京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

引き算

2017-02-28 09:18:18 | 日記
引き算
      金澤 ひろあき
この世にもマンダラひらくかきつばた
ゴールデンウイーク引き算して遊ぶ
友だちはもうじき星になるという 
星になる友からホンネ吐く手紙
わくら葉や哄笑おこる自虐ネタ  
万緑の海へとびこむかくれんぼ
グランドの大いなる初夏宣誓す  
山吹や小さな幸せ小さな灯
質に入れるほどの妻でなし初鰹

17年3月句会お知らせ

2017-02-27 08:42:09 | 日記
 2月も末になると梅が開いていたり、青草の芽吹きが見えていたりします。
そんな春の兆しが見える中での2月句会でした。
今月は神戸より、坪谷智恵子様、西宮より岡畠さな子様がお見えになられ、楽しい会となりました。
遠くからご参加いただき、有り難うございました。
 また中野硯池様が、平成28年度第18回NHK全国俳句大会で、題詠「風」の部で、有馬朗人氏特選
に選ばれました。おめでとうございます。
 その句は
月鉾の破風の兎の跳ねにけり   中野硯池
 よいお知らせが届きましたが、今月の皆さんの作品です。
福原の福鬼の舞ふ剣かな     中野硯池
雪舞うやペット相手のひとり言  三村須美子
明石城梅見帰りにタコ焼きか   岡畠さな子
週末街 離れて海の蒼きこと   青島巡紅
孫成人長女還暦寄り添って    坪谷智恵子
冬の虹しあわせ出して来る手品  金澤ひろあき


 来月の句会は3月26日(日)午後2時 阪急長岡天神東口 喫茶アーバンにて 

水の星

2017-02-24 08:15:13 | 日記
 水の星
     金澤 ひろあき
青葉とは山への旅の招待状    
春惜しむ小人閑居して不善
極楽を説く僧のいる青葉かな   
お小言やワサビが鼻の奥にツン
青葉とは水の星から来る手紙   
風の客キリシマツツジ花の橋

桜のせい

2017-02-23 09:45:27 | 日記
桜のせい
    金澤 ひろあき
うたた寝の肩に蝶々の一休み     
春の虹青春の歌恥ずかしげ
夜桜や旅の約束して別る       
新入生大縄跳びの新たな輪
会う時間のこり少なし花の夜     
蝶々のおいでおいでとさようなら
花の下飲むから呑むへうちとける   
花疲れベンチに主なき帽子
負けたのを散った桜のせいにする   
もう一度と思うのさびし誰のせい
いっせいにおしゃべりの輪つくしんぼ 
ミニスカートつくしのはかま足出して
ちるさくらもう会うまいと決めている 
花の宴行きと帰りが違う靴
花見して靴の迷子や午後0時     
花ぐもり急に広がる一大事
ちるさくら最後の一瞬もえあがる

フリー句自由連句「もみくちゃや」の巻

2017-02-22 08:19:36 | 日記
【フリー句自由連句】「もみくちゃや」の巻
もみくちゃやいたずらこぞう春一番     金澤ひろあき
春一番腕白小僧叱られる          青島巡紅
わめいてみても母はスルーだ        ひろあき
スルーされても最後はお母ちゃん      巡紅
節目にはしっかり意見いう         ひろあき
娘に叱られ嬉しくなる七十代        巡紅
平和に家が治まっていて          ひろあき
平和の灯もまずは一家族から        巡紅
お月見に村一番の美女名のり        ひろあき
美女の毒に勝てない男の性         巡紅
毒消しをたよりに生きている        ひろあき
来る時が来れば去るだけの世        巡紅
芽吹きが次の生を告げてる         ひろあき
北極星も地軸も固定されてない       巡紅
化石につよく残る記憶よ          ひろあき
宇宙から帰還したら都市の化石もなくて   巡紅
一面に広がる海にサンゴ礁         ひろあき
ハワイ島も地下水使いすぎれば海の底    巡紅