雨豪雨

2019-08-30 07:48:06 | 俳句
秋雨豪雨
        金澤 ひろあき
今年の8月末、雨が多いです。28日は朝からたたきつけるような雨でした。出勤でちょっと歩いただけで濡れました。
途中、めったにしないのですが、雨宿りもしました。京町屋の軒下で、激しい雨音を聴いていました。
秋雨の名にも似合わぬたけび声    ひろあき

朝顔の句

2019-08-29 08:03:38 | 俳句
朝顔の句
              金澤ひろあき
 8月は送り火連句会に続き、大津義仲寺の会と、二回連句ができ、充実しました。
 送り火の会では短歌行という二十四句のもの、義仲寺では三十六句の歌仙です。
 大津はまだ暑いのですが、真夏は過ぎたという気色です。東海道五十三次、京都三条の隣の宿でした。道の途中にみごとな朝顔。土地への挨拶を込めて。
 朝顔や大津の宿の道しるべ ひろあき

万歩計

2019-08-28 08:04:41 | 俳句
 万歩計
    金澤 ひろあき
あじさいよちょっと止まれよ世の変化  
七変化 心変わりであるまいな
かたつむり持たせてみたい万歩計    
この年の新茶うださるえにしかな
畑成りのトマトは生きる香りして    
陣取りの数なら負けぬ黄の菖蒲
胸に棲む 初恋の頃薫る風       
鳩求愛通行人をはばからず
七夕の竹で神社の門ふさぐ

秋雨の地蔵盆

2019-08-27 08:05:16 | 俳句
秋雨の地蔵盆
            金澤 ひろあき
 8月も末になると、京都では2日間、地蔵盆です。立秋は過ぎたとはいえ、まだ夏の暑さです。桂では、平清盛が建てたというお地蔵様のお寺があるので、盛大に地蔵盆を行います。寺につながる路地には数十軒の屋台が出て、文字通りのお祭りです。
 初日の夕方にお詣りしましたが、大変な人出です。境内では演芸会も行われます。
 夕方まで天気が良かったのが、夜半から激しい雨になりました。翌日も1日中、秋雨。今年はちょっと水をさされましたか。
 秋の雨お地蔵様の泣きぼくろ ひろあき