京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句(自由連句)「朝焼けの」の巻

2023-08-30 12:52:53 | 俳句
フリー句(自由連句)「朝焼けの」の巻
朝焼けの水田浮かぶ蝉時雨     青島巡紅
日本一暑いとニュースに流される  金澤ひろあき
アメンボすいすい僕はダラダラ二日酔い 巡紅
湧き水の音が響くよ杉木立     ひろあき
木に触れる道管流るる水の音    巡紅
*聴診器を当てるとより鮮明に聞こえます。手に伝わる感覚と同じです。
愛し合う同じ鼓動を伝えられ    ひろあき  
初の都市核攻撃へ向かう心臓    巡紅
カタカナの構えで戦うカブトムシ  ひろあき
焼夷弾の雨に十万人が死んだ東京大空襲 巡紅
川の風止まった午後のヒロシマ忌  ひろあき
劣化ウラン弾平然と使用ウクライナ 巡紅
*イギリスが主力戦車と共に供与していましす。
埋まらない傷口やられたらやり返すの連鎖 ひろあき
シャガの花人が踏み入らぬ日陰に群れをなす 巡紅
*シャガの花言葉は「反抗」と「友人が多い」です。
雲の上まで連なれる登山口     ひろあき
積乱雲の上虹色の輪っかボヨヨン  巡紅
*頭巾雲です。
かき氷崩せば前衛芸術に      ひろあき
ドライアイスの雪降るオリンポス山 巡紅
夏スキー海より日焼けきつかった  ひろあき
スイパンや値札そのままどこにある 巡紅
語尾あやふやになった初恋     ひろあき
失敗から大輪の花タルト・タタン  巡紅
*アップルパイ用のリンゴを煮詰め過ぎてしまったが、そのままその上にタルト生地をのせてオーブンで焼いたら出来たとか。
避暑の家林檎の花咲く高原へ    ひろあき
※写真は太宰府都府楼跡。訪れた時は猛暑でした。


水城

2023-08-29 07:43:54 | 俳句
水城
          金澤ひろあき
 夏草の茂る中、水城と呼ばれる土の壁(山)を上ると、汗が出ます。
土の壁といっても半端ではなく、福岡県の太宰府の手前、大野城の山から西向かいの山まで、隙間なく築いた古代の砦でした。
白村江の戦いで唐と新羅に敗れた後、国をあげて作った砦だったのです。北にまっすぐに進むと博多湾で、国内最大の前線だったのです。敵が来たらここで防ぎ、場合によっては水城につながっている大野城に立てこもって戦うつもりだったようです。水城の後ろは、古代九州の要・太宰府です。
幸いなことに戦いは起こらず、海外との交渉はしだいに港町博多に移って行ったようです。
 国防ぐ最前線の炎暑かな     ひろあき 
※写真は水城跡。



フリー句(自由連句)「一休み」の巻

2023-08-27 07:57:06 | 俳句
フリー句(自由連句)「一休み」の巻
一休みテーブルの上手打ち蕎麦   金澤ひろあき
杉木立山椒の如し箸軽し      青島巡紅
川の音ひぐらしの声テント張る   ひろあき
星の声一眼レフで聴いている    巡紅
宇宙の絵日記に僕の1ページがある ひろあき
虹色の頭巾雲天国の鍵は大きいね  巡紅
*積雲の発達過程で上昇気流が薄い湿った層を押し上げることで、雲が生じる。形状により、曲面状で水平には広がっていないものは頭巾雲、水平に大きく展開したものをベール雲と呼ぶ。
ふるさとのうさぎの形の入道雲   ひろあき
夕立の降る降らないでアイスクリーム 巡紅
ヤマメ釣りかかるかからぬ長丁場  ひろあき
墓参り雨も良し花も買ってある   巡紅
初盆に一族集まる広間かな     ひろあき
大政奉還今年は土曜日となる    巡紅
引退後もう肩書きはいらないよ   ひろあき
浮寝鳥それでも気配は感じてる   巡紅
霧の中に流れる一人きりの時間   ひろあき
川下り風船一杯膨らませ大きなリュックに入れて 巡紅
指差したあの木の下が実家です   ひろあき
仁清の生家に続く坂道葉桜から青蛙ぽとり 巡紅
伝説の地ひぐらしの峠越え     ひろあき
伐採から逃れて巨木になった平安杉 巡紅
*用材としては大きくなり過ぎて。京都市右京区京北片波町。
お手植えの記念碑先に朽ちている  ひろあき
追熟収穫よりおいて食べる方が美味しい南瓜 巡紅
※写真は海葡萄。福岡にて。もとは沖縄の食べ物。プチプチした食感。

油滴・木の葉天目

2023-08-25 08:00:39 | 俳句
油滴・木の葉天目
           金澤ひろあき
 妹の旦那さんが、太宰府の九州国立博物館に連れて行って下さいました。大きな博物館ですね。
「憧れの東洋陶磁」。展示が充実しています。しかも、写真撮影していいですと言われ感動。本当かなと、もう一度聞き直したくらいです。
 何と、油滴天目と木の葉天目が撮影できるとは!
 天目の涼しき面影連れ帰る ひろあき
※フラッシュは使えません。ご注意を。