京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

うすむらさきの雲

2016-10-31 09:12:15 | 日記
 うすむらさきの雲
      金澤 ひろあき

 10月31日朝、東の空を見ると、うすむらさきの雲が出ていた。
 光のかげんでピンクにも見える。ずっと見つめていたいような色だった。
 古典の中で「紫雲たなびく」と言われるものだろうか。
  神無月雲紫に神帰宅         ひろあき

2016-10-29 09:59:44 | 日記
 川
       金澤 ひろあき
川の声ありと気づいた夏休み     
スイカ割りカッパも参加したかろう
川流る入道雲の根っこより      
川風のぱったり止まる広島忌
※「川風」の句は、昔、実際に広島に行った時に作った。
焼けた原爆ドームを、強い夏の日差しが焼いていた。後で似た作品があることに気づいたが、
思い出の句として残しておいた。
「入道雲の根っこ」はご存じの通りで、激しい雷雨。子供の頃、大きな雹に当たったこともある。
これは痛い思い出。

ハロウイン

2016-10-28 08:18:06 | 日記
 ハロウイン
     金澤 ひろあき
 京都の真珠庵とかいうお寺に、百鬼夜行の絵がある。古い道具とかが霊力を持って妖怪となり、夜歩き回るそうだ。
 秋の夜、歩き回るお祭と言えば、ハロウインかな。ここ近年急に盛んになったような気がする。
カボチャのお化けと仮装で楽しむらしい。
 京都でも去年見たことがある。あの人達、どこで着替えているのだろう。
  ハロウインの仮装の百鬼夜行かな    ひろあき

青島さんのかかしの写真

2016-10-27 08:18:26 | 日記
青島さんのかかしの写真
     金澤 ひろあき
 かかしは西洋では、イエス・キリストの象徴のように考えられることがあるそうだ。
 イタリア映画でかかしが出て来た時、ある映画解説者がそう言っていた。
 田畑を見守るかかしが、人類を見守る神様と似ているのかな。
 青島さんの撮ったかかしの写真を見てそんなことを思い出していた。
  お相伴かかしも月の客となる    ひろあき

火の匂い

2016-10-26 08:16:04 | 日記
 火の匂い
 生野銀山 二句
     金澤 ひろあき
ひぐらしやノミ跡のこる銀の山    
火の匂い消えて銀山風寒し
踊りの輪去年の顔がもういない    
負け組を自認していて涼しさよ
扇絵の余白に風の微笑あり      

 天空の城 三句

霧の城 誰かのなみだかもしれぬ   
山城を攻めるが如く登山客
城跡やおさななじみの盆おどり
混雑をさけて小川の夕涼み      
送り火や人の背中をみるばかり

 兵庫県の竹田城は天空の城としてあっというまに有名になりましたね。
山城なので、霧が出る頃、霧雲の上に浮いているように見える。ちょうど今頃あたりでしょうか。