京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句(自由連句)「雪を見し」の巻

2023-01-31 07:57:34 | 俳句
フリー句(自由連句)「雪を見し」の巻
雪を見し目に盆梅の金屏風    金澤ひろあき
月浴びた松の葉雲に銀閣寺    青島巡紅
大寒の暦通りの寒気団      ひろあき
椿の葉黒く色変え冬凌ぐ     巡紅
寒雀日向で井戸端会議かな    ひろあき
見かけないねの数増えて閉じる店 巡紅
駐車場とスマホの店に化けてゆく ひろあき
次の主待つ墓跡に枯れ尾花    巡紅
春彼岸までに一日掃除する    ひろあき
胸を押す反応のない冷たさや   巡紅
一人ぼっちのベンチ語りかける小さな水仙 ひろあき
雪河原珈琲点てる湯気嬉し    巡紅
沸く音の内にかすかな風の音  ひろあき
その頬に触れるたびに息詰まる  巡紅
折に触れ初恋胸を疼かせる    ひろあき
御香宮梅撮り行けば雪の中    巡紅
足の裏スキーの感触思い出す   ひろあき
これがうちの息子ですかとスキー研修編集ビデオ 巡紅
*障害児学級の生徒のビデオを編集して両親に見せる。クラスでは見られなかった順応性を見せる。親の知らない一面を紹介することになった。
ビデオの中の妻の若さに驚きぬ  ひろあき
昨日より今日若くとジョギング  巡紅
ときめいていたい花の散り際も  ひろあき
青空や葉陰に隠れて花一つ    巡紅


フリー句(自由連句)「息切らす」の巻

2023-01-27 08:40:58 | 俳句
フリー句(自由連句)「息切らす」の巻
息切らすスマホの先は音無の滝  青島巡紅
染まるが如く散華山茶花     金澤ひろあき
赤信号堂々渡る歩行者      巡紅
文革の北京自転車の群動く    ひろあき
今日も祈りの届かない幾千億の魂 巡紅
勾玉は祈る胎児の魂を呼ぶ    ひろあき
網の結び目の宝石が光り合い寄り合い離れ合う 巡紅
湖に映った億光年の星      ひろあき 
狸や狐と目が合うヘラの夜釣り  巡紅
買い物のお釣りに混じっている木の実 ひろあき
封筒チンすればポンポンと音する椎の実 巡紅
山の神びっくり箱のプレゼント  ひろあき
年賀状出して初めて知る友の死  巡紅
取り出して見る思い出の品    ひろあき
裏側を見せない月の心読む    巡紅
定石を外して勝負かけてみる   ひろあき
空に向かってさやがつくからそら豆 巡紅
豆むきの豆の匂いが手に残る   ひろあき
彼岸寿司取り崩していけば境なし 巡紅
*お彼岸は昼と夜の長さが同じになるので、お寺のご飯と世間のご飯を分けて盛り付ける。一般具と精進具を分けて盛り付けた寿司のイメージ。 
沖縄の春節先祖と会食し     ひろあき
恩師の名告げて黙祷同窓会    巡紅
花吹雪時の流れを止めたいな   ひろあき


生駒山 4

2023-01-26 08:14:13 | 俳句
生駒山歩き(4)
          金澤ひろあき
 帰りは奥の院からずっと山の下まで、参道を歩いて降りました。きれいな石畳で、道の両側には桜。春は華やかでしょうね。
 今は冬なので、所々に山茶花。
  山茶花のさざ波揺れる石畳   ひろあき
 町に近付くにつれて、バイクや車の音。空気も変わります。そういえば山上では車の音。全くなかったなあ。