山吹の頃
金澤ひろあき
去りゆくものはいとおしい。
夢の中でこんな声を聴きました。桜が終わろうかというこの頃です。日陰に残るしだれ桜などを名残惜しく見たせいでしょうか。
次の春は、私はどんな状態で花を見ているのかなと。そして、コロナと戦争に覆われているこの世界がどうなっているのかなと。
松尾大社も葉桜となり、境内の小川ぞいに山吹が咲き満ちています。
4月最後の日曜日が大きなお祭りのようで、社殿では巫女さんが三人、神楽の練習をしています。鈴の音が春風に乗ってきます。若葉の中に、白と赤の衣装が映えています。
山吹や風に神楽の音乗せる ひろあき
何年か前の山吹の頃、親しい人達とここを訪れました。その内の何人かは、もう会えなくなりました。
去りゆくものはいとおしいのです。
春暮れる去りゆくものはいとおしい ひろあき
金澤ひろあき
去りゆくものはいとおしい。
夢の中でこんな声を聴きました。桜が終わろうかというこの頃です。日陰に残るしだれ桜などを名残惜しく見たせいでしょうか。
次の春は、私はどんな状態で花を見ているのかなと。そして、コロナと戦争に覆われているこの世界がどうなっているのかなと。
松尾大社も葉桜となり、境内の小川ぞいに山吹が咲き満ちています。
4月最後の日曜日が大きなお祭りのようで、社殿では巫女さんが三人、神楽の練習をしています。鈴の音が春風に乗ってきます。若葉の中に、白と赤の衣装が映えています。
山吹や風に神楽の音乗せる ひろあき
何年か前の山吹の頃、親しい人達とここを訪れました。その内の何人かは、もう会えなくなりました。
去りゆくものはいとおしいのです。
春暮れる去りゆくものはいとおしい ひろあき