京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

席題「北」

2017-07-31 09:26:52 | 日記
 席題 その1「北」
駆けつけた友の寝床は北枕       二神 大輔
北 怪風 雪解けはいつ 列島に待つ
北よりの風は微風か眉につば

北風の後に控える春の風        小川 数夫
敗北を楽しんでみる退職後
脱北者次に住むべき場所探す
北区来て次の場所をまた探す

ぬるかんのおっちゃんおばちゃん北の宿  金澤 ひろあき
春風や北出身の立志伝
北限に身を寄せあってかすみ草
風邪流行る町には北の脅威論

 満点句は
駆けつけた友の寝床は北枕      二神 大輔
 危篤だという知らせに驚いてかけつけた時には……。人生の悲しい体験。忘れられない一瞬を切り取っています。「一瞬の切り取り」が生きている句はいいですね。
敗北を楽しんでいる退職後      小川 数夫
 敗北を楽しむ……現役時代にはこういうゆとりがない。身につまされて……。    ぬるかんのおっちゃんおばちゃん北の宿  金澤 ひろあき
 うーん、なんという演歌世界。 

蛇の帰省

2017-07-28 08:10:45 | 日記
蛇の帰省
       金澤ひろあき
 名古屋の動物園で、逃げ出したニシキヘビが大きくなって帰ってきたんだと。
お盆の帰省かね?蛇にしてみれば、もといた場所も、心地よいねぐらの一つで、
また来たよ、ぐらいなんでしょね。蛇の気持ちはわからないけど。
  ニシキヘビおまえも盆の帰省かい    ひろあき         

マンガにすれば

2017-07-27 08:14:11 | 日記
マンガにすれば
金澤 ひろあき
大地より歓喜の歌を聞く新芽  
地に平和凍てて遠のく地平線  
泣き声を内包している冬薔薇
山笑うマンガにすれば一二コマ   
陽を浴びて骨うき上がる冬木立
うたた寝が覚めれば風邪の身が狭し    
つれづれを相手にぷかりぷかり鴨
春の風邪視線はいつもよりも下      
春立つや良寛さんの文字笑ふ
寒気団のような顔ぶれ会議室

フリー句「大船鉾」の巻 訂正

2017-07-26 09:44:47 | 日記
「大船鉾」の巻(訂正)  祇園祭り 後祭に行きました。
控え目に大船鉾の後祭り      金澤 ひろあき
控え目も燃える恋には負け戦    青島 巡紅
花より団子の十代少女       ひろあき
十代戻れないから永遠よ      巡紅
夕やけの濃い紅にハッとする    ひろあき
魔をはじく鳥居の色は血色なり   巡紅
参道の左右はニセ物骨董店     ひろあき
偽物に本物隠れ森となる      巡紅
がらんと人の居ぬ美術館      ひろあき
生の絵に目が行かぬのは図版の罪? 巡紅
足長の美女がモデルになっている  ひろあき
足長の信仰呼ぶ英語汗       巡紅
世代格差を引き算しておこう    ひろあき
イケメンも美女も解のない答え   巡紅
人間の方程式は変化する      ひろあき
不特定多数の値狙えるか      巡紅

花まつり

2017-07-26 09:42:27 | 日記
花まつり
     金澤 ひろあき
 今年、西日本では桜の開花が遅かったですね。東京のほうが先に開花したそうですね。
 そのため、京都の色々な場所の「花まつり」がだいたい4月初旬に設定されていることが多いのですが、肝心の花がないというところが多かったのです。
 大山崎の聖天さんのお寺は、4月中旬に「花まつり」だったので、良いタイミングで花が満開。天王山のふもとにあるのですが、花の海の中を歩きました。遠く八幡のほう、木津川、鴨川、桂川が合流するあたりを見ると花の帯。
 お寺では六齋念仏の会の人達が演技中です。ずっと見ていたかったのですが、午後に別の約束があるので移動。うつくしいひとときです。
  花の帯三川合流するかたち   ひろあき