京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

ラーメン記念館

2018-03-30 15:08:04 | 日記
ラーメン記念館
    金澤 ひろあき
 うららかな春の一日。遠くへ行く用事があったので、大阪の池田市に寄り、安藤百福ラーメン記念館へ行きました。「食足世平」の思いで作ったラーメンが、世の中の生活スタイルを変えました。48歳でチキンラーメン、61歳でカップヌードルを発明しました。安藤さんの言葉。
 「ものごとをやるのに、遅すぎるということはない。」勇気をもらいました。
 「何事も自分の足で行き、自分の目で確かめよ。そうしなければ重みがない。」とも。これも大切ですね。
 その後、中山観音へ。一年間ありがとうございますの意味のおまいり。桜が満開。
  堂塔のお迎え下さる花盛り     ひろあき

※安藤百福ラーメン記念館は、阪急宝塚線池田下車。南側へ約5分。中山観音は中山観音駅、北へ5分です。
どちらも駅から近く、行きやすい所です。

梅ぽつぽつ

2018-03-30 08:20:55 | 日記
梅ぽつぽつ
    金澤 ひろあき
 二月の末、長岡天神の句会のあと天満宮へ。梅が咲いているかなと思って。
  虎刈りの中途半端な梅三分     金澤 ひろあき
  まだ眠るのの字の梅のつぼみかな
というところでした。同じ咲き具合を青島 巡紅さんが詠まれて
  白梅や公の無実をぽつぽつと    青島 巡紅
 公は菅公。菅原 道真ですね。「ぽつぽつ」の使い方、梅の花の咲き具合と、語り方の二つのイメージがありますね。  紅梅や御籤の後光浴びており    青島 巡紅
 神殿の前には紅梅。おみくじを結ぶ棚と隣り合わせ。あたたかな陽射しを取り合わせて、うまく伝えていますね。 さらに取り合わせでいうと、この句もおもしろい。
  紅梅に伸ばす枝先五葉松      青島 巡紅
 梅苑に行くと、早咲きのものはよく開き、遅咲きのものはまだまだ。それでもたくさんの人が観梅中。
  探梅や陽気で弾むひざ小僧     三村 須美子
  梅見よりじゃりで遊びし子を制止  同
 子どもの姿をとらえているところ、ハッとしました。
  梅林やお握り食べる人の笑み    巡紅
 しあわせ感いっぱいですね。
 今年は梅も遅いし、鶯もまだ聞かないね、とは皆の弁。
  鶯は遠慮している神の庭      ひろあき
 一通り見たあとは、境内の喫茶店で小さな句会。
  花粉から逃げて梅見の喫茶店    ひろあき
  喫茶店だいりびなのタペストリー  須美子
 のどかに一日をしめくくれました。
  梅日和地球に円周率の有り     ひろあき 

フリー句自由連句「目が行けば」

2018-03-29 09:16:30 | 日記
【フリー句自由連句】2018年3月 京都
「目が行けば」の巻
       金澤 ひろあき
目が行けばスマホが動く朝の花       青島 巡紅
脇役のはずが主役のつくしんぼ       金澤 ひろあき
幸せの電波を受ける帽子かな        巡紅
背くらべをする兄と弟           ひろあき
母を見て家桜とす兄弟           巡紅
ふるさとも同じ月が出ているか       ひろあき
川の月隠しても背に空の月         巡紅
虫の音子守唄のかわりに          ひろあき
虫の音と蛙の唄に足外す          巡紅
地元の宿の銘酒もてなし          ひろあき
二日酔隣りの人は誰ですか         巡紅
名を聞いてより恋のはじまり        ひろあき
二連符からフェルマータそしてエンド    巡紅
大河ドラマの次作御期待して下さい     ひろあき
月での人類にとって大きな一歩はどこ行った 巡紅
秋の雨絵本の世界の旅に出る        ひろあき
道に迷って王子と王女の世界        巡紅
橋のたもとで再会をする          ひろあき
言えることより言えぬ事の多さよ      巡紅
春がすみ忘れるふりがうまくなる      ひろあき
忘れることが人生さと次の生        巡紅

二分咲き

2018-03-27 11:16:15 | 日記
二分咲き
    金澤 ひろあき
 3月24日は良いお天気。桜の花も二分ぐらい。西山寮でお話、楽しくさせてもらう。来週あたり、花盛りかな。西山寮の方、お花見ツアーに行かれるのかな。
 帰りに童心誌を会員さんに送るために、京都中央郵便局へ。これも楽しく読んで下さるとうれしいな。
 ちょっと足を伸ばして山科へ。毘沙門堂へ行くと、本殿の垣根の中の桜はきれいに咲いている。でも、有名なしだれ桜などはまだつぼみ。また盛りの頃に行きたいな。
 今日は京都の西から東まで移動したよ。
  二分咲きの花の誘いよ西東     ひろあき

みやまき

2018-03-27 09:48:23 | 日記
みやまき
     金澤 ひろあき
 小川ぞいの細い道を、山のほうへずっと歩いているのです。春先、国宝の観音様に会うために。京都の南、山城の地。「三山木」と書いて「みやまき」と。声を出して読むとなんとも優しい響きになります。音の響きが春と響きあい、ハーモニーになります。
 三山木の駅から西へ、ひたすら一本道です。交通量の多い道ですが、しばらく進むと丘の上に同志社大学が見えてきます。
 わき道が好きなんで、そこから一本、北側の小径を歩くことにします。一本道を歩けばよいとわかっているのに、一人で歩くとなんだか不安になります。途中出会った小学生に観音寺のことを聞くと、「知らない」との返事。多々羅という集落でおじさんにうかがうと、「川沿いの道をまっすぐ。」と。春の小川を見ながら、西の山に向かって歩きます。病気をしたので、こうしてのどかに歩けるようになったことを感謝しています。
 大きな橋を渡ると右手に石の灯籠があって、そこが観音寺の参道です。桜並木ですが、まだ時期が早くつぼみです。
 お寺の方に声をかけると、本堂に案内されます。厨子の中に漆塗りで黒く光っている十一面観音が立っています。等身大で端正な表情。腰のくびれや衣の流れが、天のリズムです。
 奈良東大寺をひらいた良弁僧正と、その弟子でお水取りをはじめた実忠が開祖とか。その縁でお水取りのおたいまつの竹は、ここから切り出しているとのことです。
 今年、お水取りも見たので、自分の中で、二月堂とここがふっとつながります。
  優し肌 蓮華をつまむ菩薩の手     ひろあき