京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

風の音

2019-11-30 08:19:11 | 俳句
風の音
                 金澤ひろあき
 4月から職場が桂に変わりました。行き来の道も職場も木が多い環境に変わりました。今、銀杏や桜紅葉で、深い色に囲まれています。
 それから、風の音が違うことに気付きます。季節や天候で音が変化するのに聞きいっています。風で木の葉がそよぐ音。木の葉が落ちる音。落ち葉が吹きよせられる音。冬の到来を告げる音。鳥の声に混じり、そういう音のが心に響きます。
 「風光」「風景」という言葉に「風」が含まれる意味を体感しています。
  黄落の音を吸いつつ反しつつ ひろあき

時雨の馳走

2019-11-29 08:11:31 | 俳句
時雨の馳走
              金澤 ひろあき
 11月を過ぎると京都の西山あたりでは、晴れの天気予報が出ていても、急に時雨れるときがあります。紅葉が散った地面を、時雨がさっとぬらし、色合いを深めます。ひそかに「時雨の馳走」と呼んでいます。
わびしさを足して時雨の馳走かな    ひろあき

蔦紅葉

2019-11-28 08:05:32 | 俳句
蔦紅葉
              金澤 ひろあき
 11月に連句の会で、大津義仲寺へ行くと、紅葉でした。本堂の隣の小さな部屋から、庭の彩りが見えます。芭蕉のお墓には菊が供えられ、蔦紅葉が彩りを添えています。上手に組み合わせて植えておられます。
 お世話になった執事さんが、交代されるとのことで、御挨拶を受けました。お世話になりました。
蔦紅葉ここに流浪を終えられる     ひろあき

大江柿のお話

2019-11-27 07:59:18 | 俳句
大江柿のお話
                金澤 ひろあき
 私が住んでいる西京区の一番西の端、洛西の大江は柿が名産品です。山のふもとに柿畑が広がっています。毎年11月ぐらいにみのり、沢山の人が買いに来て、交通渋滞が起こるぐらいです。
 以前、福井県の人がお見えになられたことがありました。お土産は何が良いだろうか、と考えて、大江名産の柿がよいだろうということになり、柿を贈りました。
 翌年、福井に行きました。福井に行って見ると、その地も柿がいっぱい。えらいものを渡してしまったなと思いましたが、後の祭り。
どの土地も柿の名産などがあり     ひろあき

大久保利通の家

2019-11-26 08:03:03 | 俳句
大久保利通の家
          金澤 ひろあき
 一葉忌に下鴨神社の吟行をした後、散策で御所へ。御所の東にある京極小学校の近くの道沿いに、大久保利通邸跡があり、「へえ、こんな所に住んでいたんだ」と。
 明治の功労者で大きな働きをしたのですが、同郷の西郷さんに比べ人気がありません。気の毒ですね。邸宅もなく、石碑だけです。
御所はきれいに整えられて、紅葉。人も少なく広いし、天気も良いので落ち着きます。
  冬ぬくし利通邸も夢の跡    ひろあき